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寛解した私が、境界性人格障害・治療前の記事をあえて載せてみる

私は4年前(34歳の時)に境界性パーソナリティ障害(境界性人格障害)を寛解したのですが、
「本当に境界性パーソナリティ障害だったの? って思うくらい元気」
「過去の巴さんの姿が知りたい」
と時々言われます。

昔の私の姿はこのコミックエッセイとか↓

この記事とか↓で見られるんですけど、

まあ確かに、どちらも「ほぼ(または完全に)治ってから」書いたものなので、臨場感はまったくないんですよね。
「そういうこともありましたね」みたいな感じ。

という訳で本日は、本気で1mmも寛解していない時に書いた、「自分は境界性パーソナリティ障害なんじゃないか? と疑い始めた時(病院で診断される前)の記事」をまるっとここに載せたいと思います。

加筆修正とか一切しません。なのでクソ長いっす。
(うちに相談に来られる方もその傾向がよく見られるんですけど、パーソナリティ障害が寛解してない時って謎に長文になるのよな)
というわけで、おヒマな時に読んでください。

そして「巴さんもこんな頃があったのに、今こんなに元気で冷静でパートナーとめっちゃ仲良く過ごしてるんだ〜〜〜〜〜〜!」と希望を持っていただければ幸いです。希望が持てなくても責任は取りません。ではどうぞ。

2014年6月16日の記事(原文ママ・加筆修正一切なし)

タイトル「【個人的な話】境界性人格障害について調べてみました」

はじめに。
この記事はとても個人的な話をしますので、
商品とか制作とかとは一切関係ないです。

また、この文章を書くことで、仕事や商売の何がしかを
大目に見てもらおうとか、そういった意図もありません。
(が、無意識にあるかもしれないという可能性は否定できません)

ということで、まあこの記事に限った話ではありませんが、
興味のある方だけお読み下さい。

あ、自分自身や身近な人が

・両極端である
・何かと白黒つけたがる、グレーゾーンが無い
・すごく好きといっていたものを突然手の平返したように嫌いになる

…というような事に当て嵌まる場合は、読んでみてもいいかも知れません。
ではいきます。
 

なぜ私が今日「境界性人格障害」について調べたかというと、
17歳の頃、通っていた心療内科の病院で

「あなたは境界性人格障害の疑いがある」

と言われたからです。

色々な病院のお世話になりましたが、
私にそれを言った病院は、過去1件だけでした。
そして明日その病院に、10年以上ぶりに行ってきます。

実は私は、「境界性人格障害」の事を今日までよく知りませんでした。
「境界」て事は二重人格みたいなもん? くらいに思っていました。
おそらく、この名前を初めて見た人は
私と同じような印象を受けたのではないか、と思います。

ここで言われている「境界」とは人格の境界ではなく、

“神経症と統合失調症の境界くらいの症状が出る”

という意味の、「境界」なのだそうです。

* * * * * *

「境界性人格障害」でネット検索して、
まず私が見つけたサイトは、こちらのサイトでした。
 ↓
【境界性人格障害ガイド~症状、原因、治療、対応、チェック~】

なぜ突然、私はそんなことを調べようと思ったのか。

今日は、昼過ぎくらいまではとても穏やかに過ごしていました。
なのに夕方頃にとつぜん発作のようなものが起きて、
パニックになって涙が止まらなくなりました。

こういう時は布団をかぶって動かないでいれば何とかなる事が多いので、
しばらく布団をかぶってじっとしていました。

その時にふと、「境界性人格障害について調べよう」と思いついたのです。
パニックになった時は“自分が今どういう状態なのか”を理解すると
自分が落ち着くことを、最近やっと分かってきたので。

明日病院で診断や説明を聞けばいいや、と思っていたけど、
今のこの状態を落ち着けるためには、
「疑い」といわれている病気の事を知ればいいのではないか、
と思ったからです。

上記サイトを読んで、思惑通り、私は落ち着きました。
ここに書いてあることはほぼ全て、
自分の今までの「生き方」だったからです。

たくさん涙が出たけど、
「ああ、やっぱり、私の今の状態はこれかもしれないんだな」
と思ったら、だんだん涙も引っ込んで落ち着いてきました。

そして、ここに書いてあることに、希望が持てたからです。

“ほとんどの人は、30代半ばから落ち着き始め、年齢が上がるとともに改善していきます。”

“回復していくと境界性人格障害特有の症状はなくなっていき、本来の性格に戻っていきます。
病前の性格に戻るのではなく、大きな試練を経験することによって成長し、
より素晴らしい人格となって帰ってくることができます。”

参照:境界性人格障害ガイド~症状、原因、治療、対応、チェック~

本当にそんなことが起きるのだろうか?
という疑念もわいたけど、
先日病院に電話した時に、看護士さんが言ってくれた言葉を思い出しました。

「時間はかかると思うけど、あなたは必ず治る。」


* * * * * *

上記サイトはものすごく丁寧に
「境界性人格障害」について説明してありますが、
長い文章を読むのが苦手、という方もいらっしゃると思います。

そんな方は、こちらのサイトに掲載してある漫画が分かりやすいと思います。
 ↓
【マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷
 第48回「境界性人格障害・パーソナリティ障害って?」】


かなりギャグ要素が多いですが
(個人的にこういうタイプのギャグは余り好きではないのですが 笑)、
こちらもとても分かりやすく説明されています。

そしてこちらも終盤に

「あなたや周囲の人で思い当たることがあるなら、あまり一人で抱え込みすぎずメンタルなどにご相談下さいね」

とあります。

私はまだこの症状だと診断された訳ではありませんが、
この言葉はとても大切な言葉だと思います。

“あまり一人で抱え込みすぎずに”。

* * * * * *


さて、ここまではどちらかと言うと
「自分に境界性人格障害の疑いがある」
人のための文章やマンガでしたが、

「自分の身近な人が境界性人格障害ではないか」という人には
こちらの文章がおすすめかもしれません。
 ↓
【はてな匿名ダイアリー:彼女が重度の境界性人格障害だった 】

