10月19日「偶然」|取り立てて特徴のない18才フリーターと、彼の日記

すし屋のバイト帰りのこと。
近所のコンビニで偶然、ミウと神谷さん(小麦屋の古株バイト)に会った。
最近は火曜日のオムライスも行ってなくて、ミウに会うのは久しぶりだった。

立ち読みしてたところに、急に二人並んで入ってきたもんだからかなりビビった。
二人はオレに気づいていないようだった。オレは動揺しまくって、とっさにそのコンビニを出た。

急ぎバイクに乗って走り出したとき、ふと冷静になり考えた。
なぜオレはこんな逃げるような真似をしなきゃいけない?
いやむしろ久々にミウに会えたことを幸運に思うべきだろ。それとも、二人の間に何かあると思ったのか?
…まさか、それはない。

すぐさまUターンしてコンビニに急いだ。
幸い二人はまだ店の前にいて、オレは声をかけることができた。正直 緊張はしたけど、胸のつかえが無くなった気になった。

神谷さんがとっさに言った。
長江君の集まりでね」
の一言が気になって頭に残った。

オレとミウの関係に配慮したのか? いや、多分変な誤解をされたくないから言っただけだろうな。


ミウは相変わらず卒研で忙しいようだ。ちょっと痩せた気さえした。
ミウも頑張ってんだ。オレも自分のこと、ちゃんとせんとな。



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