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誘いを断られると必要以上に傷つく、「嫌われた」と思うのはなぜ?

あなたは、相手の対応に必要以上に傷ついてしまう自分や、すぐ「嫌われたのでは」と不安になってしまう自分に、嫌気がさしたことはありませんか?

私はあります。
というか今回の表題は、完全に過去の私の話です。

まあ、情緒不安定がんばりすぎ女子向けマガジンに書いていることは、ほぼ過去の私の話なんですけども……。

今回はそんな「断られると必要以上に傷つく」&「すぐ嫌われたと思ってしまう」人の心理状態を、自分自身の経験と心理学の知識をもとに分析考察していきま〜す。

◆そもそも「誘う」のが苦手

自分から「会いたい」とか「遊ぼう」って言うの、めちゃくちゃ勇気要ることじゃないですか?

誘って断られると必要以上に傷つく人って、そもそも「誘う」という行為自体が苦手なんです。

誘う前に色々考えすぎたりしちゃいません?
「もしかしたら仕事が忙しいかも」とか「この〇〇あんまり好きじゃないかも」とか「ていうか今この連絡をしようとしている時間がものすごくタイミング悪くてうざがられちゃうかも」とか。

「最近なんか返事が冷たいからもうかしてもう私のこと好きじゃないのかな」と、この時点で既に嫌われているんじゃないかと危惧する人もいます。

一世一代の大勝負、清水の舞台から飛び降りるつもりでお誘いの連絡をしているから、ダメだったらめちゃくちゃ凹むんです。勇気を振り絞って飛び降りたら下に安全マットやネットがなかった、みたいな感じ。大ケガしますよね。ていうか最悪、死に至ります。

いっぽう、誘いを断られて傷つかない人って、めちゃくちゃ軽い気持ちで誘ってるんですよ。
駅前とかでティッシュ配ってる人と同じ感覚……というと言い過ぎかも知れませんが、清水の舞台から飛び降りる人とは気軽さが雲泥の差です。

だから断られても「あっそうなんだ、わかった! じゃあね〜」で済むのです。渡そうとしたポケットティッシュを「あ、いいです〜」と右手で遮られても、いちいち傷つかないのと一緒。

しかし、誘うのが苦手な人はそうは行きません。

中には、誘って断られて傷つくのが嫌だから、まず最初に「◯月◯日ってヒマ?」とその日時が空いている言質を取っておいて、それから用件を言う人もいます。肌感覚では特に女子に多い傾向だな、と思います。

これ自分も昔やっていたことがあるんですが、いざ自分がやられてみると「確かにその日はヒマだがその用件には興味がない」時にめちゃくちゃ断りづらくなるな、と思ってやめました。

◆さらに「断る」のも苦手

断られると必要以上に傷つく、そもそも誘うのも苦手……という人は、さらに「断る」のも苦手、という傾向が高いです。

1回断ったらもう二度と呼んでもらえなくなるかも知れない、1回断っただけで嫌われたりハブられたりするかも知れない、みんなに嫌われたくない、という思いが高まってしまうと、「断る」という選択肢は雲散霧消うんさんむしょうします。

しかしこの「断ることができない」って、“嫌われたくないから”だけじゃなくて、他にも2つ理由があると私は考えているんですよ。

ひとつめは、相手を傷つけたくない・不快にさせたくないという優しさがあるから。
ふたつめは、相手のことがかなりどうでもよくなった時じゃないと断れないから、です。

断れない理由1.相手を傷つけたくない・不快にさせたくないという優しさがあるから

相手に断られると必要以上に傷つく人は、「自分が断ったときも、相手を傷つけている」と思っています。

相手を傷つけたくない、残念な気持ちにさせたくない、不快にさせたくない、がっかりさせたくない……これらの気持ちの根本は“優しさ”です。

「自分が傷つける側になりたくない」という保身的な心もありますが(そりゃ人間誰しも悪側には回りたくないので)、基本的には優しいんですよね。

あるいは「仕事が忙しい訳でもなく、家庭の用事がある訳でもなく、その他何か断るのにふさわしい重大な理由があるわけでもないのに、せっかく誘ってくれた人を無碍むげにするなんて失礼だ」という心もあるかもしれません。

この場合は「誘いを断るには、それ相応の重大な理由がなくてはいけない」という気持ちが大きいので、“責任感が強い”と取ることもできます。

責任感の強さも元を辿れば優しさからきていることがほとんどなので、結局優しい人なのには変わりないんですよね。

断れない理由2.相手のことがかなりどうでもよくなった時じゃないと断れないから

誘うのも断るのも苦手な人にも、重大な理由なく断れる時はあります。
それは、相手のことがかなりどうでもよくなった時です。

最初はこの項目に「相手のことが嫌いになった時」と書いていましたが、嫌いな相手であっても、何らかの利害関係があると(たとえばママ友だとか)断れない人は多いです。

しかし何の利害関係もなくなり、相手のことがとくに好きでもない、つまり“かなりどうでもいい”状態になると、いかに断るのが苦手な人でも断れるようになってきます。

だから、そうじゃない限りは断れないのです。
好きな友人、好きな恋人、(本当は)好きな家族……彼ら彼女らに「どうでもいい」烙印を押してしまうことになるからです。

そう考えると、断れないのは愛のしるし、とも取れますね。

◆自分の価値観と相手の価値観がイコールになっている

ぶっちゃけ私のカウンセリングに相談に来られる情緒不安定女子は、ほとんど全ての人が自分の価値観と相手の価値観をイコールにしていると言っても過言ではないです。

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