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境界性パーソナリティ障害は少しのことで人を見下す病気である

オリジナル記事の投稿日:2019年10月14日

孫子は言いました。
「彼を知り己を知れば百戦殆(あやう)からず」
簡単に言うと、敵と味方のことをよく知っていれば何回戦っても勝ちますよ、という意味です。
詳しくはコトバンクで

境界性パーソナリティ障害に勝ちたいのだったら、まずは病気の特徴を知ること。そして自分自身のこともよく知ることです。

ということで今日のテーマは「境界性パーソナリティ障害は少しのことで人を見下す病気である」です。

* * *

私は小5あたりから約24年間、境界性パーソナリティ障害でした。
詳しくはこちらの記事で↓

「寛解した」と言いまくっているため、
同じ病気の方やその周囲の方から
「どうやったら治りますか」
とよく聞かれます。

ひとつの大きな対処法で
突然バーンと治ることはないので、
少しずつ病気について
理解を深めていきませんか?

拒否されるのは、見下しているから

病気最盛期のときは
「精神科医ですら境界性
パーソナリティ障害患者の
受け入れを断ることがある」
という噂を聞いていました。

本当かウソかは知りませんが、
今なら「なぜそう言われるのか」
わかります。

境界性パーソナリティ障害が
起こす症状の中に

・相手やその周囲を
ひっかき回そうとする

(自分の思い通りになるよう、
コントロールしようとする)

・頼りにしている相手に
少しでも尊敬できない部分があると、
すぐ相手を見下す
(軽蔑する)

っていうのがあるからです。

強いコントロール欲と、
0か100か(白黒)思考
ですね。

対精神科医も例外ではなくて、
診察をしている精神科医を
コントロールしようとしたり、
見下すことがあるんです。

もちろんわたしもありました。
薬を多めに処方するように仕向けたり、
めちゃめちゃ見下したりしてました。

「えらそうに言ってるくせに、
なんも分かってねえな」って。

で、さらに厄介なのは、
「いったん見下すと、
その人の言っていることを
絶対に聞かない」

ということなんですね〜。

今思えば、行くのをやめた
何人かの精神科医たちも、
ちゃんと妥当なことを
言っていたような気がするんですよ。

しかし、

「こいつは役立たず」
「わたしの苦しみなんか
何もわかっていない」
「話を聞くだけ無駄」

と決めつけていたので、
ぜんぜん話が頭に入って
こなかったんですよね〜。

わたしが通院をやめて
自宅治療を選択したのも、
そういう特徴があるからなんです。

自分の病気を少しずつ客観視していこう

なぜこんな話をするかというと、
「病気の自分を少しでも
客観視できるようになると、
症状をやわらげられる」

からです。

無意識で見下していると
「自分にそういう傾向がある」
「病の特徴のひとつである」
ということに気づけません。

なので
「相手がダメだからしょうがない。
こいつは見下されて当たり前。
わたしは悪くない」

となっちゃうんですね。

(または、「見下す私って
なんて性格が悪いんだ……」
と自責になる場合も)

私も今、境界性パーソナリティ障害
(または類似症状)のかたの
カウンセリングを
担当しておりますが、
みなさんにいつ見下されるか
ヒヤヒヤですよね〜(笑)。

「見下されてもオッケー」
「信用されなくてもしゃーない」
を合言葉にやっているので、
ヒヤヒヤとか言いつつ
実はそうでもないんですが。

「自分にできること」と
「相手が決めること」は関係ない
ので。
わたしはわたしにできる限りの
ことしかやりません。

完璧目指しそうになったら中川家・礼二さんを出そう

「完璧を目指すと、人は病む」んです。

なぜ他人を見下してしまうのか?
相手に見下されるような
ダメな自分が嫌だから。
完璧な私でいたいから。

だから見下される前に、
先手を取って
見下すんですよね。

「まあ見下されても別にいいじゃん」
「私は完璧じゃねーし」
が、心を健康にします。

元・完璧主義者なので
つい完璧を目指しそうにも
なりますけどね。

そのたびに
「やめやめ!
ええがなええがな!
かめへんかめへん!」
と妄想の大阪のおじちゃんに
立て直してもらっています。笑
※イメージは中川家・礼二さんでよろしく

話が大きくそれましたが、
境界性パーソナリティ障害のご本人も、
当事者をとりまく周囲の方も、
「この病気には、
ちょっとしたことですぐ
人を見下すという症状がある」

というのは、
覚えといて損はないと思いますよ。
たぶん。

境界性パーソナリティ障害関連のご相談は、
下記の申し込みページから
カウンセリングをお申し込みください。
 ↓

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ごきげんよう、さようなら。

※他のパーソナリティ障害も
見下し傾向のあるものがありますが、
動機が境界性パーソナリティ障害と
違うので省きました。

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