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ハートドリブン〜目に見えないものを大切にする力〜(作者:アカツキ創業者 塩田元規)

本の紹介です!

今回はアカツキ創業者の塩田元規が書いたハートドリブンについて紹介します。
内容は主に3つに分けられています。

・これからの世界の変化について
・塩田さんの起業物語
・これから大切にすべきビジネススタイル

概要とわたしの感想を書きました。

◆これからの世界の変化について

塩田さんはこれからの市場は大きく3つの変化が起こると語っています。

①心が中心
マズローの欲求五段階説にあるように人は物質的に豊かになり、安心安全が確保されると物質的な満足よりも、精神的な満足を求める様になる。そんな中で市場ではなく以下のことが起こると語っています。

・『エンタメ』『体験』の価値が増大する
・全ての商品、産業が感情価値を中心にエンタメ化する
・働く人も感情価値を求めて集まる

②多様な価値観
日本産業は成熟期を迎えており、他国を見ても成熟期を迎えた国は多様化が進んでいきます。
そうすると、万人受けするのではなく、熱狂的に共感される尖った感覚が重要でそれは多様で良いと語っています。

③在り方の時代
doing(やっていること)とbeing(なりたいこと)の一貫性が大切でお客さんにファンになってもらうことがブランド力であり今後の市場では大切だと語っています。

この内容について私は興味のある事に没頭する事が大切でそこには没頭する面白さ、理由、がかありそれが自然と①〜③に繋がると思いました。起業しなくても、物を売らなくても個人の魅力(ブランド)に繋がると思います。

◆塩田さんの起業物語

大学卒業後、一橋大学のMBAビジネススクールに入学し、アカツキの共同創業者と出会って、DeNA入社して3年後に起業します。

創業直後、会社が急成長している時の苦労がか書いてありますが、私が感じた著者が言いたかった事の本質は以下の2点かと思います。

・苦しい時に自分の弱さを周りに出す事
・相手が苦しい時に寄り添う事

社会ではポジティブが良いとされ、ネガティブな面を見せたり、共有したりする事を敬遠しがちです。しかしネガティブをしまっておくと、次第に大きくなり会社や対人に対する不満が溜まってしまいます。

著者はネガティヴを『共有』できる様な会社、しくみ作りを重要視しています。

ただ、受け止め切れない事も当然あるので、そこは『共感』はしなくてもよいとも語っています。

◆これから大切にすべきビジネススタイル

結論は『感情を大切にする』です。
本書の色んな箇所に散りばめられており塩田さんが大切にしているキーワードです。

感情価値に目を向けることの良い事は何でしょうか?
それは、人の感情を動かす事を考えると、リソースの制限もなく、原価も関係なく、他社のシェア奪い合い、他社の否定をする必要がない。

また自分たちが大切にする感情価値をお客さんに対して、哲学として突き詰めるとブランドという資産が生まれると塩田さんは言っています。

あらゆる機能性に富んだ商品がある中で、例えばスマホならAppleを選ぶ理由はいくつかあると思いますが、Apple信者と呼ばれブランド力や理念に感銘して買い続けるユーザーがいるのと同じ考え方です。

確かに、理念を持って尖った製品を売る事は、売り手も自信を持って売るので、ユーザーが感情を動かされて購入してくれるし、売り手もイキイキと仕事ができるのではと感じました。

本の概要紹介は以上になります。
興味がある方はぜひ読んでみてください!