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あえて選ぶ勇気が、旅行会社として+αの価値になる。(香港支店 Takayuki KAWANO)

こんにちは、パンダバスです。金曜日の社員の声「私が生みの親です。」シリーズ、なんと最後の7人目!香港のドローン隊長で締めます。ツアー造成の熱い想い、まさかの撮影のために同じ山に何度もアタックしたことなど、完全裏話の内容です。

香港マスターに最近の状況からおすすめツアーまで聞いていきましょう!

プロフィール:Takayuki KAWANO
香港に勤務して16年目。Google製品を愛してやまないものの、Googleフォトが来年から無料且つ無制限で無くなると聞き大パニック中。
テクノロジーやガジェットも大好きで、新製品には目がない様子。パンダトラベルのドローン隊長の異名を持っている。

__今年度新しく作った商品を教えてください。

香港も2020年度は新型コロナウィルス感染防止対策で、公共の場所での人数規制などが続いています。今(9月25日現在)では4名の規制となりますが、7月から9月までの間は最大2名までという厳しい規制があったため、例えばお客様1名に対してガイドを1名つけたらもう2名なので、実質的にはツアーの運行はできない状態となっていました。 

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そこで少しだけ規制が緩和される、4名の規制期間に合わせ、お客様は3名まで+ガイド1名で運行できるツアー、かつ、日本からのお客様がゼロの状態となるため、現地ご在住の日本人の方へ向けた少しディープな散策ツアーや、離島や山に行くツアーを量産しました。 

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商品に重複もございますが下記2つをご覧ください。

__その中でも一押しの商品があれば教えてください。

イチオシのツアーは、「ライオンロック(獅子山) ハイキング と ウォンタイシン (黄大仙)のお参り <日本語ガイド>」という商品です。 

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「ライオンロック」は香港のアイコン的な都心の裏山的名峰であるにもかかわらず、、、
・見た目は絶壁が多く在留邦人の初心者の皆様には敬遠されがちであることがわかったこと
・地下鉄MTRでのアクセスが容易で登頂は片道1時間弱且つ難易度が意外と低いこと
・登頂したときに撮れる写真や動画がかなり映えること
・登り口から徒歩圏内となる香港の代表的な寺院=黄大仙(ウォンタイシン)にて香港の文化や習慣などの側面も合わせてご案内できること
などがおすすめの理由です。

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__その商品を作ることになったきっかけと、推しポイントを教えてください。

基本的に「ツアー」は、バス代や日本語ガイド代の割り算でおひとり様あたりのコストが決まりますので、2名または3名で採算をとりながら、価格をリーズナブルなものとするために、ご案内ではバスの手配を削り、日本語ガイド手配を基本とするのみならず、当然、ガイド代は時間でコストが上がりますので、できるだけ3~4時間以内で行程をまとめるようにしました。 

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また山や離島などのハイキングの経験豊富な日本語ガイドを手配するといっても、香港に在住されている日本人の方であれば、ほとんどの場所にはご自身で行けてしまうことから、ハイキング+αの商品とするため、
例えばこのツアーでは敢えて黄大仙(ウォンタイシン)という寺院を含め香港の文化的な側面もご案内できるようにしています。 在住の方でも香港式のお参りや占いの作法まではご存知ない方が多いので、改めてご紹介すると喜ばれます。

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香港はアジアの金融の中心として中環(セントラル)や金鐘(アドミラルティー)の摩天楼など、大都会のイメージが強いのですが、一方で離島や郊外の山々などにあるハイキングコースは、イギリス統治時代の流れを汲みとても手入れが行き届いていて、実際に歩いてみると驚かされることが多いです。 

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ただ、山中の重要な分岐点がわかりづらかったり、特に夏場では十分な水を準備しておかないと非常に危険なコースなども含まれていたり、ここ一番の絶景ポイントが隠されていたり、といったことがありますので、われわれの役割は、できるだけ初心者にもお楽しみいただけるコースをご紹介しおすすめのルートを効率よくご案内すること。

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さらに、先ほど触れた ハイキング「+α 」の付加価値を持たせること、と認識しています。

__作るときに苦労した点は何ですか?

ちょうど、このライオンロックのツアーを造成する視察の際、登頂後天気予報とは裏腹に頂上付近の天気がとても悪く、YOUTUBE用のドローンでの空撮を断念しました。

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登頂には片道1時間弱かかるのですが3日後の天気が快晴ということで、すぐに再挑戦したのですが、登頂後にドローンのSDカード(記憶メディア)を忘れてしまったことがわかり、再び断念。 腹が立ったのでしばらくはこの忌まわしいライオンロックのことなど忘れて過ごしましたが、3週間後に気持ちも新たに3度目のトライアルに臨み、やっと撮影することができました。 

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1か月で同じ山を3回登ることになるとは思ってもいませんでした。ライオンロックは途中でいくつかわかりづらい分岐点があったりするのですが、今ならわたしは目をつぶってでも登れます。(だからって登らせないでくださいね…?)

2020年の夏は、香港の山や離島をたくさんまわっていたのですが、撮り貯めた動画を「香港 絶景スポット ベスト20」にまとめていますので、ぜひご覧ください! 

__商品造成で大切にしている「想い」を教えてください。

自分の友人や家族を連れて行って景色をみせウンチクを披露したくなるような、わくわく感のある商品を作りたいと思っています。
紹介したくなる素材を選びできるだけ魅力的に案内する方法を考えていくと、同じ風景や通りをおみせするにも、みていただく立ち位置や角度、ご案内するコメンタリーなどでまったくみえ方そのものが違ってきますし、ありがたさや楽しさにも差が出てくると思います。

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そうすると、自然と日本語ガイドとブリーフィングするときにもご案内のルートや話す内容などが具体的になり熱もこもってきます。
「ここの景色はこの場所からは敢えて見せずに、ここまで歩いた後に、振り返ってご案内してくださいね。」 とか、「この信号は渡らずに、ワンブロック先の地下道からご案内して、この通りのこのお店を見せてあげてください。」とかこだわりも出て来ることかと思います。

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お客様からのコメントや、WEBサイトの体験談で、こちらが仕掛けたツボがワークしたことがわかったときにはひとしおです!

__最後にこれから挑戦していこうと思っていることを、教えてください。

2020年度もまもなく9月が終わり下期に入ろうとしていますが、コロナ後の在り方について社内で議論を重ねているところとなります。
新型コロナウィルスで旅行業界は大きなダメージを受け続けていて、コロナ後に「元に戻る」というイメージは想定しづらい状態にあります。

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すでに、在宅勤務からはじまり、WEBサイトの制作オンラインセミナーの開催、オンラインツアーの造成販売、YOUTUBEチャンネルの開設、各種動画の撮影や編集など、これまで経験がなかったことに社員全員で取り組んできておりますが、正直なところまだ活路はみいだせていません。 

試行錯誤の中からそれをできるだけ多くみつけ出すこと、その過程で経験することを踏まえてコロナ後につなげることが、今後われわれの仕事が世の中にどのような価値を創出できるかを決める重要な手続きになってくると考えています。

__ありがとうございました。過去複数回インタビューに答えていただいていますが、いつも熱い想いをありがとうございます!どうやらこの夏は山登りに夢中になっていたと聞いていましたが、ドローンの撮影も兼ねていたのですね。とてもきれいな動画ですので是非皆さん見てくださいね。

この先どうなるのか、まだ不透明な中ですが新たなことに臆せず挑戦していきましょう!香港のイメージにはない大自然をぜひリフレッシュにご参加ください。

香港山特集のYouTubeはこちら
パンダトラベルのYouTubeはこちら



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