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セフレが友人の親友の彼氏だった

久しぶりの友人とご飯へ行った。内容はもっぱら最近どんなデートをしてるか、とか最近のセフレがとってもいい感じとか、そんな話。私はその時めちゃくちゃ仲が良くて、Tinderで出会ったにもかかわらず、なかなかTinderやってそうなタイプじゃなくて、楽しくてハマりにハマってよくご飯に行ってたいわゆるセフレがいた。

その人を飯くんと呼ぼう。

私「最近ね、すっごい面白くて、仕事の話もめちゃくちゃあって、本当にカッコよくて面白い人と会えたの〜!!なんだかんだ1週間に1回ぐらいのペースであってる気がする」

友「へ〜いいね。どんな人?顔は?」

私「なんか誠実って感じがして、出会い系とか全然やってなさそうなタイプなの!写真見る?」

女は本当に自分を棚に上げて喋るのが好きなんだよね。私も相手から見たらTinderしてる女なのにね。そんなことはお互いさまだけど。

私は写真を探す。飯くんとは出会いの場所は違えど取引のある会社だったので、お互いびっくりした。働いている会社名を明かすほどの仲である。

でも次の瞬間地獄がきた。

私「ほら。見て?カッコよくない?田中圭に少し似てるの。」

友「え????????まって、、、」

なんと飯くんは、友人の大親友の彼氏だったのだ。

しかも友人と彼女はすっごく仲良し。しかも飯くんと彼女は付き合って6年ぐらいの本当に結婚間近カップルなのであった。彼女のインスタグラムには飯くんとの写真でいっぱい。飯くんも笑ってて幸せそう。

友「え、、私、飯くんは絶対浮気なんてしない誠実なタイプだと思ってたんだけど。」

友人、絶句。

私はもういくら出会った人がかっこいいからと言って安易に写真を見せることはやめようと思った。友人も思ったらしい。怖い。こんなことがあっていいのか。

友人はひたすら絶句。その彼女に合わせる顔がないだろう。だって他の友人がそいつとのセフレとの話をつらつらと話すんだからね。でも友人もなかなかのクズで良かった。ぱりちゃんは悪くないし、悪いのは飯くんだしね。それにしても本当にびっくりだ、とのこと。

本当にそんな人に見えない、というところが全ての元凶なんだよね。

人間みんなそんな欲があるのは当たり前だし私も理解しているつもりだし、私もそんな女なのであり全てはお互いさま。だけど、私から見るとどうでも良い人が他の女の人の本気で好きな人なんだと考えると寂しくなった。と同時に飯くんに怒りが湧いてきた。そうしている間にも飯くんからの何食わぬご飯行こう?のラインは止まらない。

ここにはお互い欲を満たす関係しかなくて、それが私で賄われているのなんてわかっているし、私もそれ以外に飯くんと会う理由はない。けれど、飯くんが本当に大切にすべき人は私じゃないし、好きと言ったって、可愛いって言われたって、それは嬉しいけど、嬉しいけど、どこかで あぁ、こんなに真面目で誠実そうに見えるのにな。っていう思いはどこまでも抜けない。他の人と会う時だってそうなってしまう。そういう感情が私をますます無にさせていく。

被害者面をするつもりもないし、私たちはお互いさまだけど、そうやって見えないところでやり合ってるから、2人はインスタグラムでは幸せそうに見えるのかもしれない。好きな人の全てを知りたいとは思わなくなってしまった。ある側面だけ私を好きでいてくれればいいのかな。でもそれは少し寂しい気がする。





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