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7月12日・13日のフランス政府発表のまとめ

7/12のマクロン大統領、13日のヴェラン保健大臣からの発表により、来週から実施される新たなコロナウィルスの感染対策が発表されました。

・医療関係者や高齢者施設職員など、重症化リスクが高い人との接触が多い職業の人はワクチン接種を義務化。(9/15から取り締まり開始)

・7/21から、50人以上が集まる娯楽・文化施設(映画館や美術館、遊園地など)の12歳以上の入場にはワクチン接種済または48時間以内の陰性証明「衛生パス Pass sanitaire」を義務化。※12〜17歳については「衛生パス」の義務化は8月30日から。

・8月:カフェやレストラン、ショッピングセンター、病院、高齢者施設、飛行機、電車、長距離バスの12歳以上の利用にも「衛生パス」を義務化
※12〜17歳については「衛生パス」の義務化は8月30日から。

・9月:中学生・高校生・大学生のワクチン接種キャンペーンを実施。
また9月以降は必要に応じて3回目接種を開始することも発表。

・秋から、医師から指示を受けていないPCR/抗原検査を有料化する。
(現在はどちらも無料)

今後フランスでは2回目のワクチン接種から7日が経過すれば接種が完了したとみなし、「衛生パス」が有効となる。(現在は14日後から有効)

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予想されていたことではありますが、明るいニュースとはなりませんでした。フランスでもデルタ株の感染者が増加しており、デルタ株への最も有用な対策がワクチン接種であるということから、積極的な接種を推奨する内容となりました。

12日の発表を受けた翌日は79万人以上の人が接種に訪れたそうです。1日の接種人数の新記録なんだそう。職種によって接種が義務化されてしまうのも、致し方ないとはいえ選択の権利をなくしてしまう結果に。

衛生パスは旅行客にも適用されるため、旅先でカフェやレストランに行くにも48時間以内のパスが必要になります。日本の厚労省HPでは海外渡航用のワクチン接種証明書の発行は接種券を発行した自治体にて発行され、準備が進められていると記載がありますが、現時点はまだ具体的な日程は決まっていません。そのため、今の段階では日本からの渡航者は48時間以内のPCR検査の陰性証明をもって衛生パスを利用するということになるかと思います。

ビジネスなどでフランス訪問の予定がある方は、くれぐれも外務省、大使館や現地の最新情報をご確認ください。

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