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組織の違いは「人の働き」だけ


「うちの会社は人を大事にするので、人“財”と読んでいます」

就職活動の時、こんな企業をよく見かけました。斜に構えて考える私は「人を大事にしてないから、そんな風にわざわざ書くんだろうなぁ」なんて考えたものです。今まで、「人が大事」なんて綺麗事だと思っていました。

でもドラッカーのマネジメントを読むと、「人」の重要性がよく理解できます。


▼組織の違いは「人の働き」だけ

トヨタ、日産、ベンツ、キャデラック、マツダ・・・

これらの違いは何でしょうか?

ブランド、製品、価格、対象とする顧客、価値などなど考えられますね。どれも正解です。でも本質的に考えた時にそれらの違いは何でしょうか。

根底には「人の働き」があります。

つまり、トヨタ、日産、ベンツ、キャデラック、マツダなど様々な車を生み出していますが、その本質的な違いはそれを作り販売する「人の働き」にあるのです。

これ、多分どんな業界のどんな企業にも当てはまると思います。
私は印刷業者に勤めています。当然自分たちの企業が持つ違いについては理解しているつもりです。でもぶっちゃけ得意先からすればどこの印刷業者でも良いわけです。だって要は得意先の顧客に情報を伝達できれば良いだけですから。

そんな中で私の会社が選ばれるためにはやはり、「人の働き」が欠かせません。
「あなただから任せる」「あなたの提案だから時間を取る」
人の働きというのは物やサービス以上に力を持ちます。

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▼マネジメントの多くが「人」を活かせていない

あなたの職場では「人」を活かせていますでしょうか。
「人」が真摯に働いていますでしょうか?

私は社会人4年目のサラリーマンですが、正直「人」を活かしきれている職場ではないと思います。真剣に真面目に働く人もいれば、周りの人とのおしゃべりに終始している人もいるし、会社が悪い組織が悪いと声大きく語る人もいます。でもマネジメントは本来、そんな様々な人を活かすためのものです。

組織は「人」を活かそうと様々な取り組みをしています。

定期的に社員研修を行ったり、社内のレクリエーションを行ったり、もっと効率よく働けるようにテレワークを導入したり、マネジメントを行う者の多くが「人」をどのように活かすべきかについて常に悩んでいます。

しかし、現実はどうでしょうか?

人を「資源」としてではなく、「問題・雑事・費用」として扱っている組織は多いのではないでしょうか。もしもあなたが組織に属しているなら、職場でこういったことを聞くことは少なくないと思います。「あの人はいつも仕事が遅いからな」「あいつに任せると面倒が起こりがちだからな」彼らは無意識的に人を「問題・雑事・費用」として扱っている傾向があります。(こう書いている私自身もそう考えてしまいがちなので気をつけないと)

つまり、組織は人を活かすことが大切だと分かっているにも関わらず、現実は人を費用として考えてしまいがちなんです。

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▼まとめます

組織の違いは根本的に「人の働き」の違いです。
それを分かっているからこそ、組織は人を活かそうとします。
でも実際は、人を「問題」として考える組織が多い。


▼補足 人を大切にすることが人間力だと思う

ドラッカーは常々人を大切にする重要性を説いています。
顧客を大切にすること、働くものを大切にすること。

私は今の職場に所属した時、上司から「人間力」が大切だと聞かされていました。

当時は「ほーそーなのか、なら人間力を鍛えないとな」と分かっていたつもりでしたが、全然分かってなかったです。上司、すみません!でも、今ドラッカーを熟読する中で、「人を大切にすること」こそ、「人間力」なんじゃないかなと思ったりします。

親を大切にする
友人を大切にする
職場の仲間を大切にする
顧客を大切にする

当たり前で誰もが大事だと分かっていること。
小学生でも知っていること。

でも、それこそが仕事をすること、
ひいては生きていく上で大切なんじゃないかなと思います。

そんな視点で上司の行動を見てみると色々と学ぶものがあります。
常に人の長所を褒める、人の短所を馬鹿にしない、人に対して尊敬の念を持つ、
これが人間力なんかなー。。

まだまだ未熟な26歳下っ端サラリーマンですが、
せめてこのnoteを読んでいただいた方を大切にしようと心がけています。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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