ぱぴてん

初心者・自分の好きを気ままに追求したいです

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マガジン

  • ①好きを語る記事

    コンテンツ等の好きな部分を語っているものを集めました。シャニマスや美術展、食べ物など。読んでもらえたら嬉しいです!

  • ②私の意見

    生きていて感じること、思ったことについての記事をまとめました。

  • ④創作

    小説や詩などをまとめました。恥ずかしさがありますが、徐々に無くしていけるよう頑張っています。

  • ③個人的つぶやき

    とりあえず思ってることを文章化した記事を集めました。自信の無い文章が多いです。笑

最近の記事

『潜熱』感想

あれはまだ、私が高校生だった頃。 私と同い年位の女性のような、少女のような彼女が描かれた表紙に心奪われた。青の深くて、澄んだ色と『潜熱』という言葉の対比が、清廉な彼女の中に潜む熱を想起させる。 開けば、夏の茹だる蒸し暑さの中、熱が一気に冷えていくような、カタギではない彼が現れた。 彼の真黒な目とシワのないスーツに、骨ばった手とタバコは、心を奪うには十分だった。 あれから数年経ち、私は彼女たちと同じ「子供」と「大人」の壁にぶつかった。 子供が思う大人の妖しさにも惹かれ

    • お前はなんで恋人が欲しいんだ?

      (2021/9/30) 前提として 最近、多様性を意識するように呼びかけが増えてますが、その多様性とはどこまでが許容されたものなのでしょうか。 社会で共同体として生きていかなければならない私たちは、一定のルールに従う必要があります。そのため、真に多様を肯定することは不可能と考えられます。そして、経済や政策の関係上、大多数が共感・尊敬する像として生きることが幸せだという価値観が蔓延ります。 そして、通念に反する考えとして、”結婚だけが幸せじゃない”というものが広まりつつあ

      • 真っ青

        (2022/9/22) 貴方を見ていると血の気が引いていく。 意識は朦朧として、呼吸は静かになる。 海の底にいるみたいだ。 沈んでいく中であなたを感じた。 冷たい、気持ちいい、寒くない、心地良い。 出会った頃の火照りはないけれど、呼吸が浅くなるほど安心感が側に生まれた。 ずっとさみしかった。 このまま眠りにつけば幸せで終わる。 人生を更新することは希望に縋った絶望の拡張だ。悲観的な私は規則的な呼吸を機械的にし続けていた。 熱い。喉が焼けるほど呼吸が荒くなった。 貴方

        • 壊れていく

          ずっと文章を書いていなかった。 人に説明するための、端的で分かりやすいものばかり求められて、誰かと私にだけ分かる特別で秘密の感情を帯びた言葉は私から失せていった。 心が沈んだ時に助けてくれるのは、そんな言葉。 自己嫌悪に潰された時に側にいるのはその言葉のはずなのに、どうして大事にできないんだろう。 言葉にするのは憚れるけど、今でも大好きだと思うのだ。 貴方の言葉を追ってしまうのだから。 けれども、苦しかった。 美術館だって、数年前に好きになったもので 映画は観なけれ

        『潜熱』感想

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        • ①好きを語る記事
          26本
        • ②私の意見
          15本
        • ④創作
          20本
        • ③個人的つぶやき
          25本

        記事

          『寝ても覚めても』感想

          意識的に夢を追い、無意識的に現実を追っていた。  衝動的に生きる麦が分からない。あなたの存在とあなたを追う時間は全てフィクションのようだ。平穏に生きすぎる亮平とあなたとの時間も、平穏すぎてフィクショナルだったのかもしれない。 この映画では、衝動や平穏から離れた現実と向き合わなければならない瞬間が、ひたすらに映し出されない。些細な日常に夢中であることの熱が落ち着いていく現実がない。 夢も、幸せも、覚めるのは最後だけだ。 綺麗でない川が汚いと気づける。 夢のような衝動も平

          『寝ても覚めても』感想

          『偶然と想像』感想

          自分が一つにまとまらないし、まとめたくない。 一つになる感動  いわゆる大衆から人気を集める映画には、一つになる感動がある気がする。バラバラの想いを持つ人たちが共感を通して繋がり、何か一つのものに対して一緒に直面する。そこで一緒に変化を迎える。 今流行りのミュージカルなんて特に顕著なのではないだろうか。音楽ライブは強制的に居る人を同じ仕草にさせる。同じ仕草をしながら、種類は違えど互いに熱を持てば、同じものになれた気がして心が高まる。 何故心が高まるのか。 それは、人と

          『偶然と想像』感想

          『ドライブ・マイ・カー』感想

          知らぬ間に握らせていないか。 はじめに  最初、わたしは映画を沢山観ていないからか、面白いのか、面白くないのかはよくわからなかった。 自分が映像を追いながら感じていた感覚と演出方法がどのようにリンクしているのか、映像が進む速度で理解しきれていない感覚があるからだ。  気になって調べた批評文には解釈の遅延が特徴の映画だと記されていた。もしそうならば、今から映画を振り返ることで発見が大いにあるかもしれない。だから感想、印象に残った場面をざっと書いていきたいと思う。 死の呪

          『ドライブ・マイ・カー』感想

          クズなキャラとか一元的に相手を定義づける人が好きではない。

          クズ、陰キャ、バカ、、全部ぜんぶわかりやすくて楽な言葉だけど、使用しすぎると物事を真剣に見ていない人間に見えてしまいませんか? はじめに  私は自虐で陰キャという言葉を引用する節がある。それは、聞き手が接したことのない瞬間の自分を説明する上で、キャラクター性をつけた方が聞き手は想像しやすいと考えるからだ。  一方で、映画や漫画、共通の知人など、自分以外の他者も接することができる存在に対して「あの人はクズだった」、「コイツはずっとバカだよな」と一元的に相手を定義づける人が苦

