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キラ✨メンタルDNA 遺伝子スイッチ編 〜むすんでひらいてDNA

執筆:ラボラトリオ研究員 きむら真


ヒトの細胞の中にあるDNAは
4種類のDNA
46本の染色体に分かれてつながっています。

染色体は
DNAとヒストンたんぱく質の複合体として
存在していることは
前回の記事
キラ✨メンタルDNA 〜Time For Change〜
で紹介させていただきました。

染色体は
DNAとヒストンの複合体であるクロマチンの集合体であり
物質的遺伝情報そのものです。

細胞が分裂する際には
ギュッと凝縮した状態になり
顕微鏡でこちらの写真のような状態として
観察される 〈かたち〉 になります。

スクリーンショット 2020-12-03 13.49.18


研究者たちは染色体を研究し
それぞれの部位を機能やDNA配列の特徴によって
名前をつけています。

スクリーンショット 2020-12-03 14.12.07

染色体の部位の名称で
今後出てくる名前を紹介しておきます。

■中心あたりの構造:セントロメア
■末端のエリア:テロメア
■セントロメアから末端側にある短い領域:短腕 p
■セントロメアから末端側にある長い領域:長碗 q

DNAが紹介した写真のように状態で存在するのは
実は細胞分裂時だけであり、

遺伝子が発現する時、
すなわちDNAからRNAに転写される時は
DNAとヒストンが創るクロマチン構造
凝縮状態がほどけた状態
(ひらいた状態)になっています。

皆さんの手を ギュッとにぎる
結びの状態と
手をひらいた状態のように
遺伝子情報を持つ染色体は変化します。

染色体の形が
ギュッとむすばれた状態では
遺伝子の発現はオフになっており、

遺伝子の発現がオンになるためには
クロマチン構造として
ひらいた状態になっている必要があるようです。

スクリーンショット 2020-12-03 14.54.20


染色体の形の変化というのは
私たちの生命活動にとても
重要なようですね。

生命活動において
このような変化が
必要な生命活動には伴います。

それは
物理的遺伝子の場合も
心や意識といった次元においても
それは同じなようです。

次回は、この染色体クロマチン構造に関連する
〈老化〉という生命現象について
紹介します。

(つづく)

キラ✨メンタルDNAスイッチ 前回記事はこちら


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【きむら真(生命科学博士)プロフィール】

鳥取大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。
理化学研究所、長寿医療研究センター、ロズウェルパークがん研究所研究員。

日本大学医学部助教を経て、細胞、遺伝子検査、自律神経系、心理調査測定からエビデンス・科学データ解析結果を提供し、健康・心・意識をよりよくするサポートを提供する、サイエンスコンサルタント。

DNA研究~意識科学研究を日常生活や企業活動に実践することで、一人一人の能力を発揮できるストレスフリー、制限フリーな個人、組織づくりをお手伝いをしています。

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