「逃げ恥」第3話はみくりさんのターニングポイントだと思う。
*ネタバレを大いに含みます*
年末が「逃げ恥の季節」になって、はや数年が経ちました。
もちろん私も、その魅力のとりこです。
でも、よくよくゆっくり考えてみたら、ストーリー構成は意外と普通なのかもしれないなと。困難を乗り越えながら、2人の恋が発展していく。
ただ一つ違ったのは…その困難は「嘘の結婚」だったのでした。
「嘘の結婚」と「本当の恋」の2軸で展開していく
「嘘の結婚」を隠すという、普通じゃありえない困難。夫のフリをする平匡さんは、あろうことか「プロの独身」で、結婚から最も遠かった人物。この材料で、面白くないわけが無い。
そして「嘘の結婚」が、気づかぬうちに「本当の恋」に変わっていく、というのがストーリーの大きな構成になっています。各話の重要ポイントをまとめていくと、こんな感じでしょうか。
「嘘の結婚」パートの展開
こちらのパートの基本的な展開は、毎話起こるイベント。その中で隠し通すことがミッションになります。
例えば第2話では、両家顔合わせと、沼田さん風見さんのお宅訪問が、立て続けに発生します。一話の中にこんなにも展開があったとは、と振り返ってみて驚きました。
「本当の恋」パートの展開
恋愛関係とはほど遠いところから発生した、嘘の結婚。第1話では、そんなそぶりはなさそうに見えます。近いものでも、風邪をひいた平匡さんを介抱するシーンの、みくりさんの「萌える!」くらいでしょうか。
みくりM「普段クールな男が、弱っている姿……萌える!」
第2話でも、顔合わせの後に、お互いに安心できる相手であることを確認し、信頼関係が育まれています。ちょっと変化があるのは、第2話の最後。
平匡さんの心境の変化
第2話の最後、平匡さんは恋心らしきものに気づきます。みくりさんの隣で寝るという、あらぬ妄想をしてしまったばかりに。そのせいで平匡さんは、風見さんに劣等感を感じたり、みくりさんを突き放そうとしたりします。
一方でみくりさんは、平匡さんの態度の変化はパンツのせいと思っていて、まだ恋心には発展していないよう。
みくりM「平匡さんにとってパンツは、自意識の砦だったのかもしれない。たかがパンツ。されどパンツ」
そんな中で起こったのが「一番好きです」事件。このみくりさんの可愛さに、多数の視聴者がキュン死しました。
みくり「私は、平匡さんが一番好きですけど」
みくり「しみじみとしっくり、落ち着いて」
みくり「あ。好きって、変な意味じゃなく!またしても突拍子もないことを」
(略)
津 崎「ありがとうございます」
津 崎「……僕は、一生このまま、本当の結婚はせずに終わるので、もしみくりさんが誰かと結婚しても……週に何度か、家事代行に来てくれたらいいなと思います」
ここで平匡さんの劣等感はおさまり、平匡さんの恋心のようなものは、この一言で満たされます。
みくりのターニングポイント
一方、みくりさんは逆に、ここで恋心のようなものに気付きます。
みくりM「でも、なぜだろう。それはそれで、寂しいと思ってしまったこの気持ちは……この、気持ちは……」
みくり「なぜなのーーーーっ!!教えて、おじいさーーーーんっ!!」
それでもまだ、恋らしきものは隠されたまま、平匡さんが元通り(のように見えて、前より幸せそう)になって朝食を食べるのが、本話の幸せのピークです。
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来週も放送されるらしく。機会があれば、続きもまとめてみたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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