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現代人向け システマ式身体資産形成法

資産を増やす方法としては、まずお金に注目する考え方が一般的です。ですが、お金はあくまでやりたいことをやるための道具です。そのお金を使って、勉強したり、ジムに通ったり、趣味を楽しんだりするには、体力が必要です。

体力資産はあればあるほど、知的活動も身体的活動も長続きします。その為の投資として自重トレがあります。腕立てとかスクワットを体重という負荷をかけながら行う方法です。道具が要らないので、初期投資が安く済みます。

自重トレをやると変化が起きます。筋肉が太くなったり、筋出力が上がって疲れにくくなったりします。ただ、やり過ぎると、資産の代わりに負債が溜まり、怪我したり免疫が落ちたりするので、資産形成が目的ならば、やり方を工夫する必要があります。偏見ですが、大抵このあたりの段階で、ボディーワークや武術に興味が出てくる人が多い印象があります。

私も心身を壊してから、武術とかボディーワークに興味が出てきた人間の一人です。そうして出会ったのがシステマです。

システマは身体操作、という表現をあまり使いません。なぜなら身体操作、というのは人間が頭で考えたものだからです。我々は脳優位の時代に生きているので、頭で考えた通りに身体を制御しようとすると、齟齬が起きて、資産の代わりに負債を貯めてしまいます。負債を貯めてることを認めたくなくて、やり方に固執してしまうこともあります。それでも、身体は正直なので、システマのワークをやると、負債があることが明らかになります。

負債というのは大抵使われていない筋肉と使われすぎている筋肉のアンバランスが原因で溜まります。費用の振り分けのバランスが悪ければ、負債が貯まるのは身体も同じです。

自分の身体に負債があると認めるのは苦しいこともありますが、これはポジティブに捉えることも可能です。なぜなら、負債が大きれば大きいほど、使われていない筋肉も多いからです。それらが使えるようになればなるほど、能力を高める余地が増えていきます。これが私が自分の身体負債を見つけると嬉しくなる理由です。

人間には650種類の筋肉があると言われています。それだけの資産が既にあるなら、使わないのはもったいないとも言えます。

今、私は資産形成のために、クローリングの練習をしています。身体の向きを仰向け、うつぶせ、横向きに変えながら、床を這うというワークです。手足を使わないで進もうとすると、最初はかなり苦労することもあります。この練習をやると、普段使わない筋肉が身体にたくさんあることを自覚します。同時にとても小さい筋肉でも大きな資産の一部になりうることも実感します。

床を這うのも自重トレと同じく、初期投資は少なくて済みます。家族に見られたら怪訝な目で見られたりするかもしれませんが、部屋でやることもできます。

記事を読んだ貴方も良ければやってみてください。コツは筋肉ではなく呼吸の力を使うことです。頭から踵まで呼吸が通っていれば、よりたくさんの資産を活用できます。私もまだまだ使っていない資産がたくさんあるので、共に資産形成をして、今をサバイブしていきましょう。

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