省く

機能だけを追求してそれ以外を省いたならばそこにあるのは美です。
生きることだけを考えてそれ以外を省いたならば美しいでしょうか？

食う、寝る、遊ぶが生きることです。

毒でなければ食べることができます。
雨風が防げて体温を維持できれば眠れます。
健康で体が動けば遊べます。

食べ物が手に入る安全が必要です。
眠ることができる安心が必要です。
遊ぶことができる安定が必要です。

安全で安心が安定していたら美しいと思います。

欲のために動くと安全を軽視して毒に気づかないのです。
欲のために動くと居場所が無く安心して眠れないのです。
欲のために動くと遊びを忘れて余裕と安定がないのです。

伝えたいことを省いてはいけません。
伝えたいだけを伝えてもいけません。
気づかせることを省かずに伝えます。

自分が気づかなければ素通りするだけです。
気づくと自分の経験になり気づかなければ無かったことになるのです。
何に気づくかはわかりません。伝えることは気づく材料を提供することです。材料が多ければ多いほど気づくでしょうが多すぎると

読んでくれない。見てくれない。聞いてくれない。感じてくれないのです。

材料を省けるだけ省きましょう。目的を叶えることができる最低限まで省きましょう。機能だけを残すと美しいのです。

省いて美しい機能美。