合計100日間の妊娠中に気づいた日本での生きづらさ
こんにちは、パン子です。
私はこれまで2回の妊娠と流産を経験しています。
2回とも流産になってしまったとはいえ、私にも一応「妊婦さん」だった時期があります。(数えたら1度目も2度目もぴったり50日間だった)
短い妊娠生活だったにも関わらず、私は「日本ってなんて生きづらいんだろう」と感じたことが何度もありました。
(こういうこと言うと、「じゃあ日本から出ていけよ」とか言ってくる奴いるけど、自分が生まれ育った国に住むことすら許されないのヤバ、ウケる)
今回は私が短い妊娠生活の中で「嫌だな」「生きづらいな」と感じた経験を書いてみました。いつものようなタメになる(?)妊活不育の情報はありませんので悪しからず。
つわり真っ最中の電車通勤
私は1度目の妊娠中、電車で都心の職場に通勤していました。
始業は10時だったので、通勤ピークの時間は外れていたけど、そこそこ混んでるくらいの時間。(満員電車で通勤する妊婦さん本当に大変そう…)
私は1週間で3キロ痩せてしまうくらいにはつわりが重めでした。だから電車に乗るのもしんどい、出来れば座りたい…と思っていました。
私はそれまで、妊婦さんやお年寄りの方を見かけたら必ず席を譲る人間でした。当たり前のことだと思うのですが。
でもいざ自分が譲られる側になってみたら、、、
まぁ皆譲ってくれないんだこれが。
最初私はなるべく優先席の方へ行くようにしていました。座れるかなって。
でも優先席に座っている若者、サラリーマン、みんなスマホいじっているか寝ているか、で私のマタニティマークに気づいてくれない。
これ私の場合はの話なんですが、優先席って妊婦さんとかお年寄りとか席を必要としている人のための席じゃないですか?だから妊娠前は、席が空いてても座らないタイプの人間だったんですね、なんか座りづらくて。
だからもしかしてだけど、優先席に座ってる人ってそもそものモラルが低めの人が多い?と気づいたのです。
たまに譲ってくれようとする方もいました。でもそれはご年配の方、その方もまた席を必要としている方でした。だから断った。
その時隣にいた若い女性は鏡を見ながらお化粧してた。
いや、わかりませんよ。目に見えない障害をお持ちの方だっていますし、体調不良とかもあり得ますから。
でもそういう方ってこんなに沢山いるの?ってくらいほぼ全員が譲ってくれないんですよね。
私のマタニティマークを見た瞬間に突然眠り始めた男性もいました。
自分が譲る側の人間だったから、この経験は少なからずショックでした。
そうか、電車で通勤する妊婦さんってこんなに大変な思いをしていたんだなって。
ここで私の中で「優先席に積極的に座る人そもそもモラル低い説」という仮説が立ちました。
そして私は普通席の方に行くようにしました。
するとびっくり、結構な方が譲ってくれます。
優先席と比べて普通席の方が席数が多い=人が多いので、譲ってくれる心優しい方がいる確率も高いというのはあると思います。
でも私の中で生まれた「優先席に積極的に座る人そもそもモラル低い説」はほぼ立証されてしまいました。私の中で。
それからは普通席の方に行って座らせていただいて通勤し、特に問題はなかったのです。
しかし
ネットでとある意見を目にしました。
「妊婦は座りたいのなら優先席の方に行け、普通席で譲ってもらえないからって文句言うな」
なるほどなるほど。そう来ましたか。
でも確かに、そうかも。
だって優先席のところには妊婦さんのシルエットとマタニティマークのステッカーが貼ってあるもんね。そうだよね。
この意見にすっかり落ち込んでしまった私は(繊細w)電車に乗る際は再び優先席の方へ行くようになりました。
結果、譲ってもらえたことは片手で数える程度でした。そもそもMAX6席程しかないし、必要としている人も多いですからね。
え、じゃあ1車両に席を必要としている人が優先席の席数を超えたらどうするんだろう。それで普通席の方に行ったら「優先席に行け」と心の中で思われるんだろうか。
なんだこれ、つら。もう妊娠中、電車に乗りたくないよ。
わかります。「すみませんが譲ってもらえませんか?」と私が言えば良いんですよね。
でもそんな風に冷たい視線を突き付けられ、ネットは妊婦に辛辣な意見であふれてる。
私の心は完全に折れていました。
もう、我慢するしかない。
今にも吐きそうでふらふらで倒れそうだけど。
みんな疲れてる。
優先席が空いたら、座れば良いだけだ。
こんな感じで私の心は荒みまくり「もう日本嫌だ」って気持ちで溢れていきました。
怖くて「譲ってください」の一言がいえない私もまた、悲しいくらいに「日本人」なのだ。
アメリカは良かったなぁ~!!!
