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新人女性カウンセラーに伝えたい料金設定についての話

2023年3月にカウンセリングの料金改定をしまして、その時に以下の記事を書きました。

「自分には何もないと自己評価を見誤っている、過去の私みたいな人たちを勇気づける」
この値上げ理由は確かにあります。
というか先日の料金改定はそれが一番の理由です。

しかし私は今よりもっともっと安い金額でやっていた頃がありまして、何回か値上げを敢行しているんですね。

その時の一番の理由は、「キャバクラより安い金額で年下の女にストレスや愚痴をぶつける利用法をする男性が増えたから」でした。

キャバクラ求めオジサンはどの業種でも現れる

正直これはカウンセラーだからではなくて、飲食店をやっている頃もそうでした。

私はかつて定食屋を女将(自分)ひとりでやっており、女性店主と話をするために来る男性客が一定層存在していたんですね。

いや、店主との会話を楽しみにこられるお客さん自体は全然いいんですよ。
私だって喋っていて楽しい男性のお客さんは沢山いました。
最近流行りの(?)ミサンドリー(男性嫌悪差別者)でもありません。

料理やお酒を純粋に楽しみに来ておられる男性客のかたもおられましたし、男性客が全員嫌だってわけじゃないんです。

でも、こう、一部「キャバクラに行かれたらどうですか?」という男性客もいたわけです。多くの方はどういう男性客か想像できると思うので、そこはお察しください。

なぜ彼らはキャバクラに行かないのか

「キャバクラに行かれたらどうですか?」という感じの男性客……通称キャバクラ求めオジサンは、なぜキャバクラに行かないのでしょうか。

先述した飲食業とカウンセリング業の経験から、私の超個人的な観点で分析した結果はこうです。

1.キャバクラに行く金がないから

単純に貧乏なので、安い所で欲を満たそうとしている。

2.キャバクラに行く金はあるけど、ケチだから

収入も貯蓄も充分にあるけど、お金を使いたくないので、出費を抑えて欲を満たそうとしている。

3.商売女じゃ盛り上がれないから

AV観る時「素人モノしか見ない」みたいな趣味の人だと考えられる。
あるいは「両方見るけどやっぱ素人モノがいいよね」という人か。

……飲食店の女店主も、女性カウンセラーも、商売だからやっている部分は絶対あると思うんですが、こういう方はキャバ嬢よりその要素が少ないと信じていらっしゃるのでしょう。

私の超個人的観点による分析ですが、そんなに間違っていないのではと自負しています。

1・2番タイプの男性客は金を使えない(使いたくない)ので、単純に料金を上げれば寄って来なくなります。

同じ属性の人に八つ当たりしたい人もいる

私は心理カウンセラーになる前から「境界性パーソナリティ障害」について発信し続け、今年6月で丸9年になります。
なので、そのジャンルの権威のように思う人もいるようです。

で、境界性パーソナリティ障害の彼女から振られましたとか、境界性パーソナリティ障害の妻から酷い仕打ちを受けましたとかいう男性の相談者さんも来られていたのですが……
その復讐・八つ当たりを私に対して行う男性客も一部おられまして。

「お前が境界性パーソナリティ障害村の村長なんだから、村人の不始末はお前がどうにかしろ」みたいな。
全身全霊で「会ったこともないおめえの彼女や妻の不始末なんか知るかよボケ」なんですけど、まあそういう人もいるわけです。

心理学的な見方をすると「投影(とうえい)」というやつが起こっていまして、おそらく私にそのひどい彼女を投影しているんですよね。
同族だ(と思い込んでいる)から。

どういうことが起きているか分かりにくいというかたは、私の顔にその彼女の顔写真をペタッと貼っている感じを想像していただければいいかと。

なので本当は彼女に対して言いたいこと・やりたい態度・復讐・報復なんかがあって、それを私にぶつけてくるわけですが、カウンセラーの業務は問題解決のサポートであって、サンドバッグになることじゃないんですよ。

※ここに似たような話を書いております↓

これは私に限った話かもしれませんが、カウンセラーを目指す人の中には「かつて自分が〇〇という病気(または障害)だったので、同じことで苦しむ人の助けになりたい」と思う人がけっこう多いのです。

基本は当事者さんが相談してくるはずなので、私のように「当事者の周囲の人がサンドバッグ扱いしてくる」ということはなかなか無いかもしれませんが、この投影というやつは色んな条件で発動するので、気をつけましょうねって話です。

※私の場合は2023年3月から「自分の問題として考えていない、当事者周辺の方のお申し込みはお断り」というルールを作りました。

最初から男子禁制のカウンセリングにしちゃうのもアリ

上記のような八つ当たりトラブルをあらかじめ予測して、最初から「男性のお申込みお断り」とされている女性カウンセラーもいるようです。

実際私も「男子禁制にしたらどうですか?」と言われたことがあります。
私が自分のカウンセリングを男子禁制にしない理由は以下の通りです。

大事なことなので二度言いますが、私は男性が嫌いな訳じゃないんですよ。
むしろ男性のほうが話していてラクな時もありますし。

あと私は「ヤバい奴に男も女も関係ない」という考えの持ち主でして、女性客でもヤバい人はヤバいです。

で、ヤバい人は安い所に寄って来やすいです。
安い所に来る人が全員ヤバい訳ではありません。
「寄って来やすい」のです。

だから値上げ、というか適正価格で商売をすることは大事なんです。
特に個人事業主は。

料金設定は魔除けの意味も含めて行おう

上記のキャバクラ求めオジサンを来させないため、というのも大きな理由としてあるのですが、初期時代の料金改定はほとんど「ヤバい人が来ないようにするための魔除け」でした。

最初は安価で修行を積ませていただく、という考え方はもちろん間違っていないんですけど、それで消耗して「自分には向いていないと思い込む」「志半ばで廃業する」っていうカウンセラーさんが多いそうなんですよ。

私は同業の友人がほぼいないので、自分の身近ではそんなに聞きません。
ただ、相談者さんから「すごくいいカウンセラーさんだったのに辞めてしまわれた」という話はちょこちょこ耳にします。

もちろん様々な事情はあるでしょうが、お客さんの要望に応えすぎ、あるいは寄り添いすぎたかたもいるんじゃないでしょうか。
優しいのはその人の魅力や売り・才能のひとつだと思いますけど、それ使いすぎて廃業したらもったいないですよねえ。

だから料金設定には気をつけてくださいね、ヤバい人が増え始めたらすぐ料金上げてくださいね、ということは新人女性カウンセラー(またはこれから目指す予定)のみなさんに口を酸っぱくしてお伝えしたいです。

どういう女性がキャバクラ求めオジサンを引き寄せやすいのか

「キャバクラより安い金額で年下の女にストレスや愚痴をぶつけたがる男性」は誰にでもそれをする訳ではありません。

最後に、どういう女性がそういう人のターゲットにされやすいのか、その分析結果を発表したいと思います。

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