その人が「なにをやっていないか」

昔から、「これ他の人には言ってないんだけど...」という秘密の話を打ち明けられることが多いです。
理由はわからないけど、否定されなさそうだからしてくれるのかなと思います。
わたしはそういう風に話してもらったことや、それ以外のことを他人に口にしないです。
それはその人が秘密にしていることだったり、悩んでいることだったり、噂話だったり。
ほかにも「この間このお客さんが来ましたよ」みたいな話も他の人にほとんどしません。
（互いの関係性がわかっているなどの場合は別）
有名人が来ましたという話もSNSでしないし、
「この人がこの間こう言ってた」とかもSNSでしません。

昔から「口が硬い」ことって評価されにくいよなぁとちょっとした不服感は持っている（笑）。

さて話は変わりますが最近（ここ5年くらい）、コーヒー周りも派手やかに活躍する人が増えました。
いろんな有名人が生まれて、スターがいると業界は盛り上がりますね。

わたしが最近の有名人で好きだなと思うのは畠山大輝さん（Bespoke CoffeeRoasters）です。
畠山さんのなにを信用しているかというと「変なこと言わない」です。

たしかコロナ禍あたりで始めていたYouTubeもちらりと見ていましたが、
わからないことは「わからない」
それはその人次第だと思うことは「その人次第なのでやってみてください」
そんな説明をするところを信用しています。

「説得力のあることを言う」よりも
「変なこと言わない」を信用するようにしています。
そちらの方が誠実でむずかしいと思うからです。

また別の話になります。
今お店にアルバイトさんが働いてくれています。
わたしにはないいいところが皆あって、素敵だなぁと思える人と働けることがわたしの今の幸せのひとつです。
アルバイトさんに求めることは多い方じゃないと思いますが（コーヒーの知識、とかやる気、とかあってもなくてもいい）、
わたしは自分の頭で考えられて、自分の美的感覚を持っている人と働きたいと思います。
（味覚のセンサーが鋭敏ならばなおよし）

今のアルバイトさんたちは、「食器割らないなぁ〜」って思ってます。
大きな遅刻も寝坊もしないし、機嫌も悪くない。
そういうことって当たり前のようで当たり前じゃないので、すごいなぁと思っています。

相手が、「なにをしていないか」ということに、気づけるようでありたいなと思います。