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在宅介護*観察日記『義母帰る』

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要介護4(→5)の義母(90代)が特養からまさかのリターン。同居の義父(90代)はアルツハイマー型認知症が進行中。再びの在宅介護は夫(60代)が中心。老後ノープランの義父母を、引…
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#ダブル介護

no.28 義母、空へ還る(その3)嫁、最後の夜にキレる

8/24(木) レンタルしている車椅子と車椅子用のスロープを引き上げてもらう。 ケアマネ氏が「一旦、返却しましょうか?」と提案してくれたのだ。 しばらくは、デイサービスにも、ショートステイにも、行けそうにない。 たとえ使わなくても、レンタルしている間はお金がかかる。 そこで、一旦返却をし、また必要になったら、あらためて契約することに。 現実を受けとめて、折り合わなくてはならない。 仕事の帰りにドラッグストアへ。 義母のオムツ、パッド(昼用・夜用)を購入。計5,040円也。

no.20 【閲覧に注意】夫婦共同作業の日

介護認定調査の結果、義父は「要介護1」と認定された。 認知症が進んでいることも気になるが、同居する家族の目下の悩みは、 義父の「便失禁」である。 (義父が悩んでいるかはわからない) 高齢者の便失禁の原因は、「肛門括約筋の筋肉の衰え」というから、 義父の年齢を考えると、無理からぬことと思う。 失禁すれば、本人はショックを受けるだろうし、周囲の人(家族)は当人の自尊心を傷つけないよう、配慮が必要…ということは、ま、想像がつく。 我が家の義父の場合は、粗相をしても「失敗した」と

no.16 義母、ショートステイへ行く

義母が退所後はじめて、5泊6日のショートステイへ行く。 ショートステイは、入所前に一度、利用したことがあるのだが、 そのときは「あんなところ、二度と行かない」と、 さんざんな言いようであった。 けれど、要介護5となった今は、どこへ行こうと、何泊しようと、義母から文句を言われることはないのである。 思えば、義母が特養に入所している間は、何も考えなくてよかった。 とくに、最後の方は、義母のことなど、ほとんど忘れてかけていた。 そんな私ですら、在宅介護が始まってからは一転、義

no.15 何が義父に起こったか?!

玄関の前で転んでから、義父の様子が何となく、おかしくなった。 まず、寝ている時間が長くなった。 そして、起き上がるのに、時間がかかるようにもなった。 捻っただけなら、湿布を貼り、安静にしていれば、やがて快方に向かうと思うのだが、そうは見えない。 ただ、起き上がってしまえば、痛みは少なくなるのか、ゆっくりではあるけれど、歩いていた。 夫も、私も毎日のように、 「医者に診てもらおう」と言うのだが、聞かない。なんで? 義父によれば、少しずつ良くなっているのだとか。本当か…?

no.14【義父の転倒】いつも何度でも…

土曜日、義母がベッドの柵に頭を押し付けられる事故が起きたとき、家にいなかった義父。 しばらくして、血だらけになって帰ってきた(°_°) 家の前で転んだ、らしい。 (黙って出かけていたからか、義父ははっきりとは言わない) 出血は、顔、とくに鼻の辺りと左手の甲から。 鼻の出血は、自分で拭ったのであろう。ただ、何事も適当な人なので、血をうっすらと(ところどころムラを作りながら)、ファンデーションのように、顔に塗り伸ばしたようになっている。 私もこの頃は、これ式のことでは驚か

no.10【閲覧に注意】義母と義父、夫婦の絆って?

義母の「在宅介護」復活から、ひと月ほど経った頃、事件は起きた。 早朝巡回のヘルパーさんから、義母が下痢をしていたと聞く。いっぺんで目が覚める。 下痢は結構な規模で、着ていたパジャマ、肌着(上下)、防水シーツ、その下に敷いてあったシーツまでも汚れた。 ヘルパーさんは、義母の体を拭き、着替えをし、汚れ物を大まかに片付けて下さっていた。感謝しかない。 この日は祝日だったが、デイサービスは通常通りにあり、朝9時半に送迎の車が来た。職員の方に事情を話し、施設でも様子を見てもらうこと

no.1 ごあいさつ

はじめまして。まげぱんだ(朱花)と申します。 昨年(2022年)、還暦を迎えました。 今も非正規でフルタイムの仕事をしています。 還暦を迎えて、つくづくと感じたことは、人生はむしろ、ここからが大変なのだということ。 どのくらい大変かというと、今ある装備で、エベレストに登る感じ? となると、このままでは遭難必須。 なぜなら、わが家は問題山積だからです。 それでも知恵をしぼり、困難な日々を乗り越えていかなくてはなりません。 2023年1月から、今日一日を乗り切るために、「まげ