大和言葉、すなわち『言霊』の力。 日本人としての目覚め〈後編〉
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
日本語の響きの中に、“言霊の神々しさ”を感じたという
「エクサスケールの衝撃」を著した斎藤元章氏は、日本語の美しさと神秘性について、以下のように語っている。
あるとき、ヨーロッパ各国に複雑な血縁を持つ米国サン・フランシスコ市在住のある芸術家の老夫婦が、彼らのアトリエを偶然に訪れた私を捕まえて、1時間以上も熱心に力説してくれたのである。曰く「日本語の響きは、自分たちの知る限りの数十もの言語の中でも、最も美しく、特段穏やかで、平和的で、何を