認知行動療法が難しい理由
パニック障害などの精神疾患の方はほとんどの場合が認知の歪みによる生きづらさを抱えています。
それは機能不全家庭に生まれ毒親に育てられたことが原因です。
毒親に育てられた場合、
・完璧主義
・自己犠牲の精神
・自己肯定感の低さ
・人の評価が気になる
など生きづらくなる性格を身につけてしまいます。
これらの性格は毒親の下で生きていくには必要な性格でしたが、社会で生きていく上では必要のないものです。
なので社会に出たらこの性格をやめればいいのですが、今まで身についた性格を簡単に変えることができません。
そこで認知行動療法をすることになります。
具体的にはこうです。
完璧主義や人の評価を気にする性格を見直す場合
【最初に持っている考え】
全てを完璧にやらないと周りの人にまた指摘されてしまうから、完璧にやろう。完璧にやったけど周りの評価はどうだろうかと気になる。
↓
【行動を変えてみる】
あえて完璧にやらずに、90点くらいでやめてみる。
(この行動を起こすのがかなり難しいです)
↓
【結果を考察】
完璧にやらなかったけど、周りの人に指摘されることはなく、むしろありがとうと褒められた。
↓
【認知の改善】
完璧じゃなかったのに今までみたいに指摘されなかった。もしかすると完璧にやらなくても周りは認めてくれるのかもしれない。
↓
【囚われていた価値観の解放】
これを何度も何度も繰り返していくことで、次第に完璧主義である必要を感じなくなり、治って行きます。
ではなぜこの認知行動療法が難しいのかというと、機能不全家庭つまり毒親の下では出来ないからです。
結局毒親は死ぬまで人を不幸にする性格が変わらないので、先の例で言えば完璧主義のままでいる必要があります。
今の具体例に置き換えると
【行動を変えてみる】
あえて完璧にやらずに、90点くらいでやめてみる。
↓
【結果を考察】
完璧にやらなかったら、案の定毒親は粗を探してきて、ここが出来てないぞと文句を言ってきた
↓
やっぱり文句を言われないためにも完璧主義でいたほうがいい
このように毒親のおかしな言動は何年経っても変わりませんから完璧主義じゃなくてもいいのだと思えなくなります。
ほかにも何もしないくせに文句を言い、気に食わなきゃ母を殴り、家族を部下のように思っていますから、子である私達は自己犠牲の精神を手放すことができません。
つまりパニック障害の元凶となっている性格の歪みを改善する前に毒親の存在がネックになるからです。
毒親のおかしな言動は10年経とうが30年経とうが変わらないままなのです。
ですから認知行動療法は難しいのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?