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気づきはタイムマシン。

「あれ、入れ歯が無い」

道あかりという有田郡広川町にある道の駅のレストランでのことです。

「ポケットにもカバンにも無い」
「口の中に入ってない?」家内の発想は普通とちょっとずれている。
「なんぼなんでも口の中に入っていたら、気づくで」と言いながら舌で確認している自分もずれているのかもしれない。

なぜならメガネを頭に引っ掛けているのに探したり、よくなくすので複数買っていて、家中メガネだらけにしたり、「首からぶら下げたら無くさへんで」と言われて首からぶら下げていて、頭に引っ掛けて、目に掛けているのに「どこいった」と探したりしているのです。

「そう言えば、車の中で外していたわね」
「痛くなってきたので外した」
「手に持って運転してたのを覚えてる」
「邪魔だから、ポケットに入れようとしたけど、無くしたらいけないなぁと思って、どうしたんだろう?」

記憶にない

「食事はできる?」「大丈夫、車の中にあると思う」
「駐車場に落としてきたとか」
「ちょっと、車を見てくる、道あかり定食を頼んどいて」

駐車場にも、車の中も、使っていないカバンの中も見たが見つからない」

道あかりのレストランは2階にあります。前回行った時にお食事100円引きの券をもらっているのです。

2枚もらっているので200円、税引き前ですから220円お得です。

「一回で200円分使えるかしら?」
「ダメって言われたら別会計にしてもらって、100円引いてもらったらいいやん」
「もらった時は2枚だったから使う時も2枚使えると思うわ」

などとくだらない話をしながら階段を上がったから、こんな事態になるとは思ってもいなかったのです。

席に戻って「無かった」と言った。
「それじゃ、ありだっこか、アレックね」

ありだっことは、有田町にある農産物直売所で、アレックは図書館で催し会場によく使われていて手作りサークルの方たちのバザーが開かれていたのです。

食事をゆっくり楽しんだ後で戻って探すことにしました。

「ニンジンを買ったときに置いて行ってない?」と言われたが持って降りた記憶が無いのです。「ニンジンの横に入れ歯があったら気色悪いやろなぁ」
「スーパーマーケットのトイレに買ったばかりの商品が入ったレジ袋を忘れていたのを見かけたけれど触れなくて、店員さんに説明したことがあったわ」

記憶の時間を行ったり来たりしながら、いつもと異なる時間を過ごしたのでした。

入れ歯はアレックの駐車場に落ちていました。運転席から立った時に落としてしまったのでしょう。

最悪の状態から、普通の状態に戻ってきたときに最高の幸せを感じたのは気づきの連続があったからだと思うのです。

#タイムマシン #気づき #パンダのポッさん