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続けられない…三日坊主にもならない…と悩むとき

新年になると「今年はこれに挑戦しよう!」という気持ちが湧いてくる。例えば、英語をしゃべれるようになる!毎日30分は英語の勉強をするぞ!とか。通信教育のCMもめちゃくちゃ流れるよね。今年こそは!ときっと多くの人が思うのだろう。ただ、結構な割合で1月の段階で「継続できなかった…続けられない…」と断念してもいそうな気がする。私だけ?

そこで今回は「継続する」「やり続ける」ということについて考えてみたいと思う。こんなこと、ありふれたテーマであり、どこかの誰かが、もっと適切な表現で届けているのだろうとは思うけれど、自戒を込めて書き残しておきたい。

大きく分けると2つのポイントだ。ひとつは「継続とは」そしてもうひとつが「目的と目標」だ。

▼ 継続とは

継続について、ささやかな例を考えていく。私には保育園へ通う年齢の姪と甥がいる。You Tubeという存在を知ってから、他の子どもたちと同様にヒカキンさんが大好きだ。なので、もし、ヒカキンさんと同じYou Tubeに、自分が出てきたら嬉しいんじゃない?と思って、You Tubeチャンネルを作ってあげた。(もちろん限定公開で)姪はいっちょ前に「チャンネル登録お願いします、評価グッドボタンも押してね〜!」と宣伝も忘れない。甥は「ブンブンハローYou Tube!どうもヒカキンです」と挨拶をしている。伯母バカでかわいい。

彼らの興味関心もマチマチなのと、私も編集アップロードを頻繁にしたくないので、たまに思い出したように撮影し、アップし、他の人に観てもらって喜んでいる。年末に久しぶりに撮影してアップしたら、彼らがYou Tubeチャンネルを始めたのがちょうどぴったり一年前だった。そのときに「もう1年間もやってるんだ!1周年じゃん」と思った。ちなみに1年での動画本数は8本。それでも私は1年続いている、と思った。

▼ そもそも続けられているというのはどういう状態なのか?

You Tubeの動画投稿は、YouTuberを目指すなら毎日しないといけないのかもしれない。毎日投稿しないかぎり、継続したとは言えないかもしれない。お遊びだから?子どもだから?・・・もちろん、その観点で判定が甘くなっている部分があるだろう。だけれど、その甘さこそが、継続させるコツなんじゃないかと思うのだ。

又聞きで、かつうろ覚えなのでざっくりとした説明になるのだけれど、ある有名な研修講師がこんなことを言っていた。「3日坊主で十分じゃないか。3日続いて1日休んでしまった。そしたら休んだ後にまた3日坊主をすればいい。そしたら1週間のうち6日も取り組んだことになる」

私自身、継続は得意ではない。これまでにも何度も、数え切れないくらい、やり続けようと思ったけれどできなくて、いろんなものをお蔵入りにしてきた。ブログとかメルマガとか、立ち上げては続けられなくて、続けられないと認識することがしんどくなって、潰してきた。このnoteも久しく更新していなかった。でも、今回はお蔵入りにならずに、投稿を再開した。なぜか。

それは「続ける」ということの意味を定義し直したからだ。最初の頃は、今月は1週間に1回の投稿をやってみよう、今月は2週間に1回にしてみよう、とやってみた。やってみて、なんだか枯渇した気持ちになって、ただアップすればいいだけのような気持ちにもなり、それは違うと思って更新を止めた。でも決めていたことが、このnoteは継続させる、つまり「また必ず戻ってくるぞ」ということ。

数ヶ月経っての更新。これは、他人の目から見ると「イチからやりなおし」かもしれない。継続ができていないかもしれない。そういう定義付けもできるだろう。だけれど、私としては、noteにアップしていないときも細切れの文章を書くことはできていたし、それが私にとっては「やり続けている」という定義付けをしていた。私はnoteを続けられている。

何をしていたらやり続けられているということで、何をしていなかったら継続が途切れたということになるのだろう。その定義を、他人がどう言おうと自分の中で持てていて、その約束を自分で守れていたらいいんじゃないか。そしてそのときに、その定義を厳格にし続けないというのが、続くコツなんじゃないか。

▼ 「継続」の中には「変化」が含まれている

継続:前から行われていた事が引き続き行われること。前の状態・活動をうけついで続けること。
永続:その情況・状態・特性が長く続くこと。ながつづき。

(Google Oxford Languagesの定義)

