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阿部朋未 個展 『ゆるやかな走馬灯』 映像インタビュー by PARK GALLERY

PARK GALLERY では2023年3月1日(水)より開催される写真家・阿部朋未による初個展 『ゆるやかな走馬灯』 の会期中に本人インタビューを行いました。 彼女の言葉の節々から、展示に向かう思いを感じてもらえたら嬉しいです。

以下、作家によるステートメントです。

宮城県石巻市で生まれ育ち、石巻を拠点に全国各地を行き来しながら作家活動を続けてきた阿部。学生時代に起きた < 3.11 > の体験を軸に、日々の暮らしという極私的でパーソナルな感情と、『被災者』というレッテルにも似たパブリックな感覚のあいだを揺れながら、絶えず写真と言葉で『いま』を表現をし続けてきました。 『復興』という名の多様なコミュニケーションや石巻に根付くアートコミュニティを通じて、どんどん加速していく人生に対し「生きなければ」と強く感じた理由とは。そして故郷として長年寄り添った石巻を離れようと思った理由とは。 震災から12年。3月11日を迎えるこの会期に、近年の阿部が向き合ってきた様々な日常の風景や、揺れる感情が作品として並びます。小さな主語から語られる、緩やかな物語かもしれませんが、これは誰にとっても起こりうる静かな日常です。週末には、思いを語り合うような座談会イベントも開催予定です。ぜひ、日記をめくるような感覚で、展示に足を運んでいただけたらうれしいです。きっとみなさんの中に重なる、大切なものがあると思います。

ー 阿部朋未

阿部朋未(アベトモミ)
1994年宮城県石巻市生まれ。尚美ミュージックカレッジ専門学校在学中にカメラを持ち始め、主にロックバンドやシンガーソングライターのライブ撮影を行う。同時期に写真店のワークショップで手にした"写ルンです"がきっかけで始めた、35mm・120mm フィルムを用いた日常のスナップ撮影をライフワークとしている。2019年には地元で開催された『Reborn Art Festival 2019』に「Ammy」名義として作品『1/143,701』を、2018年と2022年に宮城県塩竈市で開催された『塩竃フォトフェスティバル』に SGMA 写真部の一員として写真作品を発表している。
https://www.instagram.com/tm_amks
https://twitter.com/abtm08


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