          クズなキャラとか一元的に相手を定義づける人が好きではない。

          何者でもない僕の言葉の価値

          「貴方はどうして自分の文章を評価するの?」 自分の文章を俯瞰的に見ては批評し、嘆く僕へ彼女は問いかけた。 そんなの、当たり前じゃないか。 自分が言葉を発するのは、誰かに見て欲しいからだ。 「ならどうして見る人が増えるような工夫をしないの?ハッシュタグ、他人へのいいね、他人に響く要素を散りばめて、もっと他人に寄り添った言葉を紡げばいいじゃない。」 そんなの、意味ないからだよ。 自分が評価されたくてやってるのに、どうして他人に合わせた自分にならなくちゃいけないんだ。 「な

          何者でもない僕の言葉の価値

          誰を追っているのかは分かっています。でも、どうしたらいいのかは。

           会いたいよ。 一緒に変哲もない時間を過ごしたい。 一緒に特別な時間を過ごしたい。 正反対だけど、どっちも好きだから生まれる感情。  私を愛してください。 あなたが心を満たしたいときに側にいる存在でありたいと思う。 あなたが心を満たすときに側にいた存在でありたいと思う。 自分勝手と自分勝手がぶつかる好きでいたいの。 一方的な自分勝手も、献身的な愛も嫌だ。 互いに自分勝手に求め合っていたい。  ぶつかっているか確認してください。 自分勝手をしたときはぶつかり合いな

          誰を追っているのかは分かっています。でも、どうしたらいいのかは。

          卵好きにはたまらない、こく旨すき焼き月見バーガー。

          今年も月見バーガーの季節がやってきた〜〜。 ということで、遅ればせながら月見バーガー食べました!以下、個人の感想です。 すき焼きってくどくないの? ぶっちゃけ、今年のメニューを見た時の感想はそれでした。 去年チーズ月見を食べ、感動していた私は「あれ以上濃くなったら脂っぽくて美味しくないでしょw」という気持ちでいました。 だがしかし、食べたら美味い。 懸念していたくどさは、少量しか入っていないすき焼きによって解決されていました。 じゃあ少量しか入ってないならチーズ月見

          卵好きにはたまらない、こく旨すき焼き月見バーガー。

          車窓と別れを告げる1時間13分

          やがてこの街にも郷愁を感じるのだろうか。 大学へ続く道とは少し外れた路線上にあるこの駅から帰路につく。 降りたことのない見覚えのある風景が別角度で映し出される。 ああ、私はこの道を生きてきたのだな。 たった20年ほどの短い人生で、世界にとってはわずかな時でしかない大学時代の帰路を愛おしく思った。 春という言葉に似合わぬ冷たい空気が懐かしい。朝陽にさえ励まされた、緊張と期待に満ちたあの春を羨ましく思う。 何故私は陽射しを憂い、項垂れていってしまったのか。蓄積された疲労、不

          車窓と別れを告げる1時間13分

          『「忘れられないの。」?』

           人生の時間の使い方について、自分はどうあるべきか悩んでいる。 きっかけ  それは、自分とは対照的な時間の使い方をする人間との出会いだった。 私には、好きなものは一つずつ噛みしめて大切にしたいと思うきらいがある。 好きな歌は繰り返し聴いて、理解の及ばない部分は言葉や解釈を調べる。一回きりで見るのが普通の映画や展覧会であれば、好きだと感じた部分をまた思い出せるように、見終えたあとに好きな部分を言葉に残す。 だから、趣味を摂取する時間だけでなく、自分の中で好きという塊を触

          『「忘れられないの。」?』

          自分のために時間割いて、他人から好きになってもらえたこと、ありますか?

          あー、友達いなくなった。 自分の趣味で埋め尽くされた幸せの時間は、友達を失わせた。マイナーな趣味、大衆受けしない創作物。 自分のために時間を割きながら、人から好きになってもらえることなんて、前提条件が満たされていないと可能ではない。 人と共通した感性、趣向。 それがなければ苦しいだけだ。合わせるしかないんだ。人から好きになってもらうには。 自分とは違う感性、趣向。 でも葛藤の部分は共通してて、生き様は自分の目指したい道の先に居て、そんな人を好きになった。好きになって苦しい

          自分のために時間割いて、他人から好きになってもらえたこと、ありますか?

          ぜんぶたりないよおう、。

          お金足りない。時間足りない。器用さ足りない。能力足りない。コミュ力足りない。 あーつかれたよう。 一つひとつ噛みしめてあげたいよ。 大好きって伝えて大切にしたいよ。 やりたいこと沢山浮かんじゃうけど、どうやって叶えていったらいいか考えないとだめだよ。だって、全部できるほど私満ちてないもん。 あー自分のことしなきゃあ。言い訳する機械になんてなりたくないよ。 でも、言い訳しなきゃあなたのための時間が減っちゃう。ケチってつまらなくさせちゃう自分に嫌気が差しちゃう。 削ってる

          ぜんぶたりないよおう、。

          夜明けの陽光を願えなくて

          雨が降るかもしれないじゃない。 うっとりと瞼が落ちてしまう。 月の光は優しくて、この優しさがあれば、私もあなたみたいになれるだろうか。 月光は暗闇に潜んでいた形を浮かび上がらせる。 あなたが私を生きさせてくれた。 あなたに依存していく私は、あなたの光を賞賛することしかできない。 私以外でもできる簡単な仕事。 もっと私の形を見て。 いや、見てはダメ。私の形が整えられるまで、命をください。私は誰にでもできる仕事を絶やさずにこなすから。 いつか好きになってくれればいい。

          夜明けの陽光を願えなくて