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「逃げ恥」第3話はみくりさんのターニングポイントだと思う。

*ネタバレを大いに含みます*

年末が「逃げ恥の季節」になって、はや数年が経ちました。

もちろん私も、その魅力のとりこです。

でも、よくよくゆっくり考えてみたら、ストーリー構成は意外と普通なのかもしれないなと。困難を乗り越えながら、2人の恋が発展していく。

ただ一つ違ったのは…その困難は「嘘の結婚」だったのでした。

「嘘の結婚」と「本当の恋」の2軸で展開していく

「嘘の結婚」を隠すという、普通じゃありえない困難。夫のフリをする平匡さんは、あろうことか「プロの独身」で、結婚から最も遠かった人物。この材料で、面白くないわけが無い。

そして「嘘の結婚」が、気づかぬうちに「本当の恋」に変わっていく、というのがストーリーの大きな構成になっています。各話の重要ポイントをまとめていくと、こんな感じでしょうか。

逃げ恥.002

「嘘の結婚」パートの展開

こちらのパートの基本的な展開は、毎話起こるイベント。その中で隠し通すことがミッションになります。

例えば第2話では、両家顔合わせと、沼田さん風見さんのお宅訪問が、立て続けに発生します。一話の中にこんなにも展開があったとは、と振り返ってみて驚きました。

「本当の恋」パートの展開

恋愛関係とはほど遠いところから発生した、嘘の結婚。第1話では、そんなそぶりはなさそうに見えます。近いものでも、風邪をひいた平匡さんを介抱するシーンの、みくりさんの「萌える!」くらいでしょうか。

みくりM「普段クールな男が、弱っている姿……萌える!」

第2話でも、顔合わせの後に、お互いに安心できる相手であることを確認し、信頼関係が育まれています。ちょっと変化があるのは、第2話の最後。

平匡さんの心境の変化

第2話の最後、平匡さんは恋心らしきものに気づきます。みくりさんの隣で寝るという、あらぬ妄想をしてしまったばかりに。そのせいで平匡さんは、風見さんに劣等感を感じたり、みくりさんを突き放そうとしたりします。

一方でみくりさんは、平匡さんの態度の変化はパンツのせいと思っていて、まだ恋心には発展していないよう。

みくりM「平匡さんにとってパンツは、自意識の砦だったのかもしれない。たかがパンツ。されどパンツ」

そんな中で起こったのが「一番好きです」事件。このみくりさんの可愛さに、多数の視聴者がキュン死しました。

みくり「私は、平匡さんが一番好きですけど」
みくり「しみじみとしっくり、落ち着いて」
みくり「あ。好きって、変な意味じゃなく!またしても突拍子もないことを」
(略)
津 崎「ありがとうございます」
津 崎「……僕は、一生このまま、本当の結婚はせずに終わるので、もしみくりさんが誰かと結婚しても……週に何度か、家事代行に来てくれたらいいなと思います」

ここで平匡さんの劣等感はおさまり、平匡さんの恋心のようなものは、この一言で満たされます。

みくりのターニングポイント

一方、みくりさんは逆に、ここで恋心のようなものに気付きます。

みくりM「でも、なぜだろう。それはそれで、寂しいと思ってしまったこの気持ちは……この、気持ちは……」
みくり「なぜなのーーーーっ!!教えて、おじいさーーーーんっ!!」

それでもまだ、恋らしきものは隠されたまま、平匡さんが元通り(のように見えて、前より幸せそう)になって朝食を食べるのが、本話の幸せのピークです。

FireShot Capture 005 - 逃げるは恥だが役に立つムズキュン!特別編|民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」 - 無料で動画見放題 - tver.jp

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来週も放送されるらしく。機会があれば、続きもまとめてみたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

ヒラマサ.001


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