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お正月料理の「なぜ?」

あけましておめでとうございます!

始めたばかりではありますが、今年もどうぞよろしくお願い致します。

お正月に日本にいる時は、私の実家に帰省することが多い我が家。

今年は帰省を我慢して家族3人でささやかにお祝いをしました。

いつもは母が作ってくれるお雑煮。今年は初めて自分で作ってみました。実家では毎年おすましなので、我が家も同様に。

おせち料理も御重でとはいきませんが、少しだけ用意しました(それは買ったよ!)。

外国人の夫と付き合い出してはや12年。結婚して丸6年。

このタイミングで初めて聞かれたのが

「なぜお雑煮をお正月に食べるのか」「なぜ普段と違う人参を使うのか」「おせち料理とは一体いつからあるのか」

と言うすごーく基本的な質問。

え、今年になって聞く?

しかも、お恥ずかしながら知りませんやん!

おせち料理だけ、「え、江戸時代とか?汗」

と答えてみましたが

「それは一般大衆に広まってたのかな?豊かな層(天皇家や貴族とか)だけが食べていたと思う?」

と更に聞かれて、いやすいません、調べます..となりました(苦笑)。

夫は

「息子が大きくなったらきっと同じこと聞いてくるよ。答える練習になる!」

と笑っておりました(悔しい!)。

でもそうだよね。きっと子どもはそんな素朴な質問をあらゆることに対して発してくることでしょう。

もしかしたら食育に力を入れている保育園や幼稚園だったらそんな話題が出るかもしれませんね。母も勉強しておこう... 

ということで調べてみました。

1. お雑煮の起源と食べる理由

どうも調べてみるとお雑煮の歴史はなんと平安時代まで遡るそうです。以下、Oisixさんのウェブサイトから少しお借りしました。

お正月に食べるお雑煮の歴史は古く、始まりは平安時代だといわれています。餅は古くから農耕民族である日本人にとって、お祝いごとや特別な「ハレの日」に食べる「ハレ」の食べ物でした。年神様に供えた餅や里芋、にんじん、大根などを、その年の最初に井戸や川から汲んだ「若水」と、新年最初の火で煮込み、元旦に食べたのが始まりといわれています。雑煮の語源は「煮雑ぜ(にまぜ)」で、色々な具材を煮合わせたことからきています。

この煮混ぜは宴の最初に振舞われることが多かったそうです。現代では食事の最初には汁物から箸をつけるというマナーがありますが、ここに起源があるのかもしれませんね。

具材の意味も調べてみると

◆丸餅は、家庭円満。
◆餅はよく伸びるため、長生きの象徴。
◆のし餅を切った角餅は、敵をのす(倒す)。
◆角餅は、土蔵が建つことから家が栄える。
◆里芋は、子芋をたくさんつけるため、子孫繁栄。
◆大根は、角が立たないように丸く切って、家庭円満に過ごす。
◆にんじんは、赤色であるため魔よけの効果がある。

と京都調理師専門学校のウェブサイトに記載がありました。人参は魔除けのためで、金時人参だと更に赤いので魔除けの効果が増すと考えられていたみたい。具材にも色んな意味があるんですね。

大根、長四角に切ってたけど、来年自分で作るなら丸く切ろうかな。

2. おせち料理の起源と食べる理由

おせち料理もお雑煮と同じく平安時代にその起源があるようです。

当時おせち料理とは宮中で行われていた元旦や五節供などの日に神にお供えをし、宴を開く「お節供」という行事の際に出されていた食べ物のことでした。それが現在のように正月に出される料理というように意味合いが変化してくるのは江戸時代です。江戸時代後期、一般大衆にもこの宮中の行事が広がり、生活の中に取り入れられるようになります。それがやがて節日の中で正月が最も重要な日であることから正月の料理を指すようになり現在まで受け継がれています。

とおせち料理の受託製造をされているこちらの会社さんのウェブサイトから学ばせてもらいました。

夫が指摘したように、元々は宮中の行事から来ていたものが江戸時代に大衆へと広がっていったんですね。

更になぜ重箱に入れて振舞われるのかというと

・「福を重ねる」、「めでたさを重ねる」という意味を込めて
・当時は祝い肴を「喰積」と呼び、重詰めにしていたことに由来
・年賀にお越しになるお客様に向けて料理として振舞いやすい
・保存がしやすい

という理由があるそうです。

おせち料理というと三ヶ日は買い物をしたり料理をすることをお休みするために保存のきく料理をたくさん作り三日かけて食べる!っていうことぐらいしか知らなかったんだけど、お雑煮も含めてその歴史は非常に長く、またそのどちらも日本の神道の信仰に深く関わっているものなんだなと改めて学びました。

将来息子に聞かれても、これで一応答えられるかな(笑)

子どもができると親も学び直しできる良い機会をもらえますね(今回は夫だけど)。

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