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見直しをしなさい

見直しをすればケアレスミスが防げたのに。。。
という経験は誰もがすると思う。
見直しは誰でも「した方がよい」と思っている。
でも、それはテストの最中は自分が該当するとは思ってなくて、
する気にならない。

それは、きっと、手ごたえが良くて、
それに対してその場で間違いがあったら、
また一からやり直しをしなければならない。

一応は、その問題は解決できたつもりでいて、
筋道も、論理だてて組み立てたものだから、
間違ってないと思いたいんだと思う。

けど、できない。

私もつい最近、自分で時間をはかって数学の問題を解くことがあり、
95点を取った。
時間も予想外に15分ほど余って、
残り時間が異常に長く感じられて、
何をどう見直しをすればよいのか分からない。
だって、どう考えても間違えてないだろうから。

どうして、その15分で、改善ができなかったんだろう。

振り返ると、
そもそも、間違えているはずがないと思っていることもそうだが、
ここから間違いを探して、もし間違いが見つかったら
それを直すの面倒だな
という気持ちがあったりする。

何か案内物なんかを作成して、
あとから誰かにチェックしてもらうと、ミスが見つかる。
自分で作成した後で、見返すことをしないことも多々ある。
正直、そこで文章の間違いがあるかもしれない可能性は
十分に考えられるけど、
ミスが見つかることで負うちょっとした残念感を味わいたくない。
その後で、ミスを直す作業が面倒くさい。

そういう残念な性格を持っているから、
テストにおいても、同じことが起こる。

だから、テストで自分のミスを探して直す行為は、
大人になっても通ずるものがあって、
それができるかできないかは、
性格の問題も多少あるが、
訓練で、それを習慣化するかしないかにかかっているのではないかと思う。
つまり、先生や親にそう言われて、
はい、分かりました。
と理屈は理解できても、実際にそういう場面に出くわすと、
いや、間違ってるはずがない
と思いたくなる。

さんざん、これまでもミスをしてきたのに?
でもその時はミスしているはずがない。
できればミスしててほしくない。
そもそもここまで答案をうまく作成できたんだから、
もういいだろう。
みたいな気持ちになること自体、
訓練が足らないのだろう。

学生の時はどうだっただろうか。
思い出すと、結構、自信があるところのチェックは置いといて、
空欄を埋めることで加点を狙いに行き、
ケアレスミスで10点分くらいは平気で失点して、
結果的に大きなリスクを背負ったまま
別のところに労力を割いて、
とても効率の悪い答案を作っていた。

でも、それは自分だけの問題だったから、
痛い目にあっても、数点の問題だったし、
他の人に迷惑はかけてないし、
ということで、取り立てて対策を打たなかった。

けど、大人になり、自分の作成した案内物に
重大なミスがあり、
印刷を終了した後のものに修正がかかり、
多くの人の時間を奪い、紙も2倍使うことになり、
ということも経験してきた。

だから、将来、自分のミスが自分だけではなく、
自分のやることが他の人に迷惑をかけることになる
という痛い目に遭うというのが意外と効果的なのかなと思ったりする。

冒頭の、自分が大人になって、
時間内にテストをすることになった際も、
5点マイナスで済んだわけで、
でも、100点を絶対にとらないといけないという設定で、
1点ごとに他の人にペナルティが課せられる
みたいなルールが敷かれていたら、
おそらく向き合い方はずいぶん変わる。

とはいえ、でもテストはテスト。
最終的には入試というものについては、
誰かに迷惑をかけるものではなくて、
自分に対して甘い人は、結局変わらないのかもしれない。

ただ、習慣にすることができていれば。。。とは思う。
つまり、努力でなんとかなるのではないかと。
他人に迷惑をかけるかもしれない設定ということで、
チェックをするというモチベーションが上がるからやるけど、
モチベーションのあるなしに関わらず、
やらなきゃいけないものとして、
(毎日の歯磨きのように)
必ずルーティンとしてやるものになっている人は、
それほど苦痛を伴わずに、できるのではないかと考える。

残念ながら、私はそれが習慣化されていないから、
自分では分からない。
けど、それが努力でそういう力が身につけることができるならば、
身につける意義はある。
でも、頑張るぞ!
というやる気は私自身が今、塾の先生という立場だから、
必要性を感じてやろうと思うわけであって、
子ども達は、そこには重きを置かないだろう。
そもそも、まずは知識や技術の獲得がメインであって、
ミスなくやることは、むしろ勉強を楽しむ上では
マイナスに働くことすらある。
ミスを指摘するばかりの大人のいう事より、
ミスしてもいいから、もっとチャレンジせよ。
みたいなことの方が、勉強を好きになるきっかけになる。

だから、私は自分が自分でそれを克服する手段を
やる気に頼るのではなく、しくみで解決することを試してみたいと思う。
見直しをしましょう 

勉強をしましょう
くらい、抽象的な正論で、面白くない。
正しいことをするより、得をすることや面白いことの方が
人間はやる動機につながるから。
そして抽象的なもので終わるから、
結局、何から取り組めばいいのか分からず、
その時の気分で見直しをしたりしなかったりする。

これはこの1年の自分の目標にしよう。
ミスをチェックするしくみを具体的にマニュアルにする。

さぁ、どうだろう。
できるだろうか。

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