彷徨う②


2014/11 記録




人が1つ1つ苦難を乗り越えてゆく事で
その人がたくましく成長して
いつかしあわせになれると信じたい。

そんな薄っぺらい理想でも
呪文のように天に向かって願おう。
きっと自分は負けないと。

何度でも何度でも、きっと立ち上がるって。



やがてやって来た地獄
ふいに背中から斬りつけた黒い突風に、
もはやなす術が無く
拷問のように毎日が過ぎた。


日中は仕事と仲間に救われた。
冗談を飛ばして笑い合い、繁忙期は休む間も無く手を動かし頭をフル回転させる。

やがて
夕闇が忍んで、帰社の時間が来ると
私は茫然と立ちすくんだ。

本当に、仲間に帰らないでとすがりたかった。



怖い。
夜が来るのが怖い。

絶望に支配された自分が
何かしてしまうのではないかと。







「その時はじめて」 オフコース

作詞  小田和正
作曲  小田和正




新しい愛も 自由もいらない
できることなら
時間を止めて 心ゆくまで
君を見ていたい

その手をその眼を その声を
誰にも 誰にも 誰にも
Ah そのまま ここから 動かないで   ♪







結局
私ができたことは
泣くことと
時が過ぎるのを見ていることだけ。


無力な人間。


いっそ気がふれてしまった方が
どんなに楽だろうとも思ったが

やっぱり負けたくなかったんだろう。

確かに、時は過ぎた。




今だにふとした時に苦しみに苛まれるが

幸いにも自分はこうしていて、
文章に表しながら
少しずつ踏み出そうとしている。


私を支えてくれた仲間、たくさんの歌に
心からありがとう。


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