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夢と後悔。

また嫌な夢をみて、汗びっしょりで目が覚めた。首周りと脚がじっとりとして、気持ち悪い。

なんであの人が出てくるのだろう、なんでわたしは夢の中でそんなことしているのだろう。もう終わったことなのに。現実では起こり得ないことなのに。

目が覚めても、夢の世界から現実の世界へすぐに戻って来られない。眠っていない訳ではないはずなのに、頭も身体も重い。またそんな朝を迎えた。

汗で湿った寝巻きを洗濯機に入れて、全部汚れと共に流れてしまえと思う。それと同時に、わたしが見ている夢は、もしかしたらわたしの理想で、願望で、後悔なのかもしれないとも思う。

わたしは大学を中退している。大学3年の前期で、わたしはひっそりと大学を去った。後悔していないと、ずっと思っていた。でもあれから10年ほど経った今でも、自分が大学生をしている夢を見る。それはとても息苦しくて、孤独で、見たことのあるようでないキャンパス内をただひたすらに彷徨っている。

もしかしたら後悔している自分もいるのかもしれないと、最近思うようになった。たかが夢、されど夢。「わたしはここまで」と自分で自分の限界に線を引いて、逃げ出しただけなのではないだろうか。そういう気持ちがあるから、今でも夢に見るのではないだろうか。そんなことを考えてしまう。

仲良くしたくてもその距離を縮められなかった人、かつての同級生、もう連絡先も知らない元同僚。これまでわたしに関わった人が、思いがけないタイミングで、現実だったらありえないシチュエーションで、話しかけてくる。わたしはその人に話しかける。

全部後悔からくる夢なのだろうか。だからこんなに汗びっしょりになって、目が覚めるのだろうか。

どちらでもよいのだ。わたしはただ、深い眠りにつきたいだけ。でも、後悔していないと思っていたことが、実は後悔していたことだった(後悔に変わった)。そんな自分の気持ちの変化を、ただただ観察してみるのも、よいのかもしれない。

最後までお読みいただき、ありがとうございます! 泣いたり笑ったりしながらゆっくりと進んでいたら、またどこかで会えるかも...。そのときを楽しみにしています。