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夢が織り重なった先に
それは逢瀬の終わり際である夜更け
愛する男女が
違う方角に舳先を向けている
細長い二艘の小舟に
それぞれ足を踏み入れる時刻まで
あと僅かとなっておりました
彼らは川に揺られて
もといた地に戻るのです
まるでこの夢が織り重なったような
不思議な一刻(いっとき)が
何事もなかったかのような感覚になる
もとの日々へ
彼女はおぼろげに心を決め
その舟乗り場へ歩を進めます
彼はそんな彼女をゆるやか
行列に向けて走るのに精一杯【scenario】
シチュ:小学一年生のこぇみぃちゃんとお友達のシカヘルくんが、いろんな体験コーナーができるイベントに訪れた✨
🐈:うぁーっ!すでに行列ができておるーっ!走れーっ!
🦌:はぁ…勾玉(まがたま)作り体験の行列はここかなぁっ…ぜーぜーはーはー
🐈:これは何の行列なのかなぁっ…ぜーぜーはーはー
🦌:はっ!違う!僕たちが並んでるのは、埴輪(はにわ)作り体験の行列だ!
🐈:うぁぁぁ!勾玉作り
永遠に崩れない【scenario】
あんず🌹「…これ何ですか?可愛い」
先生🌸心の声
ブレザーのスカートをかすかに揺らしながら前かがみになり、職員室内で俺のデスク上に飾られた小さな人形を見ているのは、18歳の教え子だ。
🌸「ん?虎雄(とらお)と竜雄(たつお)」
🌹「何ですか、それは。怪しくて可愛い♡」
🌸「ふわぁ…、そか」
🌹「ちょっと先生!あくびして、めんどくさそうにしないで!」
🌸「ん?あぁ…」
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初夏の街路樹、幻に目がくらむ
街路樹が煌めく都会の中心
その土地の象徴のようなTV塔がまるで
初夏の日差しを好んで浴びている人々の
居場所を与えているかのように
そこに存在していた
僕らはその居場所の片隅で
景色の一部に同化するかのように
カフェの影にある木製テーブル越し
秘かに身を寄せ合うことに決めたんだ
腰を落ち着け微笑み合った僕らは
君が紺地に花柄舞う日傘をさしたことで
より一層街の一部と化し
向かい合って手を繋いだ
いつでも競っちゃう⭐︎【scenario】
シチュ:中学一年生の姉(🕶️)と小学一年生の妹(🐈)が、いつも競っていた。
🐈:私が先にお風呂入るのーっ!
🕶️:私が入るって言ったとたんに、何なのーっ!
🐈:お風呂場まで走って、先に着いた方の勝ち!!!
🕶️:えーっ!
🐈:よーいっ、スタート!
🕶️:あっ!待ちなさーい!
🐈:ダダダダダダ(走る音)
🕶️:emiーっ!
🐈:うわーっ!お風呂になんかいるーっ!
🕶️:先に
恋が始まる時 【まゆらさんとのコラボ作品】
序章のようなもの、パンダ担当🙇♀️🐼🍞✨✨✨
*・゜゚・*:.。..。.:*・'*:.。. .。.:*・゜゚・*
「え?!全然無理なんだけど」
一人暮らしで、本来は静かで心落ち着いているはずの夜。スマホの向こう側にいる男子大学生の突然の要望に、思わず笑ってしまった。
「なんで?!姉さんは、サークルの飲み会がなくなった僕に寂しい夜を過ごせと?!」
こいつ、相変わらず子犬みたいだな。
きゅうりが地面に【scenario】
シチュ:屋台が並んでいる桜祭り🌸🌸🌸
ペットのシカちゃんを連れたこえみぃちゃんが、棒にささったきゅうりの一本漬けを買った🥒🌸🌸🌸
🐈:わぁぁぁ!さかさまにしたら、きゅうりが地面に落ちたぁぁぁ。
🦌:何やってんだよー。ほら、店の人がサービスでもう一本くれるってさ。
🐈:わぁぁん、優しい…!ありがとーございましゅ…!でも…また落としたらこわいから、そのきゅうり、このシカちゃんのツ
毒花咲き乱れる地を駆けて
意思の疎通とは
伝えたいこととは
聴いて欲しいこととは
知って欲しいこととは
「今の相手にとって
私の存在は迷惑なんじゃないか」
という感覚とは
いつも心のどこかで
怯えていることがあった
だからあなたの温かい胸の中に
安心安全な空間に
一刻も早く飛び込みたかった
だけど私がその日聞かされた、
あなたが待ち受けてくれるその居場所に
私は愕然としてしまったの
「そこはダメだよ…」
白玉みたいな恋、欠けて
白玉みたいな恋だった
あなたに話しかけられるたび
一人、反芻しながら
空中に漂う
もらえた言葉の白く輝く粒子が
消えて無くなるその前に、
急いで心の中にかき集め
都度、大切に
小さな白い物体にまるめていったの
そしてまた
あなたに会えた心沸き立つ瞬間に
まるめてあった小さな白い物体を
ひとつずつそこに落としていった
沸き立つ恋心の中で
あなたからもらえた言葉が
白く輝く白玉のようになって
両腕の中に君を閉じ込めて まゆらさん作
この詩は、私が脚本を書かせて頂いたボイスドラマ『右瞼の端に熱を』の登場人物「光」を思って、まゆらさんが書いてくださりました…!
*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*
ひとつ年下でまだ高校生だった君の事を大切にしたいという気持ちと、メチャクチャにしたいという気持ちが常に俺の中でせめぎ合っていたあの頃。
俺の仕事が休みの時に、部屋に遊びに来る位しか君に会えなくて…
文章表現を指先で再び
あなたが20代の頃に夢中になり
一人読み耽ったという作家の小説を
私に教えてくれたのは
まだ私たちが出会って間もない頃だった
私はあなたの軌跡が知りたくて
その小説をとても丁寧に扱ったの
読み進める度に出会う
惹き込まれてやまないその文章表現に
私は物語から一旦抜け出て
あなたに都度報告していたの
この表現がどうしようもなく美しい
あの表現が考えつかないほど深い
そんなやり取りをしていたあ
イヤホンよりも君のチョコ🍫【scenario】
シチュ:恋人同士の大学生✨
バレンタイン数日前💝✨
🎧:あー、イヤホン壊れちゃったな。
🐈:え!じゃあ…バレンタインには、イヤホンプレゼントしよっか?
🎧:え、なんで?
🐈:だって、○○○くんが喜ぶかなって…。
🎧:ずっとチョコレートケーキの練習してたじゃん。
🐈:実は…、あんまりうまくいかなくて。
🎧:emi?俺は、どんなチョコレートケーキでもいいから、emiのチョコレートケー
愛の大きさ💝【scenario】
シチュ:20代前半の恋人同士のバレンタイン💝
🐈:これ!私の愛の大きさ!❤️受け取って!❤️❤️❤️
🦌:うわぁー…でけぇ手作りチョコレート…。俺、甘党じゃないんだけど…。
🐈:え!何、その態度ーっ!じゃあシカくんは何が欲しいのよー!
🦌:えっと
🐈:「ビール」以外で!
🦌:えっと
🐈:「時間」以外で!
🦌:じゃあチョコレートください…
*・゜゚・*:.。..。.:*・':.