四字熟語435

「依怙贔屓」（えこひいき）とは、無条件で特定の人をかばったり、偏ったりすること、またはそういった偏愛の態度を指します。

この四字熟語は、特に理由もなく、公平性を欠いて特定の人物やグループを優遇する行動を批判的に表現する際に用いられます。

贔屓（ひいき）には、特定の人や物に対する偏った愛着や支援の意味があります。

たとえば、ある教師がクラスの中で特定の生徒だけを常に特別扱いする状況を想像してみてください。

この教師は、その生徒の成績が他の生徒と比べて明らかに低くても、その生徒にだけはいつも良い評価を与え、他の生徒が同じような努力をしても見過ごされがちです。

この教師の行動は「依怙贔屓」と見なされ、クラスの中で不公平感や不満を生じさせる原因になります。

この四字熟語は、特に親が自分の子供を甘やかす、上司が特定の部下だけを過剰に評価する、あるいは社会的なグループが特定のメンバーに対して不当な利益を与えるといった、個人的な関係だけでなく、職場や社会全体における偏りを指摘する際にも使われます。

このような行動は、集団内の信頼や協調を損ない、組織や社会の公平性や正義を脅かす可能性があります。