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映画監督の言葉①『東京干潟/蟹の惑星』村上浩康監督


GWはうちでドキュメンタリーを観よう!」略して「#うちドキュ」特集記事、第8弾は超豪華★自撮りトークの内容を一部ご紹介しちゃいます。

ドキュメンタリー映画ファンはもちろん、映像作家やクリエイターを目指す方には、テーマの設定や問題意識のとらえ方など、参考になること間違いなし。ここでしか聞けない映画制作の裏話です。


「東京干潟」2019年/村上浩康監督/83分
★日本映画製作者協会主催『新藤兼人賞』金賞★

東京、多摩川の河口に干潟が広がっているのを知っていますか?
干潟でシジミを獲って暮らすホームレスの男性の姿から、日本の現在(いま)を見つめる作品。

自撮りトーク:村上浩康監督(約14分)

東京干潟・蟹の惑星ビジュアル

(おじいさんの人生の話を聞いて)また僕はビックリしたんですよね。
まるで日本の戦後の昭和史 平成史を(なんか)象徴するような
そういう人生を歩んでこられた方で、
しかもですね、そうゆう方が、なぜか人生の一番最後に
いわば都市の最下流でシジミを採りながら暮らしている
その背景には、おじいさんが造ってきた東京の街が見えるんですね。
そのひとつの情景を切り取っただけでも、非常に何か示唆に富んだ
おじいさんの存在自体がですね、言ってみれば
ひとつの文明批評のように僕は見えてきたわけです。

===

おじいさんも本人だから、自分自身の今置かれてる環境とか歩んできた人生が、どのようなふうに結びついて象徴的な意味合いを持っているかということはあんまり意識してないわけですね。
それに気づけるのはやっぱり第三者なんですよね。
ここにドキュメンタリーというものの、ひとつの有りようがあると思うんですね。

村上監督自撮りトークの画像ワイシャツ姿 字幕「第三者が撮る 第三者だからこそ見えてくるもの」

(トークもすべて字幕付きです!)


「蟹の惑星」 2019年/村上浩康監督/68分
★日本映画製作者協会主催『新藤兼人賞』金賞★

身近な自然に目を向けることの大切さと、都市の中にある別世界を描く全編“カニづくし”のワンダームービー。

自撮りトーク:村上浩康監督(約15分)…??🦀??

村上監督自撮りトークの画像 赤いカニの被り物を被っている 字幕「これはですね 単に ふざけてるわけじゃないんですよ」

ほ、ほんとですか!?🦀🦀🦀


僕の映画の作り方っていうのは場所から入るんですね。
誰を撮ろうとか、何を撮ろう、どういうテーマにしようとかいうよりも
自分が惹かれた場所に行って、その場所をひたすら撮るんです。
で、撮ってると、なぜかその場所にふさわしいしかるべき人に必ず出会えるんですね。
今回も思った通り出会いました。
お二人の方に出会いました。
お1人が「東京干潟」のシジミのおじいさんですけども
もう1人が、この蟹の吉田さんですね。

===

そうやって今まで肉眼では見えないものを
レンズの力を借りて、カメラの力を借りて撮って初めてすごく
見えてこなかった世界が見えてきましたね。
こういう小さい、狭い世界の小さな生き物たちを
見つめていくからこそ見えてくるいろんな変化がですね
今、この地球上で、日本で、あるいはこの社会でどういうことが起こっているのかというのを
蟹たちを見ることで見えてくることがあるということで、
「蟹の惑星」という映画を作りました。


つづきは映画を観てのお楽しみ!

ドキュメンタリー映画5作品全てを日本語字幕付き・音声ガイドはUDCast(ユーディーキャスト)アプリを利用してお聞きいただける、今までになかった映画配信、「#うちドキュ!」では、監督&プロデューサーが、この企画のために撮り下ろしていただいた、ここでしか見られないトークを本編終了後にご覧いただけます。

今回ご紹介した2作品のほかに、『オキナワへいこう』『もうろうをいきる』『まひるのほし』をあわせた全5作品を5月10日(日)まで配信中!
鑑賞後はぜひ「#うちドキュ」を付けて感想をお寄せください!

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