カウンセラーはごみばこじゃないですよ
私のカウンセラー歴は3年なのであまり偉そうなことは言えませんが、私より新人のカウンセラーさんで「ごみばこ扱い」されてしまう人もいるのでは、と思ってこの記事を転載します。
オリジナル記事掲載日:2020年5月14日(加筆修正あり)
最近、とある相談者さんと話していて、
こういう話題になったので書きます。
カウンセラーは相談者さんの話を聞くけど、
処理しきれない思いを投げ捨てるだけの
ごみばこじゃないんですよね。
なので最近のわたしは、
ごみばこ扱いを察知したら
「全額返金するのでお帰りください」
状態になります。
ごみばことはどういうことか
愚痴や不満や不安をただひたすら
投げ捨てるだけの「ごみばこ」です。
カウンセラーに相談して
問題解決をしていきたいわけではなく、
自分の心の中に溜まったゴミを
捨てるのが目的なので、
ずっと同じ話を繰り返します。
もちろん、
相談者さんのお話を聞くのは
カウンセラーの仕事ですし、
最初はかなりストレスが
溜まっていると思うので、
愚痴も不満も不安も
たくさんお聞きしますよ。
（「うっわそれ私もあったわ〜」
ってお話も沢山ありますし）
そのあと、
「では、その問題を解決するために
“一緒に”頑張っていきましょう」
ということになるのですが、
ここで会話にならなかったり、
相談者さんが問題に
向き合う姿勢がなかったり、
ただただ毎日ずーーーーっと
愚痴を吐き出したいだけだったら、
もう「ごみばこ扱い」とします。
あと、カウンセリング依頼前
(お金を払う前)に
SNSのDMやLINEやメールで
愚痴や不満を投げ込んでくるだけの人も
「ごみばこ扱いしている」と
判断します。
それを察知した瞬間に、
「どうにかしてお断りしよう」
「どうにかしてお帰りいただこう」
という姿勢になります。
ちょっと前までは
わたしもすごく真面目で
非常に責任感が
強かったので（笑）
「カウンセラーは相談者さんを
一切拒否しちゃダメ！」
と思っていたんですよ。
で、ごみばこ扱いされても
ガマンしてたんですけど、
私もカウンセラーである前に
人間なので、
「嫌なものは嫌」
なんですよね。
だからこれを読んでいる
新人カウンセラーの方が
もしいらっしゃったら、
ぜひお伝えしたいです。
「カウンセラーはこう在らねば！」
と思いすぎて、自分の心を
ないがしろにしたらダメですよ。
あなたは気持ちよく働いていいし、
嫌なことは嫌だと思っていいんです。
というか、そうすることが、
最終的に相談者さんの幸福や平穏を
呼び込む力になるんです。
ごみばこ扱いを受け入れると、相談者さんも損する
最近は
「ごみばこ扱いを
我慢して受け入れるのは、
相談者さんにとっても
お金の無駄になるな」
と思ったので、
「お金は返しますので
お帰りください」
という流れにします。
うちは8日以内なら
クーリング・オフが効きますので。
1ヶ月コースで1ヶ月間ずーっと
ごみばこ扱いだったら、
「ごみばこになった代」として
料金はいただきますけどね。
なぜ私が「ごみばこ扱いは
相談者さんにとっても損だ」
と思い始めたかというと、
他人(カウンセラー)を
ごみばこ扱いしてしまう時って、
まだ問題解決ができない時なんですよ。
自分の問題に向き合う勇気が
まだ持てない状態だから。
それはその人が弱いからではなくて、
「今そのタイミングじゃないから」です。
問題解決のためじゃなくて、
ただスッキリするためだけに、
周囲への愚痴や不満を吐き出すんです。
「自分は全く悪くないのに」って。
で、愚痴や不満を吐き出せば
一応はスッキリするもんですから、
クセになって依存しちゃうんですよね。
しかし問題を根本的に
解決する気はないので、
また時間が経つと同じ内容の
愚痴や不満が心に溜まります。
