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ダイナゼノンって、なに?

「SSSS.DYNAZENON」が今自分の中でとてもアツい。

毎週リアルタイムで正座して観ているアニメなんて何年振りだろうか。それこそ前作の「SSSS.GRIDMAN」以来になるかもしれない。

知らない人のためにざっと説明すると、「SSSS.DYNAZENON」とは、特撮ヒーロー作品「電光超人グリッドマン」(93年)を原案とする円谷プロ・TRIGGER制作の現在絶賛放送中のアニメーション作品だ。前述の「SSSS.GRIDMAN」は前作にあたる。

作品のテイストとしては「ライトなエヴァ」と表すのが個人的にはしっくりとくる。なぜなら、

・人とのコミュニケーションが主題

・巨大特撮を意識したヒロイックなアクション

が両作品に共通する大きな要素だからだ。事実、今作の監督も「エヴァ」に非常に強い影響を受けたことを語っている。ただしエヴァほどの重さやドロドロさはない。「ライトな〜」と言ったのはそれが所以だ。

ここからは自分がスキなところを抜粋してあげていこうと思う。全部書いてもいいのだがいくら文字数があっても足りないし、相当高カロリーな記事になってしまうことが予想されるので今回は遠慮しておく。

※ネタバレ要素は基本含んでおりませんが、先の展開を予見させる要素は多少あるので気になる方は注意してください。

・キャラクターたちの人間模様がスキ

今作は主にダイナゼノンを操縦する5人+1人が主要キャラクターだ。皆が皆、事の大小はあれど何らかの問題を抱えている。問題といえどもストーリーの根幹に食い込むようなドラマティックな物では決して無く、極めて現実的な問題だ。

母親の再婚相手との微妙な関係が嫌で早く自立したいと思っている男の子や、姉を亡くしたことで心を閉ざした女の子。過去の記憶と後悔に縛られた青年などなど。

彼らは物語の開始時点でもそれに対して悲観しているわけでも無く、「そういうもんだ」とある程度の折り合いをつけていたように思う。しかし見ず知らずの関係だった彼らは半ば強引に「ダイナゼノン」の合体に巻き込まれたことによって変わっていく。

人とのコミニュニケーションとは時に痛みを伴うものだ。心のテリトリーに必要以上に踏み込まれるぐらいなら、「君には関係ない」とバリケードを張ってしまった方がホントは楽なのだ。

初めは彼らもそうだった。しかし本音をぶつけあうことで次第にその関係を深めていき、遂にはそれぞれが抱えている問題に皆で立ち向かっていくようになる。仲間が抱えている問題ならそれは自分の問題も同然だ。もう他人なんかじゃない。

それはそうと主人公の麻中蓬と南夢芽の高校生らしい恋愛模様には最近ヤキモキさせられっぱなしだ。早く付き合ってくれないかな...。

・ヒロイックな怪獣バトルがスキ

今作は最近のアニメには珍しく、毎話必ず怪獣が現れてヒーローがそれを倒すと言ったくだりがある。特撮ヒーローの番組フォーマットを踏襲しているためだ。演出的にもバリバリにそれを意識しているところが面白い。いくつか挙げてみると、

・怪獣戦は基本的に3Dモデルを使用したCG作画で表現している。(実写っぽさを意識しているため)

・あえてミニチュアっぽく表現されたビル群

・ウルトラシリーズではおなじみのぐんぐんカット

・怪獣はあえて人が入ること(着ぐるみ)を想定したデザインになっている

などなどキリがない。またロボットアニメ的な要素もあることから、合体バンクや必殺技演出など「勇者シリーズ」を意識した演出も散見される。

ヒーロー+スーパーロボット+怪獣

つまり男の子がアツくなる要素がこれでもか!とお子様ランチばりにてんこ盛りにされているのだ。こんなんキライなわけないじゃないですか......! 

・主題歌がスキ

今作の主題歌は「インパーフェクト」と「ストロボメモリー」。前作同様オーイシマサヨシと内田真礼が担当している(前者は前回はユニット名義)

爽やかなヒーローソングと切ないポップスとなっており、どちらの楽曲も作品を彩る主題歌として申し分ない。でも魅力はそれだけでは無くて。個人的に何より響いたのは歌詞がアニメと強くリンクしているところだ。

固有名詞が出てくるなど直接的な要素はないものの、物語の展開を意識したような要素が含まれているため話数を経るにつれて歌詞の解像度がどんどん上がっていく。

正直最近はオープニングのワンコーラスだけで涙腺が緩むぐらいにはヤバい。絶対に飛ばせない。あと前作もそうだったけどテレビでは流れない2番以降の歌詞がとても良いんですよね。

ところで、「ストロボメモリー」の方はどことなく別れを想起させるような歌詞が多いような気がするんですが大丈夫ですよね.......??

・まとめ

もっとコンパクトに収める予定だったのに結局高カロリーな文章やんけ。

昨日もそうだったんですが、物語が終盤に差し掛かっていることもあってもう毎週気が気じゃないんですよね。前作の終盤はかなりショッキングな展開で心が痛かったし。どうしても蓬くんたちにはひどい目にあってほしくない、いつまでも仲良く皆んなでつるんでてほしいと思ってしまいます。(心の弱いオタク)

はぁ、あと数回で終わってしまうのが本当につらい。



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