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境界性パーソナリティ障害

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境界性パーソナリティ障害(BPD)関連の話を書いた記事をまとめています。当事者さん向け・周囲の人向け色々あります。
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#カウンセリング

ささいな事で怒り爆発するのは、「その前」に沢山我慢しているから

オリジナル記事掲載日:2021年2月5日(大幅に加筆修正しました) 「それでそんなに怒る!?」 っていうささいな事や、 訳のわからない理由で 急に怒る人いるじゃないですか。 あれ、怒りの原因は 「その時起きたこと」じゃなくて、 「その前に起きた沢山のこと」に 怒りを感じて溜め込んでいる だけなんですよね。 ささいな事で急に怒り出す病気私がかつて患っていた 境界性パーソナリティ障害 という精神障害の特徴に 「急にめちゃくちゃ激昂する」 というのがあるのですが…… ※

自分を傷つける相手と一緒にいるのを選んでいるのは、自分。

オリジナル記事掲載日:2020年11月7日 「どうしてわたしが好きになる人は 段々わたしへの扱いが ぞんざいになって行くんだ」 「あの人と一緒の家は嫌だけど、 出て行くお金がないから仕方ない」 そう思っていた時期が わたしにもありました。 * * * 「自分を傷つける相手と 一緒にいるのを 選んでいるのは、 自分なんだよなあ」 過去の自分を振り返ると、 ほんとそう思います。 「そんな言い方するか??」 って思う上司の下で 働くのを選んでいたのも 自分だし……

相手を「精神疾患」という箱に入れてはいけない。

オリジナル記事掲載日:2021年8月14日(一部加筆修正) 問題行動を起こしてしまう 本人さんだけでなく、 その周囲の人から 「どんな対応をしたらいいですか?」 「これで正解ですか?」 と聞かれる事があるんですけど、 大事なのは 「この病気の人には どうしたらいいか」 という攻略法じゃなくて、 「“この人”は、何に喜び、 何を悲しみ、何に怒るのか?」 という、その人そのものを 理解しようとする気持ちだと 考えています。 いつの間にか相手を 「精神疾患という箱」に入れて

自分が踏み出せないのを境界性パーソナリティ障害の人のせいにするなよ

私の経歴もあって、当カウンセリングは「境界性パーソナリティ障害」に関するご相談をいただくことが大変多いです。 ※私の経歴↓ さて今日はそんな「境界性パーソナリティ障害」当事者の“周囲にいる人たち”に向けたメッセージを記事にします。 自分が踏み出せないのを、 境界性パーソナリティ障害の 人のせいにするなよ。 相談に来られる“周囲の人”、なぜか新しい一歩を踏み出そうとしている人が多いのっけから強めのメッセージを書いてしまいましたが、まあ別に喧嘩を売りたいわけじゃないんです

感情(特に怒り)は、ウンコ。〜ウンコは他人にぶつけない〜

最近あまりにもカウンセリングでこの話を相談者さんにするので、もうnoteに書こうと思いました。 感情(特に怒り)は、ウンコです。 ウンコは一人で出すもので、他人にぶつけるものじゃありません。 私が感情=ウンコと知ったきっかけそもそも私が「感情=ウンコ」と知ったきっかけは、尊敬する心理カウンセラーの根本裕幸さんが、そのような上品な話をされていたからです。  ↓ 根本さんは常々「自分の言っていることは、パクっていいよ!」とおっしゃる懐の深い方で、私もお言葉に甘える形で「感情

主語の8割が他人になると、人は心を病んでしまう—境界性パーソナリティ障害の彼女・妻を持つ人へ

オリジナル記事掲載日:2019年1月21日 2018年、なぜか 「境界性パーソナリティ障害の彼女を持つ 彼氏さんから相談メールが送られる」 ことがありました。 一人だけなら 「まあそういう事もあるだろう」 で済んだんですけど、 複数だったので「!?」となりまして。 で、その人達の文章に共通していたのが 「主語の8割以上が『彼女』だった」 ということなんですよね。 はっきりと申し上げますが、 主語の8割以上が自分以外の他人になると、人は心を病みます。 幸せになりた

「ほーらね、やっぱりうまくいかない」に隠れる心理は?

長いことうまくいかない人生を送ってきて、それでも一念発起して自分を変えたい・幸せになりたいと思って努力するものの、「トラブル」が起きることがある。わたしもよくあった。そして、わたしがカウンセリングを担当してきた人たちにも、めちゃくちゃよく起こっていた。 そういう時、おそらくたいていの人が「ほーらね、やっぱり私の人生はうまくいかない!」と思うはず。 “やっぱりうまくいかない”の裏に隠れている本心は、“うまくいくのが怖い”じゃないだろうか。 * * * 人が成功を回避しよ