差別的な親戚もいることが家族に理解されない

みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。

フランス生活8~9年ほどの中で、「差別」に近いことは、時々あります。

露骨なものではなく、
なんか嫌な感じが残る微妙なラインということもある。

微妙なラインだと、
私が考えすぎなのか?とも思えてしまうし、
相手はとても曖昧なところで差別的な言動をするからこそ、夫など身近な人にも伝わりづらい。


で、特に夫の親族など、
深く関わりはないけどたまに会う機会がある人たちから【なんか嫌な感じを受ける】ことがこれまでに何度かありました。

夫の家族にはフランス語を話さない親戚もいて、私は英語/フランス語以外はわからないため「家族の会話」に入れないことがあります。


特に会話に参加する必要もないしできないことは、全然嫌な気持ちにはならないし、必要なことなら夫や周りの人が誰かしら訳してくれるし。

だから、特に孤独感も感じないしなんなら参加しなくて良いからラッキーとも思っている。


ただ、言葉がわからないからこそ、

その人たちの態度が差別的であることに気が付きやすい、
悪気があるかどうかはもはやどっちでもいいですが、気付いてます。

1〜2人ではなくて、何人もそういう人をみてきた。


夫には、後で「あれは差別的だった」と話したことがあったが、

夫にとって「家族」なので、

彼らに悪気はないとか気にしすぎでしょみたいに軽く返されたことも何回かある。



曖昧だけど、私が受けた差別的な態度

具体的にどういう差別的な発言・態度を受けたかと言うと、


・私が日本人と分かりながら、わざわざ東南アジア圏の日本語ではない言語で挨拶してくるやつ(しかもこの人フランス語堪能)

・産後私の息子を見て「やたら肌が黄色い」と言ってきた。(私は悔しくて泣いた)


・「日本人なのに、髪にウェーブかかってるのか?黒髪ストレートだろ?」

アジア人といえば黒髪ストレートと言いたい?


・私が外国人だから?話せないから、終始見向きもされない。
(私は挨拶や会話を夫経由で振ったりしてる)


・日本のお茶を勧めたら「お茶なんて体調不良の時に飲むものでしょ、これは飲み物じゃないからw」とわざわざ言う。

(義母が日本の玄米茶やほうじ茶などが好きで、義実家にあって、状況的には食後のコーヒーなどを飲む場面で、その人だけコーヒーは飲まないというから勧めただけ。

お酒は飲み物だけど、お茶は飲み物じゃないみたいなことをわざわざ言ってた。知らんがな。


貴重な日本茶だとしても、興味ない人には魅力が伝わらないのは当然だし、私が勝手に嫌な気持ちになるのは自己満とわかっているけど…言い方はあるやろ!

・差別的なことを言われたので(内容忘れたw)私が露骨に嫌な顔して無視したら、あ、怒っていると気がつき、「冗談でしょw」と笑われた


嫌味だよね?!気にしすぎといえばそうかもしれないけど、それが普通だとも思わないし、気にしてしまうようなことを言われる筋合いもない。

ほぼ見知らぬ人だが、親戚という関係性だから言いたくてもいえない事もあった。


逆に!
フランス語は話せないけど、英語で積極的に話しかけてくれたり、私にちゃんと興味を持ってくれる人もいるのでやっぱり人による。

挨拶した時点でどちらのタイプの人かよくわかるようになってきた。

うわ、ヨーロッパこわ。


やっぱり差別あるんだ、と思われがちだが、日本にたまに帰ると、まさに差別のつもりがない(だろう)差別ってことがよくある。


日本こそある悪気ない差別


夫と私が逆の立場になった時、
私の夫が外国人だからと言う理由で態度を変える人はいるし(良くも悪くも)

親世代や年配の人たちも「(夫が)外国人だから」と言うフレーズは悪気なく使っていることがあると思う。

(もしかしたら、夫は嫌な気持ちを受けたことがあるかもしれないが、具体的には聞いたことはない。)


例えば、「(私の夫が一緒だと)目立つから」と言われたり、
私の息子にわざわざ英語で話しかける親戚wがいる。

息子はむしろ英語こそ話せないし、

生まれた時から日本語・フランス語の環境で育てていて、日本語もフランス語以上にボキャブラリーがあって、十分にコミュニケーションが取れるレベルなのになぜか外国人扱い。

パリで日本語教室だって通っているとまで、説明してるのに。

息子に「日本語上手だね」と言われるのは、まぁ仕方ない…と思っているが、

半分日本人で半分は外国人ってことだからそう言われるのかな。

そんな風に思われるんだ!と衝撃だった。

義弟と話したこと

ある時義弟カップル、私たち夫婦の4人でその時ニュースで話題になっていた人種差別の話になった。(あまりに話題だったので、普段からしているわけではない)

義弟の恋人と私の夫がフランス人特有の熱い意見交換をし始めたので、義弟と私で話すことにした。

義弟は「(小さな声で)恋人はずっと私立の学校で、正直限られた人たち(白人社会)との付き合いばかり、僕とお兄ちゃん(私の夫)はいろんなルーツ出身の親、その子供たちと関わってきているから、このテーマに対しては、根本的な考え方が恋人とは違う。」と。


それ以上の説明はなくとも、フランスに数年住んでいると(しかも私はマイノリティの立場だから尚更)、具体的にどういう意味かがよくわかる。


義弟の恋人からさすがに差別的なことは受けたことはないが、

よく思い出してみたら、

「今、ものすごく眠くて目がYocoみたいに細くなってる」と目の前で言われてびっくりしたことはあった。


すごくいい人だし、気遣いができる人だと思っていたからかなり驚いた。

そう、本人も全くそれが悪いことだとも思っていない。
そうやって曖昧なラインのことが日常に起きる。

環境によっては、悪気がない、差別の意識がない差別的な言動を生んでいるんだと思う。

その当時は驚きすぎて何も言えなかったのが悔やまれる。
切れる必要はないにしても、反射神経が必要ってことw

言い返せないのが、実はダメージが大きいかも。


日本の人が褒めるつもりで
「鼻高いですね」
「顔小さいね」と言っちゃうことがあるけど、ネガティブな意味な
ので相手は嬉しくないってことがある。

(目細いはそもそも褒めようとも思っていないと思うがw)

そこに差別的な意味はないにしても、これまでの環境で悪気なく起こり得ることなんだよなぁ。






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