私は学生の時に約1年アメリカに留学をしていたことがあります。
あぁ、すみません。こういう風に「すぐアメリカを始めとする海外と比べるな」ですよね。でもちょっとだけ比べさせてくれませんかね。
たった1年だったけど、「こっちの人は心に余裕があるな」「周りを気遣えているな」と感じることが何回もありました。
私はアメリカにいる時はもちろん妊婦ではありませんでしたが、例えば建物の中に入る時に、前の人がドアを開けて待っていてくれるなんてことは当たり前で(結構距離あるのに、開けて待っててくれる)
公共交通機関で男性から席を譲ってもらうなんてことも、何度もあった。私は妊婦じゃなかったのに。
妊婦じゃない女性にも席を譲ってくれるのだから、妊婦さんには当たり前に席を譲ってくれるのでしょう、彼らは。
そうだ、日本人に圧倒的に足りないものって「心の余裕」なんだ。
みんな、もしかしたら本当は妊婦さんやお年寄りに席を譲りたい気持ちはあるのかもしれない。
でも疲れすぎてて、それが出来ない。
そもそも皆、電車の中では寝ているかスマホを見ているかのどちらかで、周りのことなど見えていない。
この大都会東京では皆、周りを見る余裕がない、それくらい心と体が疲弊している。
なぜだ。東京一極集中のこの社会の構図がダメなのか。
だってそもそも皆が東京に向かっているから、電車は混む。
バックパッカーとして世界を歩き回り、今はスイスに住んでいる私の伯父が言っていました。
「東京はもう何十年もパニック状態だ」と。
でも伯父はこうも言っていました。
「日本に生まれただけでお金持ちの家に生まれたようなものだ」と。
この国は暮らしやすいけど生きづらい
日本は先進国です。(色々遅れてるけど)
多くの人は食事に困らずに生活できている。
電車は分刻みで走っていて、道路は整備されていて、皆きれいな服を着て靴を履いていて、トイレは清潔。コンビニは24時間開いている。
とっても暮らしやすい国だと思います。
でも、
しょっちゅう誰かが線路に飛び込み電車が遅延する。そして誰かは「また人身事故かよ」と言って舌打ちする。
つわりでふらふらの妊婦は耐えながら電車通勤、ベビーカーは邪魔だから電車に持ってくるなと言われる。不妊治療の保険適用になぜか反対する人たちがいる。
なんて生きづらいんだろうと思いませんか?
私は暮らしやすさと生きやすさは別だと思っていて、日本は暮らしやすいけど生きづらい国なんじゃないかと思うのです。
でも、生きていなければ、暮らしはできないはずでは?
たった100日間の妊娠生活でこんなスケールのでかいこと考えてしまうのだから、トツキトオカこの国で生き抜いた妊婦さんたち、皆すごいよ。
止まらない少子高齢化に歯止めをかけるには、何が必要なんだろう。って考えるけど、それ考えるの私じゃなかったわ。政治家の皆さん。
とりあえずは、不妊治療の保険適用をまずよろしくお願いします。不育もどうかよろしく。
(何の話かわからんくなった)
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