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ワタシは二度赤ちゃんになった。

『ワタシは二度赤ちゃんになった』

後にこの経験は、ワタシにとってすごく子育てに繋がるものとなる。


大学を卒業後、ワーキングホリデーを利用してわずか1年間ではあるがワタシは海外留学へ出た。

特に英語を勉強してきた訳ではない為、『何も喋れない』と言ったレベルでの生活がスタート。


これがワタシにとって『二度目の赤ちゃん』の始まり。

言いたい事、伝えたい事はのど元まで来ているのに、どう言葉にすればいいのかが全く分からない。

たとえ言葉にして発したとしても、相手にそれが伝わってくれない。

旅行で来ているだけなら、その場を身振り手振りで乗り切る事は出来るが、生活がある。

きちんと言葉で伝えなければならない。

ある程度英語が話せる人であればなんてない様な事も、ほぼ英語力ゼロからのワタシにとっては言葉を失った感覚。

『話す』という行為に関しては、まるで赤ちゃんに戻ったみたいだった。


日本で生活をしていれば経験する事のなかった、この『二度目の赤ちゃん』

この時に、相手にされてすごく安心感を覚えた行為が今の子育てに繋がっている。


それがこのふたつ。

『それでも聞こうとしてくれる姿勢』

『笑顔』


コーヒーショップでいつもとは違うものを頼んでみようとした時。

道に迷ってしまい通行人に尋ねてみようとした時。

ワタシの英語はカタコトもいいとこで、きっと分かりづらかったと思う。

それでも、嫌な顔をせずに笑顔で聞いてくれようとしてくれたそれだけで、話す側はこんなにも安心するんだと実感した。


少しずつ言葉が出始めてきた子どもたちの話しを聞く時、ワタシは必ずこのふたつを意識し、心がける様にしている。

聞こうとする姿勢、そして笑顔。

子どもたちが安心して話を出来る様に。


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