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『ナレッジ憲章』から『情報憲章』へ 〜知識の時代から、情報の時代へ〜

執筆:ラボラトリオ研究員 I


2020年4月27日より、
弊社ラボラトリオは、世界的な感染症の流行による社会情勢により
IT革命以降、インターネットを主体とした電子情報通信網が、
その情報量そのものや、取引量をはじめとする情報交流量において
かつてない規模での高まりが見られることに鑑み、
今、まさに「情報」における指針を示す必要性から
「情報憲章」を掲げ、新しい時代の高度情報社会の形成に寄与貢献することを決定した。


「情報憲章 現状発行版」
https://docs.google.com/document/d/12wi-0eRHrDzQJPbxWALsxM9HBw7IH8SsvAL1olSJ9uU/edit?usp=sharing

「情報の基本的性質 現状発行版」
https://docs.google.com/document/d/19odUMrXpZpU3BHTBHXIr6qHN6JAgLxSJvsvMWzKQxXo/edit?usp=sharing


いっぽう、こちらは特急で作られたもので、
さらなる更新が求められる状況にもあるが、
まず、お出ししながら、皆様にご覧いただきながらも、
走りながら更新しながら、ということで進まなければ間に合わないという切迫した状況下において、進ませていただいている。

新しく、またここに盛り込む内容としてもあるが
ここ日本においては、知識と情報の概念が混同されている向きもあり、
改めて情報というものの定義をする必要がある。

「intelligence」と「information」という言葉があるが
「intelligence」とは、情報が既に受信者に取り入れられたことにより「知識」となったものであり
「information」は、情報が受信者に取り入れられる前の、「情報」そのもの、である。
「intelligence」も「information」もいずれも「知識」「情報」と混同される現象が認められるが、この2つの言語は明確に分けて考える必要がある。
さらに言語を細分化すると「データ」「情報」「知識」「知恵」と表出され、ここに挙げられたものは、全て別個の概念を持つ。
データは情報とされるところの素であり、価値を特に付与されていない状態である。
情報、となったところには価値が付与されている状態である。
その先に「知識」「知恵」と、受信者の脳内にまで進んでいくわけであるが

データ - data
情報 - information
知識 - knowledge
知恵 - wisdom

全てその概念は違っていることがある。
まず、このことを踏まえる必要がある。


弊社グループは遡ること1997年7月に「ナレッジ憲章」を発行した。

「ナレッジ憲章」
https://docs.google.com/document/d/1LQXwHiSI3Slaz9Q8nqy7BY_DbOLAs7qYkkGfeLjnrH0/edit?usp=sharing

条項一覧
第1条 人間存在の全肯定
第2条 固有知識の尊重
第3条 共有知識の生成
第4条 共有知識の活用
第5条 企業・成員の本義

ここでは、情報が伝達されたのちの、知識の階層において、固有の知識となるところの尊厳を認めるとともに、固有の知識を合意をもって共有の知識とし、その活用とするところを示している。

一方、この2つの憲章を並べ、見えてくるものは「情報」の階層と「知識」の階層においては、対称性が認められる部分が多々あるということである。
同様に「情報憲章」と「ナレッジ憲章」の中身にも、当然のことながら、対称性がある。

しかしながら、今、世界社会的に問われているのは
「情報」の階層である。
知識は「人」に属しているが、情報は「人」から離れているゆえに、扱いがより流動的となり、より高度な処理が必要となる。
知識はまた一方で、属人性ともなりうる依存性が常に問題となる。
知識はそれを実用的に活用するときに、それは知恵と呼ばれるものに昇華する。
実践ベースにまで高められた知恵はまた役に立つが、
属人化された知恵はまた、ひとりよがりになる危険性を併せ持つ。
知識を情報として外に出す(output)ことで、その知識は反証され、属人的になることを防ぐ。
またその情報が他者が合意の上で受信される(input)ことで、情報は伝達され、コミュニケーションが成立し、固有知識が共有知識として広がりを持つことになる。


IT = information technology の急速な発達によって、膨大な量の情報が取り扱えるようになったが、
その一方で、2020年現在、大きな混乱が生じている。
このことは、きっかけとしては、疫病流行によって引き起こされたものではあるが、しかしながら、潜在的に存在していた社会問題でもある。

とどのつまり、情報そのものがその発生源も定かでなく、その根拠となるものが示されておらず、いったい第何次情報なのかわからず、デマや虚偽である可能性も払拭できず、一体この情報を受信していいのか、どうなのか、各人で判断できない。各人で情報をどう扱ったらいいのかわからない、という社会不安の増大が続いているということである。

では、このような状況がある中で、日本は、国家としてどのように情報に対するスタンスを持ち、日本国民もまた、どのように情報と向き合うことが、指針としてあればよいのか。
そのことが、この「情報憲章」において明らかになっていなければならない。
「情報憲章」とは、そうしたものをお出ししながら、走りながら、創っていくというプロジェクトでもある。