境界性人格障害は、女性に多い病気だそうです。

もしもこれを読んでいるあなたが「境界性人格障害」に悩む
渦中に居る女性なら、この文章は読まない方がいいかも知れません。
おそらく、自分を責めると思うので。

少し落ち着いた状態なら、読んでみてもいいと思います。
「私はこんな風に人を傷つけたのか」と自覚するのは、
自分を治すために大切な作業であるような気がします。

日記の作者さんは境界性人格障害の彼女と別れた後、
半分は別れた彼女を心配し、
半分は「もっと不幸な目にあってしまえ」と思っている、
と綴っていますが、
私も今、相手にこう思われていた(いる)かもなあと思っています。

私は、ここに綴られた通りの恋愛をしていました。
ここに綴られた通り、相手をものすごく好きになって、手の平返したように憎んだりしました。
ここに書いてある通り、自分の事を棚に上げて、過去付き合った人たちを散々悪く言ったりしていました。

何度も何度もそればかりなので、もういい加減疲れたし、結婚できる気がしないし、家族や親族を喜ばせられる自信がないし、さっさと死ねばいいのに、と思っていました。

だけどもしも、それが、病気のせいなら。

「病気のせい」と甘える気はありません。
私が人を傷つけてきたことは事実なので。

だけど、もしもこれが、治るのなら。

傷つけたことを反省して、二度と同じことを繰り返さないようにしたい。

* * * * * *

サイトでの説明を読むと、
「境界性人格障害の人は、心の安定をはかるために自傷行為をする」
と書いてありました。

「小学校中学年~中学校にかけて10代前半に始まる思春期発症」
があるということ、

「一般的には、発症時期が早いタイプほど成育環境の問題が深刻」
といわれているそうです。

私が初めて自傷をしたのは、小学校4~5年生(10~11歳)くらいだったと思います。

完全に治るまで、10年や20年かかる人もいるのだそうです。
発症から10年~20年なのか、治療しようと思い立ってから10年~20年なのか分かりません。

今から二十年だとしたら気の遠くなるような話ですが、
それでも、もうわたしは逃げたらいけないんだと思います。

境界性人格障害の人は、今まで築いてきた対人関係・人間関係を衝動的に破壊することがあるのだそうです。

つい最近も、私はそれをしようとしました。
というより、今まで何度もそれをしています。
人間関係を築いては、それを壊すような(というかそこから逃げ出す)ことをして、また新たな人間関係を築き、また壊していく。

だけど誰もそれを引き止めないので、
「自分は別に居ても居なくてもどっちでもいい人間なんだな」と思っていました。

だけど今回は、全部壊して逃げ出そうとしたら、止めてくれる人がいた。
それも、何人も。
私は喜びを表現するのが劇的にヘタクソな人間ですが、本当に本当にうれしかったです。

今までは、ひとりで渡り鳥みたいなことしてるなーと思ってました。
で、それが私の生き方で、しょうがないんだろうな、と。

「周りにとって自分は居ても居なくてもどっちでもいい」と思っていると同時に、私にとっても、今まで築いた人間関係は
「離れても壊しても平気なもの」
だったのかもしれません。

引き止めてもらえたのは、私が
「離れようと思ってるけど、すごく悩んでいる」と
周りの人達に相談したからだと思います。
今までは、いちいち
「わたし離れようとしてるけど、いい?」
なんて聞かずに、突然バーンと離れてたので。
(まあ、本気で離れようとしてる時は普通そうですよね)

もしも私の、今の状態が治るものなら。

私は、今の人たちとずっと仲良く居たいな。

次から次へ、飛び移り続ける人生に、もう疲れていたので。
疲れていたから、終らせることばかり考えていました。
すごく自分勝手な判断を下そうとしていました。
さんざん他人や家族を振り回して傷つけてきたくせに。

* * * * * *

ここまで書いておいて何ですが、「境界性人格障害」は
「双極性障害(躁うつ病)」と症状が似ているそうです。
(マンガで分かる心療内科さんのページに書いてありました)

私は自己診断で「境界性人格障害じゃないか」と思っていますが、
明日病院に行ったら、また違うことを言われるかも知れません。
明日すぐ診断される訳でもないかもしれないし、また悩むかも知れません。

今日こんな文章を書いたくせに、
明日になったらまた「もう死んでしまいたい」って言うかも知れません。

だけど、「死にたい」ってまた思う自分が居たら、
「もう逃げるな」って言いたい。

二度も死のうとして死ななかったんだろ?
自分を助けてくれた友だちの命を吸って
まだ生き延びてると思ってんだろ?
人を傷つけて蹴散らしてきたことを、償わなきゃと思ってんだろ?

いい加減にしろ。
生きろ。生きろ生きろ生きろ。逃げんな。

* * * * * *

変な言い方かもしれないけど、明日なんて言われるのか、
楽しみにしている自分が居ます。

「何でも楽しめ」って、わたしに教えてくれた人たちが居るからです。

いや、絶対に楽しいことばかりじゃないって勿論わかってるし、
これからもまだまだめちゃくちゃつらい事あると思ってますけど。

人生を楽しもうと思いました。


あなたもどうか、良い人生を。

何があっても、押し潰されそうでも、楽しい人生を。

◎さらにその後書いた記事↓


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