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うらないうら道

昨年11月5日6日、「すみゆめ踊月夜」の「うらないうら道」にアーティスト枠で出演(!)させてもらいました。
(動画は下のYouTubeをご覧ください)
その記録とご報告をいたします。

内容は、墨田区の隅田公園内にそれぞれアーティストが「うらない」という形でパフォーマンスをする、というもの。
みなさんの得意なことや普段やっていることをベースにそれぞれおもしろい占いをしていました。
「引っ越し占い」とか「たぬき占い」とか…。


わたしは「こひうらない」と題したパフォーマンスをしました。
コーヒーうらないです、駄洒落です。

ネタバレになりますが、内容は下記のようなものです。

「こひうらない」では、まずコーヒーを飲んでいただき、
それを飲みながら感じたことをアンケート用紙に記入して言葉にしてもらいます。

例「どのような場所で飲みたいですか?」→「公園」
 「舌触りはどうですか?」→「いがいがする」
のように。
記入が終わったらこひうらない(こいみくじ)をひくことができます。
そのこいみくじには「運命」「方角」などいくつか項目があるのですが、
その項目の答えは先ほどのコーヒーのアンケートへの回答と連動しています。

例「出会い」→「公園」
 「争い」→「いがいがする」
などのようになるということです。
これは自分の回答ではなく、それ以前に回答してくれたほかの人のアンケート結果が元になっていることにより、
不測の言葉が使われることや、その場にいるどこの誰か知らない誰かに占ってもらっているということの
「うらないっぽさ」みたいなものを狙っていました。

昔から占いというものが好きです。
すごく信じるとかハマるとかはあまりありませんが、
なにかを言って欲しいと思って占いをすることがあります。
わたしにとっての占いは「明日天気になあれ」と靴を投げるあそびとあまり変わりません。
「その言葉がそこに出てきたこと」が既に啓示的であることが占いの重要なポイントなのかなと思っております。

呼んでくださった居間シアターのみなさん、共演してくださったアーティストの皆様、スタッフの皆様たくさん助けられました。
みなさんで占いについて調べたりした過程も有意義で面白かったです。各自考える、という方法でもよかったはずですが、このラリーが必要だったんだろうと思いました。
ありがとうございました。

以下はこれに関する余談となります。

実は昨年の初めころに立てた目標に「芸術祭に出る」というものがありました。
居間シアターのみなさんから今回のイベントの「うらないうら道」のお声かけをいただいて、テーマが「占い」だと聞いたとき、わたしにはひとりの女性の顔が浮かんでいました。

大学卒業後に入社した会社で知り合った美人な先輩。
仕事で関わりはなかったけれど、見た目の美しさも振る舞いも好きで、彼女が退職した後「占い師になろうと思っている」という話を聞いて、時々会いに行って占いをしてもらっていました。
多い時でも年に1,2回。
言われたことを聞かなかったことも多々ありますが、今思うと結構当たっていたなぁと思います。

わたしがしたかったのは半分は占い、半分はその人とお話することでした。女性で自分の道を切り拓いている人が素敵だと思っていたから。

昨年の6月に連絡が入り、まだ50歳くらいのその方がご逝去されたことを知りました。

最後に会ったのは昨年の末頃、お店の開店時間前に彼女のサロンに行って、去り際は慌ただしく挨拶をして手を振った。
「この人と会うのはこれが最後だ」と思いながら生きるのは難しく、あの時の慌ただしいさよならを、何度も思い出している。

今回このお話をもらえて、、改めて彼女とわたしを繋いでいた「占い」についてみんなで調べ、思考することができてよかったと思っています。

占いの人が言う(その人がよく言っていた)「引き寄せの法則」みたいなものがはたらいたのかなとも思いました。
この話は特に誰にも言わなかったけど、彼女に対してもありがとうという気持ちです。



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