中国は、ITを活用し、監視的社会を形成することで、一方では、情報に対するスタンスが確立されているとも言える。
アメリカも、同様に、スタンスがあるように見受けられる。
では、日本はどうか。
日本は、中国のようなスタンスを持つことは、政治体制からも非常に難しい。
また、アメリカのような強いロジックを前提とした、強権的なスタンスを持つことも難しいだろう。
しかしながら、日本にある日本らしさ。
それを活かしながら、世界の中において、公の仕事となる日本の役目を果たすことは可能なはずである。
日本は、文化的多様性と各分野にわたる幅広い成熟がある。

弊社グループは、ギリシャ時代からの西洋哲学の概念「真・善・美」とインドのヴェーダンタ哲学の概念「真・智・喜」を統合して、
「真・智・善・喜・美」を掲げた。
これは、五階層のパラダイムであり
誠⦅真⦆、平、安、清、明を
実現するための過程でもある。

第10条 「真・智・善・喜・美」が、各階層に相互通信すること
第11条 「真・智・善・喜・美」を品位を持って表現すること

においても書かれているが、これらの各階層の相似象となるところを、
対象させ、相互通信することが、今までも行われてきており、
そのことが日本の文化をかくも多様に、さらに成熟させたものとして
発展させてきたのではなかろうか。
このように書くと、いまだ、抽象度が高い表現となっており、そうしたお伝えの仕方をしていることはお詫びしたいが、
しかし、文化ということは、大きなキーワードではなかろうか。


前の条項に戻るが

第5条 最新の科学を用いて情報を反証する

ということは、また、一方で非常に重要なことである。
それは、今、情報がそれが定かであるという根拠が、確率と統計といったもので、あたかもそれらしいものとして作り上げられたものを根拠として「正しい」という扱いがされているという問題である。
この問題は、非常に大きい。
その最たるものが「ビッグデータ」であり、ビッグデータの考え方というよりも、それの使われ方が、相当に恣意的に用いられている、という状況があるように見える。
即ち、ITというものが非常に発達した裏側で、情報というものの扱いがその原則となる規律から乖離しているということである。
このことは、自覚し、改めていかなければいけない。
ITというものを「正しく」活用しなければならない。
一部の特権階級者が、その「正しさ」を判別するのではなく、
日本は、その文化性、精神性の高さから、
あらゆる国民ひとりひとりが、情報を見定めることをしていく、
その情報リテラシーとなるものを高めていく。
「真・智・善・喜・美」を品位を持って表現しながら、
国民性を持った上で、情報文化となる新時代を形成することは可能ではなかろうか。


その上においては
この「情報憲章」となるところ掲げ、しかるべき、国家としての安泰となるように
発信を続けていく必要がある。

2020年の4月30日に、
弊社の文章生成プラットフォーム「ロゴストロンMシステム」において
「情報憲章 現状発行版」
「情報の基本的性質 現状発行版」
をはじめとする、新時代において重要な「情報」となるであろう
以下ファイルが発信された。

・情報憲章
・情報の基本的性質
・ナレッジ憲章
・IUT理論 I
・IUT理論 II
・IUT理論 III
・IUT理論 IV
・IUT理論 全景
・神令

「情報憲章」「ナレッジ憲章」は先に述べた通りであるが、
IUT理論、については、弊社発行の以下の記事を参考いただきたい。

『ABC予想』の証明! 2020/4/3にIUT理論(宇宙際タイヒミュラー理論)が数学界に受理される
https://parole.laboratorio.ltd/n/nf9ca81bfe2f8

『IUT宇宙際タイヒミュラー理論』とは何か?
https://parole.laboratorio.ltd/n/nd3d7e81a18d9


また「神令」も、まさに令和の時代にあらためて必要な
神の令ともなる非常に重要な内容である。
今から1300年ほど前に存在したものであり、
国家の経営となるところを、平安清明となることのみならず
ある面では非常に厳しく律する内容ともなっている。
そのことは現在の日本において、蘇らせる必要のある確とした精神性でもあり
和やかな精神のみならず、時に荒々しく現実に発現させるという
両面の必要が書かれたともいえる、文章となっている。


これらの文章を「選善言司」
としてのお役目にのっとり、弊社グループとして発信する運びとさせていただいた。
また「知識」から「情報」へ、ということで、
現状の「ロゴストロンMシステム」で発信している、公の発信となる内容も、それに合わせて、整理する予定である。


「善き」ことが指し示されることで、また
「真・智・善・喜・美」とある
中心となる善なるものが、確かに発動し、
文化を形成し、日本の、また、日本は世界の、公のお役目を果たしていくことを、歓びを持って行うことができる。
そのことを予祝させていただき、この文章を了とさせていただく。


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【I プロフィール】
Paroleのシステム・インフラ担当です。
裏方です。円滑な運営を保つよう、日々の仕事を務め上げてまいります。


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