それを吐き出す→溜まる→また吐き出す→溜まる→また吐き出す……
この間、問題は全く解決しませんし、前進もしません。
溜まったゴミを定期的に捨てるだけです。
その作業を無料カウンセリングとか無料電話相談とかでやるなら別にいいのですけど、私のところでやると、安くはない料金がかかるんですよね。
(私のカウンセリング料金は、フリーカウンセラーの相場としてはまあまあ安いほうのようですが)
自分の心のゴミを捨てながら、お金もドブに捨てているようなもんだなあ、と私は思います。
そういうことはさせたくないので、「あ、他人へのごみばこ扱いがやめられないんだな」「まだ自分の問題に向き合うタイミングじゃないんだな、この人は」と思ったら、それ以上ムダ金を払ってしまう前にお帰りいただきます。
なぜ新人カウンセラーがごみばこ扱いされるのか
問題を抱える人の多くは、
だいたい友人やパートナーや家族を
「ごみばこ」扱いするんですけど、
友人やパートナーや家族は
「ごみばこになった代」が
いただけないじゃないですか。
無料でごみばこに
されちゃうじゃないですか。
だからずーっと
ごみばこ扱いされると、
だいたい嫌になって
逃げちゃうんですよね。
だって人間だもの。
ごみばこじゃないもの。
たまに忍耐力の強い方がいらして、
何年も何十年も
ごみばこ扱いに耐えることが
できたりするんですけど、
まあだいたい最終的に
心の病気になりますわ。
そうなると自分のごみばこが
なくなってしまうので、
そういう人たちは最終的に
「お金を払いさえすれば
ごみばこになってくれる人」を
探すわけです。
よくあるのが夜のお店ですかね。
そういう所のお客さん全員が全員、
相手をごみばこ扱いしているとは
言いませんが、
（わたしもかつてそういうお店の
お手伝いをしていたので、
紳士的なお客様がいらっしゃるのも
存じ上げております）
まあ従業員の女子や男子を
ごみばこ扱いしている人も
いるでしょう。
でもそういう所って、
やっぱりお高いじゃないですか。
ということで、うちみたいな
駆け出しのカウンセラーが
標的になるんじゃないかな〜
と思います。
当カウンセリングは
2020年4月から
ガツンと料金をあげたので、
ごみばこ目的の方は
いなくなりましたが。
お手頃料金でやってらっしゃる
カウンセラーさんや、
これからカウンセラーを
しようという方は、本当に
お気をつけくださいね。
カウンセラーではないけれども、
身近な人から
ごみばこ扱いされている方も、
ぜひ心に留めておいてください。
あなたはごみばこじゃないんです。
人間です。
自分の意思を持っていいし、
心地よさを優先していいし、
嫌なことは嫌だと言っていいんです。
家族であろうが、
友人であろうが、
仕事の関係であろうが、
「イヤなものはイヤ」でOKです。
（ってわたしも
こちらのカウンセリングで
学びました 笑）
その人はどうせまた
次のごみばこを探しにいきますから、
あなたが我慢する必要はないんですよ。
そしてその人もまた、
「他人をごみばこ扱いしていること」
に途中で気付けて救われたらいいなあ、
と少しだけ思いますけど……
まあ、それはわたしが
やることじゃないんでね。
自分で気づいていただければと思います。
ごきげんよう、さようなら。
※こういう記事を書くと、
そうじゃない人が
「これは私のことだ！」
って思ってしまうんですけど、
そう思ったあなたは
絶対違うのでご安心ください。
※この記事はあくまで
私個人のいち意見にすぎません。
カウンセラー業界の中には
「愚痴や不満や不安をすべて
請け負ってこそ、
我がカウンセラー人生！」
と言う方もいらっしゃるかも
しれないので。
そういう方は自由にしてください。
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