11月13日「オシャレ」｜取り立てて特徴のない18才フリーターと、彼の日記

今日の小麦屋はヒマで早く上がることができた。伝来（すし屋のバイト）もなかったので、夕方からはゆっくりと過ごした。

バイトの帰り道で本屋に寄り、ファッション雑誌を立ち読みした。
正直 服のことなど興味もないし、そんなものに金をかける余裕もないのだが、昨日のように友人と集まることがあると、どうしても外見に気を使わなければいけない。

特に、バイト仲間は普段私服を見せ合わないので、たまに見る私服の印象がいっそう強くなってしまう。そのため、オレはいつも「人に見せる用」のセットを着ていくのだが、毎回同じなのでいい加減嫌気がさしてきた。
だってそもそも全然似合ってないし、そのセット。
でも悲しいことに、オレの少ない服のレパートリーの中ではそれが一番マシなんだよね。

なので定期的に、「もっとオシャレにならないと！」という思いに駆られ、ファッション雑誌を手に取るのである。しかし、そういった雑誌を見ているとオレは決まって気分が悪くなる。大げさでなく、真面目に。
雑誌の中で「オシャレ」とされている格好をオレがしていると想像すると…モノっ凄い違和感なのだ。無理してカッコつけてる気がして気持ちが悪いのだ。

やっぱオシャレっていうのは自分らしさがないとダメなんだと思う。
あぁ…自分らしいオシャレっていったいどの雑誌に載っているのだろうか。