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逃げ恥|世の中の生きづらい部分を教えてくれた登場人物たち。

超個性的で魅力的なキャラクターたちが
私の中の偏見をスッとすくい上げる。
このドラマはすごい、と思ったセリフを集めました。

堀内柚:かくれ帰国子女

帰国子女と言っても色々なパターンがあって、
海外生活だってきっと辛いこともいっぱいある。
帰国子女なのを隠して努力するってかっこいい。

柚  「すぐ言われるんです。あの子は帰国子女だから変わってるって。それで文句言うと嫌ならアメリカ帰れって。向こうにいた頃は、日本人は日本に帰れって言われてました」
ナツキ「どっちにいってもマイノリティか」
柚  「二カ国語できるっていっても英語は南部訛りだし日本語は文章書くの苦手だし」
百 合「それ先に言ってよ!てっきり、やる気のない若者かと思っちゃったわよ」
柚  「だって、帰国子女でも綺麗な文章書ける人はたくさんいるから、それを言い訳にはしたくなかったんです」
#第7話

田中安恵:シングルマザー

浮気した旦那に立ち向かうやっさんは清々しい。
でも世間の目は厳しくて、そんな中でも
自分の気持ちを大切にしたやっさんはすごい。

安 恵「……親にも、周りの人にも、離婚するの、すっごい反対されちゃってさあ……子供いるのに何考えてんだって、一人でどうすんだって、旦那の浮気くらい、水に流せって。でもあたし、どうしても許せなくって、顔見るのも耐えられなくて(中略)この子のために、あたしが我慢するべきだったのかな」

みくり「いけなくない!やっさんはよくやったよ!」
#第5話

沼田頼綱:ゲイ

ゲイっていうわかりやすいレッテルがあると
つい、いろんな特徴と紐づけてしまうかも。
何かと理由づけして理解しようとしてしまうのは
悪い癖なのか、なぜなのでしょうか…

津崎「沼田さんは鋭い人だと思ってました。こう、男目線と女目線の両方をもっているからこその」
風見「もってないでしょ。ゲイだからどうこうじゃなくて、沼田さんは単に、沼田さんなんですよ」
日野「うん、あれは沼田頼綱っていう生き物だ。鋭いっちゃ鋭いけどね」
風見「一周まわって斜め上?」
#第7話

土屋百合:アラフィフの独身女

何かあると「独身女性だから」と言われる辛さ。
ゆりちゃんの直面する出来事は、どれも胸が痛くなる。

百合「一人って、どうしてこう足元みられんのかしら」
#第3話
重 森「未だに独身なの、わかる気がします」
加茂中「だから必死なんだよ」
#第9話

だから気づかないうちに自分でもレッテルを貼ってしまい
「独身女性として生きる意味」を考えてしまう。

百合「与えられた価値に押しつぶされそうな女性たちが、自由になる(中略)たとえば、私みたいなアラフィフの独身女だって、社会に必要で、誰かに勇気をあげることもできる」
#第9話

若いから偉いんじゃない。
結婚してるから偉いんじゃない。
最終話では、その偏見に負けずに生きていく、
最高にかっこいいゆりちゃんのシーンがありました。

百 合「貴女はずいぶんと、自分の若さに価値を見出しているのね」
五十嵐「お姉さんの半分のトシなので」
百 合「私が虚しさを感じることがあるとすれば。貴女のように感じている女性が、この国にたくさんいるってこと。いま貴女が、価値がないと切り捨てたものは、この先、貴女が向かっていく未来でもあるのよ。自分が馬鹿にしていたものに、自分もなる。それって、辛いんじゃないかな」
百 合「私たちの周りには、たくさんの呪いがあるの。貴女が感じているのも、その一つ。自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからは、さっさと逃げてしまいなさい」
#最終話

森山みくり:(元)専業主婦

平匡さんの「愛情の搾取」プロポーズをきっぱりと断り、
専業主婦の報われなさを言語化したみくりさん。

みくり「結婚し専業主婦になるということは、生活費の保証、つまり最低賃金をもらうこととイコールだと思うんです。でも最低賃金はあくまで最低賃金。食わせてやってるんだから黙って働けと言われても、限界があります」

みくり「一般企業なら人が大勢いて、人事異動もあります。昇給や賞与など、従業員を客観的に評価するシステムもある。でも夫婦の場合、一対一なんです。夫が評価しなければ、妻は誰からも評価されない」
#最終話

専業主婦の労働力を年収に換算すると301.4万円。
仕事なら、十分な給料をもらえればがんばれる、けど。
みくりさんのセリフを通して自然と
専業主婦のありかたに疑問を持つようになりました。

津崎平匡:(元)プロの独身

Twitter情報ですが、星野源さんがインタビューで
平匡さんに対して「みくりさんの誘いを断るなんて!」
と批判があったけれど、男女が逆だったらどうだろう
というようなことを言っていたらしく。

津 崎「僕は、女性経験がありません」
みくり「!」
津 崎「それでもいいと思って生きてきました。でもあのとき、真っ先に考えたことは、失敗したらどうなるんだろう。10歳も年下の女性に、リードされる情けなさもあったと思います」
みくり「……」
津 崎「拒絶されたみくりさんがどう思うかということは、まったく頭にありませんでした。ごめんなさい。未経験だと知られることが、怖くもありました」
#第8話

男女逆だったら、リードされたいと思ったかもしれない。
男女逆だったら、未経験だと知られることも、
許容できたかもしれない。

思った以上に、男らしさ、女らしさ、の意識が
根強いことに気づかされました。

***

掘れば掘るほど、深くて、考えさせられて
本当に、このドラマはすごい…

Amazonプライムビデオに追加されたので
またまた観ようと思います〜しあわせ!

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B01M4IBJQU


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