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三芳の酒、肴

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パーラー三芳、あての記録です
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#熟成酒

一銭洋食、あるいは薄焼きのお好み焼き

今ではパチンコ屋くらいでしか使われなくなったパーラーという言葉を店の名に付けたのは、明治の終わりに銀座でオープンした「資生堂パーラー」をイメージしてのことで、和洋折衷、大正モダンな雰囲気の店内にしっくりくると、ひとり納得している。
そんなわけもあって日本の古き良き"洋食"にはなんとなく思い入れをもっていて、カツレツ、コロッケ、ビーフシチュー、そういったものと日本酒をあわせて提供できたらどんなに面白

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砂ずりの塩蒸し、焼いた角煮、地鶏の焼き漬け

店で出す「あて」として、その日仕込んだものを日記の代わりに残していくことを思いついた。
いつか作るものに困ったとき、記録を引っ張り出せば何かのヒントになるかもしれない、つまりは個人的な備忘を目的としてのことであるが、あわよくば誰かの目に触れて「パーラー三芳」という店を知ってもらうきっかけになればありがたい。そんなことを考えて、試みに今日の品書きからいくつかを記してみる。

塩漬けにした砂ずりを蒸し

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