『ちーちゃんはちょっと足りない』

◾️漫画の概要
ナツとちーちゃんは同じ団地に住む幼なじみ。周りのみんなは持ってるものが、２人にはちょっと足りない。世界で一番美しい２人の中学生のお話。

◾️おすすめ
読むと心がすり減ります。

なぜ足りないのか、何が足りないのか、どうすれば足りるのか、考えるほどに暗くなります。

タイトルにはちーちゃんが出てきていますが、実の主役はナツです。物語中にはナツの心情だけがフキダシで現れ、ナツが動揺すると世界がグニャリと歪みます。

これほどまでに1人の女の子を追い詰める展開のさせ方は見事です。

唯一の救いは、ナツが最後、自分はクズだと認めているところ。

結末は、人によってとらえ方は様々かもしれません。
私は、ハッピーエンドととりました。

このマンガの面白いところは、レビュワーが哲学者になれるところです。