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ブラック会社に捕まり、辞めるまでの話②

僕のブラック会社員時代の超絶リアルエピソード。キラキラな入社から絶望の退社まで、複数回に分けてお届けします。

この記事は、①の続きです。
まだ見てない方は、先にこちらからどうぞ↓


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2、面接

そして、メンタルが回復し就活を再開した直後に出会ったのがY社でした。

新宿の40階建くらいのビル内にオフィスを構えているベンチャー企業でした。
給与も初月26万、残業無し、完全週給2日制。
ネットの口コミも超高評価。
今までのどの会社よりも魅力的でした。

面接は本社オフィスの一角で行われました。

社内はとても綺麗で、
広々としたデスクやカフェマシンまでもある、
“THE 急成長ベンチャー”
といった感じでした。面接前から僕の心は興奮しきっていました。


面接が始まり、”何か急成長企業っぽい特殊な質問が飛んでくるか!“と構えていましたが、特段ほとんどの会社と同じような質問ばかりされていました。
これまでの面接経験で答えたことある質問のみで、割とスムーズに答えられていたと思います。

ただ、一つ気になったのは、
「プロ意識をもって働けますか?」
という質問をかなり時間をかけて聞かれていました。どんな苦しい状況でも、手を抜かず頑張れるか?という趣旨の質問を多くされました。
(…憶測ですが、長時間労働に耐えられる人間かどうか試されていたのでしょう。)

過去のアルバイト経験から「きつかったけどどうにか粘ってやり切った」みたいな、がむしゃらに頑張った的なエピソードを引っ張ってきて質問への回答としていました。

なんとか即興でエピソードを作りつつ答えながらも、"いや、さすがに条件良すぎて僕なんかは受からないだろうな…”と半ば諦めていました。

すると、面接開始から20分ほど経った時、突然「以上です」と言われました。

面接官が席を立ち、数枚の書類を手に持って戻ってきた後、
「採用です。さっそく来月から働けますか?」
というセリフが面接官の口から出てきました。


え、

えええ、、、

うそやん。。。

なんと面接通過どころか"採用"をもらえたんです。


まじで、ビビりました。
「そんなことある?」と。


今冷静に考えると、ありえない話です。
一次面接20分程度で、「採用」なんて。
しかも超優良待遇です。


しかしこの時の僕はもう、
舞いに舞っていました。
たぶんあの時ならスケート4回転ジャンプも余裕で飛べたと思います。

「っしゃあ!がんばってよかったああ!」

と、帰りの道ですぐ親、親友に報告。
この時は、自分が優秀すぎて即採用になったんだとばかり思っていました。
我ながらおめでたい頭です。

人生勝ったわ、と思いました。


…面接時、疲れ切った顔で、
笑顔も一切ない面接官の顔を、
ぼくは全く気にも留めませんでした。


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続き↓


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