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新人セラピストさんに伝えたいこと。思考を止めないで

少し前ですが、いつも仲よくさせていただいているセラピストの方がTwitterでこんなことを投稿されておりました。


伊佐次さん、いつも引用や投稿を使用させていただきありがとうございます。

整形領域や外来リハで患者さんを担当する新人さんは、ぜひこの伊佐次さんのこのメッセージを意識してみてください。きっと1つの軸として皆さんを支えてくれるはずです。


私はここにさらに付け加えたツイートをしました。


これ、かなり前にTwitterで投稿したことがあるのですが、私が2年目の時に、当時の新人さんたちに
「廃用(症候群)の患者さんとか、寝たきりの患者さんに何をしていいかわからない」
と言われたことがありました。

その時に私が答えたことは、
「何をしてもいいと思うよ」
だったんです。

そのままTwitterで投稿したら、
「こんな先輩がいる職場にいたくないし、こいつから教わりたくない」
みたいなリプをいただいたことを覚えています。


言葉の表面だけ解釈したら、具体性がない、適当な答えに感じたのかもしれません。

でも、寝たきりや廃用の患者さんには、整形疾患によくあるような明確なプロトコルやレッドコード、みたいなものはあまりないと思っています。

当たり前のリスク管理をしっかり行いつつ、その患者さんに必要なこと、できそうなこと、そしてこれが一番大事なのですが「やりたそうなこと」、これを考える。

寝たきりでお話が難しい患者さんであれば、病院に入院されるまではどんな生活をしていたのか。若い時はどんな仕事、生活をしていたのか。家族さんとはどんな関わり方をして人生を過ごしてこられたのか。

そして何より『患者さんはどうしたいと思っていると家族さんは考えるのか』『家族さんは今何を望むのか』を確認した上で、セラピストとしてできること、必要と思われることを考える。


さらに大事なことを書くと、セラピスト1人でできることなんてたかが知れています。POSTで介入したとしても3人です。3人だけでできることは介入のタイミングだけでなら色々ありますが、介入後の生活となると話は別です。

リハビリテーションですから、主治医に相談や確認をしつつ、病棟スタッフとどこまで何ができるか、提供するべきか。どういうことを気を付けたらいいか。どういうことを本人や家族は望んでいるのか。色んな情報を共有しつつ、みんなでスクラムを組んで取り組んでいく。


そこを押さえれば、何をしてもいいわけです。

でも適当に何でもやればいいわけじゃなくて、だからこそ

⚫情報収集
⚫洞察力
⚫観察力

この3つに加えて、可能であれば伊佐次さんが挙げてくださった『問診』も含めて4つを愚直に行うんです。

そしてどんなことをセラピストとして、自分と言う人間が目の前の患者さんにできることを必死で考えるんです。

廃用や寝たきりの患者さんについて、どんな風にプログラムを考えたらいいか、というのはまた別の機会に書いてみようと思います。


今日の記事の結論としては、

思考を止めない。

そのために必要なことは、
⚫情報収集
⚫洞察力
⚫観察力
⚫問診

ということ、でした。


今回はここまでになります。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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