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期待しない、頑張らない

うちの娘は離乳食をぜんっぜん食べなかった。
完食したことは一度もなかった。昨日まで。

育児本や離乳食教室では
『生後5.6ヶ月になって以下のサインが出たら離乳食を始めてみましょう
①支えてあげると座れる、5秒以上座れる
②食べ物に興味を示す
③スプーンを口に入れても押し出さない 』
と言われた。

娘は今、5ヶ月後半。
我が娘ながら発達は早い方だと思う。
首が座ったのは2ヶ月後半、寝返りは3ヶ月で。
5ヶ月頭から手をついて座れるし、大人が食べている姿を見て口をもぐもぐさせてたし、「私にもくれ〜!!」というように身を乗り出しておかずを奪おうとしてきたこともある。

離乳食開始のサインはバッチリ。
いざ!と意気込んで10倍粥を大量に仕込んだ5ヶ月初日、まあ食べない。
「私に毒味させてます?」というような恨みがましい顔で、口に入れたお粥をダラリとこぼす。
もう一度とスプーンを口に入れようとすると、
イヤイヤをするように手で払いのける。

結構作るの大変だったのに…と思いながら、
お残しは許しまへんで家庭で育ったゆえ、残りは全部私が食べる。味がないお粥、確かに美味しくはない。作ってはひと匙くらいしか食べず、私が残りを処理する日々が2週間以上続いた。

『なんか、ここまでの子育て順調だったのに
想定外だったなあ…はぁ…』
そんな気持ちでいた。

そんなことを母に相談すると、一言。
「大人になって『私は5ヶ月から離乳食食べれたんです〜』って自慢する人見たことある?それに、あんたは9ヶ月まで全く食べなかったよ」

今、私に好き嫌いはほとんどない。嫌いな食べ物は唯一、ドリアンだけ。そして食べることが大好き。
なあんだ、別に今頑張らなくても、どこかのタイミングで食べてくれるのか。拍子抜けした。

拍子抜けついでに、離乳食作りを程々に頑張らないことにした。お粥のベビーフードを買ってみた。

お湯を注ぐだけ!簡単!

食べてくれなくても私の時間と労力はかかっていないから、メンタルに響かない。
そうすると不思議なことに、娘が食べてくれるではないか。一緒に出した人参ととうもろこしまでペロリ。そしてニッコリ。
こちらもつられてニッコリ。

今まで食べてくれなかったのは、もしかすると
私の「お願いだから食べて」という思いが、
顔に出過ぎてたのかもしれない。
「あなたはここまで順調に来たでしょ、これからも」という期待も。

生まれてくれただけで十分、そう思っていたはずなのに、"順調に"育つことへの期待までかけちゃっていた。反省。

期待しない、そして私も頑張りすぎない。
また焦った時には思い返したい。

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