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人を見下す性格を直すにはどうしたらいい?

以前、「境界性パーソナリティ障害は少しのことで人を見下す病気である」という記事を書きました。
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これちょっとタイトルだけだと勘違いされやすそうだなと思うんですが……
自分の能力が高いと思っているから、すぐ他人を見下すわけではないんですよ。

かつての私は、「自分はダメ人間、ド底辺、無能、失格者」だと思っていたので、“そんなレベルの低い自分にすらできる程度のことが、できない人”をすぐ見下してしまっていたのです。

そういう話はここの記事にも書いていますね。
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もうちょっと具体的な例を挙げてみましょう。
たとえば、

・人付き合いが上手でない私
→その程度の私でもできるような気遣いができない人は、ダメだ

・仕事がまともにできない私
→その程度の私でもわかるような仕事のことがわからない人は、ダメだ

・お金のやりくりが下手くそな私
→そんな私よりももっとお金がない人は、ダメだ

・普通に生きられない私
→そんな私でも少し頭を使えばわかる物事が想像できない人は、ダメだ

みたいな感じでしょうか。

つまり、自分よりもできるか/できないか、で人を判断し、自分以下の能力だと思ったら見下していたわけです。

そんな感じで私は約24年も精神疾患をやり続けていたのですが、その状況からお察しの通り、他人を見下して生きているとなかなか幸せになれません。

私のカウンセリングにも、「ちょっとしたことで相手を劣った人間だと思って見下してしまう。そんな自分がもう嫌だ、直したい」という方は時々いらっしゃいます。

そんな方々と同じく「他人をすぐ見下してしまって苦しい」という状態だった私が、今はもう苦しんでいないのはなぜでしょうか。
前置きが長くなりましたが、今日はそんな話です。

◆そもそも他人を見下すのは自信がないから

「自分はその辺の人より能力があるぞ!」と思って相手を見下す人も、「自分はダメダメ人間だ」と思って相手を見下す人も、その根にはびこっているのは“自信のなさ”です。

自信がなくて怖いので、適当な理由をつけて他人を自分の下に置くことで、心の平穏を保とうとしてしまうのですね。

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