私が、家でコーヒーを淹れる理由
毎日、家でコーヒーを淹れて飲んでいる人は、どれくらいいるでしょうか。
私は大学2年生のときから家でコーヒーを淹れ始め、今でも毎朝、ハンドドリップで淹れたコーヒーを飲んでから仕事を始めています。
そう話すと、「丁寧な暮らしだね」「面倒じゃない?」と言われることが多いのですが、もう習慣になっているので、やらない方が気持ち悪くなってしまう感覚です。
もう、家でコーヒーを飲めないのは考えられないのですが、どんな経緯でそのような生活を始めたのか、書いてみたいと思います。
安くて美味しいから
できるだけ安く、美味しいコーヒーを飲みたい。それがいちばんの理由でした。
お店で飲むと、だいたい1杯500円以上します。
学生だった私にとっては、毎日飲むには結構痛手。
そんな時に、「家でも美味しいコーヒーが飲めたらいいな」と思って、 ハンドドリップを始めました。
良心価格のスペシャルティコーヒーショップなら、100gあたり1000円程度の価格で豆を買うことができます。
1杯のコーヒーを淹れるのに15gほどの豆を使うので、家で淹れたら1杯150円程度。カフェで飲むと1杯500〜600円程度するので、25〜30%くらいの価格で飲むことができます。
もちろんプロのバリスタと同じクオリティで淹れるには時間がかかりましたが、コツを掴めば十分美味しいコーヒーを飲むことができます。
これはコスパいいぞと思いました。
趣味になるから
当時、私には趣味という趣味がありませんでした。周りの友達はパルクールをやっていたり、バイクにハマっていたりと、何かに没頭しているのを羨ましく感じていました。
そんな時に家でコーヒーを淹れるようになって、これはいい趣味だ!と。コーヒー自体が好きだからというのはもちろんなのですが、没頭する要素が多かったんです。
まず、毎日飲むものである、ということ。
毎朝、目覚めの一杯。のみならず、多ければ昼、夕と数回飲むこともあるので、触れる頻度が多い。必然的に、興味や関心も高まっていきます。
そして、探求できること。
コーヒーの味を決める要素は、生豆の品質、焙煎度合い、粉の挽き目、粉の量、湯の温度、注ぎ方など、かなり多いです。
どうして、お店で飲んだのと味が違うんだろう。粉の挽き目が粗いのではないか。お湯の量が多すぎたのではないか。
そんな風に問いを立て、仮説を立て、検証していく。このプロセス自体が実験をしているようで、探究心をくすぐられました。
何かを趣味にするには、3つの要素が必要だと思います。
触れる頻度が多いこと
探求できること
プロセス自体を楽しめること
たまにやる、くらいだと趣味にはなりづらい。特に探求する要素がないと、飽きてしまう。結果でなくプロセスを楽しめないと、途中で辞めてしまう。
これらの条件を満たすと趣味になるのではないか、と思います。
そう考えると、家でコーヒーを淹れることは、趣味になり得る可能性を十分に秘めていたんだと思います。
余白を作れるから
今はもう、社会人になってある程度お金に余裕も出て、美味しくコーヒーを淹れられるようになったけれど、それでも毎日家でコーヒーを飲んでいます。
どれだけ忙しくても、疲れていても必ず朝、家でコーヒーを淹れてから仕事を始めてます。
そのいちばんの理由は、「余白」を作れるから。
日々生活をしていると、仕事や家事、やらなければならないことに追われることばかり。頭にToDoリストを抱え続け、気が休まらず、ストレスを抱えていってしまう。
そんな中で、「やらなければならないこと」から一時的に離れ、無心で一杯のコーヒーを淹れる。コーヒーを飲みながら、何も考えず、ぼーっとして、深呼吸をする。
この、たった数分の余白があるから、どんなに忙しくても自分を保っていられる。それくらい、この余白に支えられています。
こんな人に、おすすめ
よくカフェや喫茶店に行く人。
美味しいコーヒーが好きな人。
趣味が欲しい人。
日々の中に、余白が欲しい人。
こんな人には是非、新たな生活の一部として、家でコーヒーを淹れてみることをおすすめしたいです。
日々の生活の中の、小さな習慣かもしれない。それでも、その積み重ねが人生を少し彩ってくれると、そう信じています。
これから始める、という方向けにスターターセットのご紹介も過去にしておりますので、是非。
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