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深呼吸できる公園

数年前の今頃、善福寺公園を散歩していて、なんだろう?と目をとめた景色。公園の木々に、エネルギーを感じさせるカラフルに彩られた妖精たちのプレートが。

木々の緑の中を軽快に飛び回っている森の妖精たちは、かくれんぼをしているように見えて、しっかりとした存在感も魅せてくれます。絵本の中に迷い込んだような不思議な空間の中、歩く人たちの足取りも軽く、なんだかみんなワクワク楽しそう。

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これが、西荻窪駅周辺から善福寺公園にかけて行われる「トロールの森」という国際野外アート展だと知ってからは、毎年秋の楽しみになりました。上の写真は今年の風景です。

今年のテーマは「深く息をする、Breathe deeply」だそう。

コロナ禍でマスク生活が日常となり、深く息をすることの大切さに改めて気づいた私たち。この記事のヘッダー写真に写った「のぼり」をもう一度見てみてください。白くてキュートなヒトが覗き込んでいるのは、、、そう、鼻の穴!

公園を歩きながら、どこに何があるんだろう?とワクワクしながらの散歩は、ちょっとした宝探し気分。作品の発想力に感服してばかりです。

公園に溶け込むアートたち

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これは「てまひま不動産」さんによるベンチプレスではなく、「ベンチレス -Bench breath-」という作品。

寝そべって「空気を感じる」ためのベンチ。体験OKの時間だったので、「池の側を頭にして仰向けに寝そべってみてください」と、言われてそうしてみると・・・。

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見上げた先には空気が映し出す水面や木々が!!リフォームなどを手掛ける設計士さんたちの手で緻密に設計されたベンチ“ブレス”。不思議な体験に息をのみましたが、そのあとは一瞬マスクを外して、ふかーく深呼吸。自然との一体感をじんわり感じました。

続いて目に飛び込んできたのは、

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かつて、公園で遊んでいたトロールたちの幻影が木々の間を跳ね回っています(高田研二郎さんの作品)。

そして池のそばには、、、

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水車が回りながらリズムを奏でる栗田昇さんの作品。木琴のリズムが水面に広がります。

ふと地面に目を落とすと、、、

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小野真由さんによる土器文字「スーハ―」。地元の小学生も参加して作ったそうですが、一目みて大地の呼吸が感じられる、クスっと笑えるほほえましい作品です。

野外×アート×まちなか

今年で20周年を迎える「トロールの森」は21年11月23日まで開催しているそうです。興味を持った方は是非、お散歩がてらに散策してみてください!

善福寺公園だけでなく、西荻窪周辺の各所で楽しめるイベント。美術館でのアート鑑賞とはひと味もふた味も違ったダイナミックさ、自由に楽しめる気軽さ、アーティストとも交流できる親しみやすさも魅力です。周辺の大学や小学校、お店や企業が関わることで、ここにもゆるやかなつながりが生まれ、このまちならではの魅力につながっています。





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