言葉の定義としての「継続」には、毎日やること、とも決められていないし、1ヶ月、1年空いたら継続とは言わない、とも書かれていない。にも関わらず、この言葉のニュアンスに、なぜか日にちが空きすぎるとダメだと思い込み、「同じことを、同じ量で、同じタイミングで」と決めつけていないだろうか。もちろん、継続のときのコツとして、同じ時間に同じことを同じ量だけやるといい、というのはあるかもしれない。でも、それをすることがイコール継続ではない。

変化の要素も組み込むことはとても重要なポイントじゃないのか。なぜなら、まったく同じ一日はないのだから、小さな違いかもしれないけれど、毎日何かしらの変化をするものだからこそ、継続の中にも、まったく同じ部分と変化して受け継ぐ部分と、両方を併せ持つことが必要なんじゃないか。

▼ 続けること自体が目的なのか?その先に目的があるのか?そもそも目的がいるのか・・・?

さらに、続けることだけに意識を向けすぎると、目的を見失うときがある。続けられなかった、という気持ちで挫折するときはそんなときじゃないだろうか。1日できなかった…もうダメだ。そう思ってしまうのは、続けること自体が目的になっている。そうすると確かに、毎日継続の目的を果たせていないので挫折になる。続けられないのは、その先の目的が明確にないから。なんのために継続したいと思っているのか?私のささやかな例だけれど、こんなパターンもある。

年始は英語の教材のCMもよく見る。今年こそは英語を。その気持ちはとてもよく分かる。漠然と英語をしゃべれるようになりたいとずっと思っている。でも、そんな漠然とした目的だとなかなか取り組み続けられなかった。でも、かといって、英語をしゃべって何をしたい?と思っても、そんな想像もできなかった。

今、ゲームアプリで英語に取り組んでいる。同じゲームアプリをやっている人に、1000日を超えて継続記録を持つ人がいる。(ちなみにサボった日に穴埋めができるような特別措置もあることはある)単純にすごいと思ったし、可能性を見せてくれる存在だと思った。継続日数のカウントは、数分でクリアできるゲームを1個でもクリアすれば1日の学習日数が追加される。1日に1時間や2時間やっても継続だし、3分でも1日継続追加になる。そのお手軽さも手伝って、英語のゲームの連続記録を絶やしたくないという思いで、もうすぐ継続300日になる。1年の継続がそう遠くない場所に来た気がする。そうすると、1年前より、英語がちょっとはパッと出てくるようになった。出てくるようになると、本来の目的、なんか英語をしゃべれるようになりたいという漠然とした目的も、常に目の前にふわふわしているように思う。

▼ 「目的」と「目標」


目的:得ようとしてねらう対象。到達したい状態として意図し、行動を方向づけるもの。めあて。「―のための手段」
目標:目じるし。「目的地に達する道筋にこれと言って―になるものがない」。転じて、射撃・視線・行動などの対象となる、めあて。ねらい。まと。「募金の―額」

(Google Oxford Languagesの定義)

継続に関することのみならず、意外と目的と目標をごっちゃに考えている人は多い。これを明確に分けるだけで方向性などはっきりすることは多いように思う。

「英語をしゃべれるようになりたい=英語でコミュニケーションを気軽に取りたい」というのは私の到達したい状態としての「目的」である。一方、ゲームアプリで継続記録を1000日とか伸ばしてみたいな、というのは、行動のねらいであり「目標」である。

単純に続ける、ということを目的にしない。叶ったらいい状態を目的とし、それを狙う対象として、つまり北極星として指し示してもらう。そして、目印として目の前の目標をクリアしていくこと。その中に変化を受け入れる継続が含まれるんじゃないだろうか。

▼ おわりに

ごちゃごちゃ言ったけれど、●日続けることができたから達成!という気持ちを味わいたかったり、そのことで自分にもやれるんだという自信をつけることはとても有効だと思うから、そのこと自体はまったく否定するつもりはない。

でも、もし、ただ毎日とか、定期的なタイミングで、同じことを繰り返せなかったからと言って、続けられないということにしてしまって、本来の叶えたいことをそのまま遠くに置いたままにしておくのがもったいないのならば、目的と目標を分けて、自分にとっての継続の意味を改めて決めて、他人がどう言おうと自分人とって継続できていたら、何かしら進んだり、本来の叶えたいことが前よりは近づいてくるんじゃないだろうか。1年に1回だとしても「続けられている!」と思えば、1年に1回続けているのは事実なわけだし、自分の評価軸で歩いていけたらいいんじゃないか。だって私の人生だから。

そう自分に言い聞かせながら、2022年もぼちぼちやっていこう。そうすれば、1年後でも5年後でも10年後、振り返ってみたときに「意外と遠くに来ている!こんなに遠くに来られるなんて!」なんてことが起こりうるだろうから。

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