![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28034387/rectangle_large_type_2_eb41fcad5041323ac13e923cf3649559.png?width=800)
逃げ恥 第3・4話|ストーリー構成を分析してみた。
逃げ恥は、実はザ・少女マンガな要素をたくさん持っていると思います。心の中のセリフが多いところ。お互いの気持ちに気づかず、すれ違ってしまうところ。
このすれ違いが、見ていて歯痒く、時にコミカル。すれ違いを描く3・4話のストーリー構成は、逃げ恥のテンプレかなと思いました。特徴はこの2点。
フェーズ1:平匡が壁を作る
フェーズ2:みくりが壁を壊す
縦軸は、上がハッピー、下が絶望、のイメージです。
曲線がそっくりなこの二話、アプローチ方法は対照的です。
フェーズ1:平匡が壁を作る
第4話で語られるように、平匡さんの自尊感情はとても低い。片思いっぽい状況に耐えられず、壁を作ってしまいます。
津崎M「好意を持った相手に、受け入れられたことがない」
…
津崎M「いっそ、手放してしまえばいい。そうやってずっと、平穏に、生きてきたのだから」
第3話のきっかけは、平匡さんが、みくりさんの匂いのする布団で寝たこと。みくりさんの隣で寝るという妄想をしてしまった平匡さんは、これ以上、みくりさんに近づいてはいけない!と本能的にバリアを張ることにしたようです。
第4話では、風見さんと、みくりさんをシェアすることになったことがきっかけ。完全に片思い状態の平匡さんは、不安になり、やっぱり、みくりさんに近づくべきではなかった。と急速に壁を作り、離れていこうとしました。
フェーズ2:みくりが壁を壊す
第3話では、平匡さんのバリアの理由に気づいていない、みくりさん。しかし、ぶどう寺での無意識の「平匡さんが一番好き」発言で、平匡さんを救い出しました。
一方、第4話では、平匡さんが壁を作る理由に気づいているみくりさん。
みくりM「平匡さんは、他の男性の影が見えると、すぐに壁を作る」
自尊感情の低さの背景を探ろうとして、平匡さんに拒絶され、一度はひどく落ち込むののの、こうなったら小賢しさ満開!と自尊感情を高める作戦に。戦略的に「恋人になってくれませんか」発言をしたのでした。
***
こう見るとシナリオを作る人は本当にすごいですね。。。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?