23.02.06 KaBOOM!と全体主義
おはようございます。
今日は『KaBOOM!と全体主義』について書いてみようと思います。
1.みんなで作る
昨日も書きましたが、KaBOOM!はアメリカのNPO法人で「どんな子供も外で遊べる場所がある世界」を目指して、地域が主体的に遊び場をつくる手助けをする組織です。
低所得者層の住宅地には子供が安心して遊べる場所がなく、テレビゲームをしたりマンションの廊下で遊んだりしています。低所得者層が住むエリアは犯罪も多く、子どもが危険にさらされており安心して遊べる場所がありません。そんな状況を打開するために、KaBOOMは企業から資金提供を受け、地域と共に子供が遊べる場所をつくっています。
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ステップとしては「デザインの日」「準備期間」「準備の日」「建設の日」と分かれます。
「デザインの日」は地域の子ども達に集まってもらい、どんな遊び場が欲しいかを聞いていき、遊び場の完成像をつくっていきます。
「準備期間」ではスケジュール作り、ボランティア集め、各セクションのチームづくり、資材集めなど「建設の日」に向けた準備をします。
「準備の日」は「建設の日」の前日で、1日で遊び場を建設するために現地の下準備をします。
「建設の日」はいよいよ遊び場をみんなでつくる日です。数百人と集まったボランティアメンバーでコンクリートを練り、遊具を組み立て、緩衝材を敷き、遊び場をつくっていきます。何もない場所が1日にして遊び場に変わる人々が「ワオ!」という日です。
▼公共R不動産のプロジェクトスタディ
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デザインの日から建設の日までおおむね3カ月。地域の人が共に何かをつくるコトで遊び場に愛着を持つと共に、自分達で地域を運営していこうという気持ちが芽生えます。
KaBOOM!が目標とするのは業者が遊び場をつくのではなく、地域の人がみんなで遊び場をつくるコトです。
2.全体主義の闇
話は変わりますが『全体主義』という言葉をご存知ですか?
ナチス時代のドイツのように人々が与えられた仕事だけを淡々とこなしていく社会です。
ドイツの学者でハンナ・アーレントという人がナチスドイツの社会を分析して『全体主義の起源』という本を出しています。僕はそのエッセンスを抽出した『百分で名著』で全体主義について知りました。
▼百分で名著『全体主義の起源』
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