【私の体験記⑤】睡眠薬・抗不安薬の離脱症状を知っていますか?気がつけば混沌の世界にいた【減薬・断薬】
※はじめに お読みください※
この記事は、あくまで一個人の体験談記です。
医療関係者による監修は入っておりません。
私のマガジン(ストレスで病気になった)に、初めてメンタルクリニックに かかった経緯や症状、経過をまとめています。前提として、ストレスにより出る症状、症状が出る順番や進行の仕方、速度は、人により様々であり、誰一人として同じ経過をたどらないことを、ご理解ください。
上記マガジンの記事④で少し触れた「処方薬を減らしたいと主治医に相談。指示どおりに減らすと体が恐ろしい事態に」が、今回の体験談シリーズの話になります。
センシティブな内容だと思いますので、読むことで不安な気持ちになりそうであれば、ブラウザバックしてくださいませ。
読み手の皆さまには、読まない自由があります。
お読みいただく際は、ぜひ、冷静に読んでいただけますと幸いです。
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私は「ベンゾジアゼピン系薬」を医師に処方され、その処方量どおりに2年間常用していました。
そして、医師の指示どおりに減薬・断薬をしました。
その後に体験した(現在も体験している)「離脱症状」について、まだ一般的にはあまり知られていないのではないか? と思い、当事者として体験を伝えたいと考えました。
正直なところ、ネット上にあげることについては、ずっと躊躇していました。私の体験している事は、とてもセンシティブだと思うからです。
しかし、この辛い体験は、他の方にはして欲しくないという想い、願いが私にはあります。
なので、私は勇気を出して、現時点までの体験をネット上にアップすることにしました。
私はベンゾジアゼピンを知らない人間でした。自分で離脱症状を体験して、勉強して初めて知ったことが沢山ありました。
それをシェアできればと思います。
冒頭にも書きましたが、あくまでも一個人の体験談です。「私の身にこんなことが起こりました」という情報にすぎず、医学的・薬学的なアドバイスをするものではありません。この点は、あらかじめご理解ください。
【重要なお願い】
1.薬の自己判断での急な減薬・一気断薬は危険です。まずは主治医にご相談ください。
2.私は医療者ではありません。ですので、私は医学的な質問にお答えすることはできません。
3.この記事で得た情報からいかなるトラブルが発生しても、私は一切責任を持ちません。
4.この記事は投薬治療や精神科・心療内科での医療行為を全て否定するものではありません。
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④(https://note.com/pajamas_de_alive/n/n015c9c311c89)のつづきです。
9.「慌てず騒がず」自分を落ち着かせることにした
ベンゾジアゼピンを減薬したい気持ちだけが先走り【体調を良くしたい→別の薬を飲む→副作用や離脱症状がぶり返す→会社を休む→少しでも動けるようになったら会社に行く→無理をしているので心身が余計に疲れる→やっぱり体調良くしたい→...】といった「負のループ」をずっと繰り返していました。
どんどん体調が下降していき、欠勤が増えていきました。
会社を休むたびに「早く減薬しなければ余計に苦しむことになるのでは?」といった焦りや、「いつか私は、寝たきりになってしまうのではないか?」「また別の病気になってしまったのだろうか?」といった強い不安に駆られました。(抗不安薬を飲んでいるのに、不安感が強くなるという皮肉。)
そして「こんな薬、早く止めてしまいたいのに、何故まだ飲み続けているのだろう… 」と、哀しみに溺れそうになっていました。
そんなある日。
通っていたカウンセリングでの臨床心理士さんの言葉によって、減薬を急ぎたい衝動が少し弱くなりました。
『薬を飲むこと自体に罪悪感を感じていませんか?罪悪感がストレスになっていませんか? 今の自分には薬が必要な時期だから今は仕方ないんだ、と思ってみてください。』
あぁ、確かに... 減薬に取り憑かれた頭は不安でいっぱいで、だから焦って、慌てて、ドクターショッピングをしていた。そこに、薬を飲み続けている自分が嫌いって感情もあって、焦りに拍車をかけていたんだ。
それにさ、ベンゾジアゼピンを止めたいがために別の薬に見境なく飛びつくって、場合によっては本末転倒? 自分で自分の体を虐めている状態?
… なんじゃこりゃ。私、バカみたいだな~
じゃあ、この失敗を教訓にして、これからどうしていこうか。
生活の質を維持するためには、むしろ今は慌てず騒がず、薬の量は現状維持でOKとして罪悪感を感じない=ストレスを少なくすること。
それから、体を休ませて、体力と気力を回復させるのが良いのでは?
急な減薬・断薬から約8ヶ月。
私は疲れきっていました。
改善策として「焦ってドクターショッピングはしない。新しい薬を安易に試したりしない。今まで飲んでいた薬のみを適切に飲んで、1日1日を淡々と過ごす。ジタバタせず、どっしり構える」ことを決めました。
私は、私自身を大切にしていませんでした。
「減薬は焦っても仕方のないこと。慌てない、慌てない」と自分に言い聞かせました。
10.離職して実家へ戻ることに。それに伴って転院
いつか、私の減薬の意志を尊重してくれる医師に出会いたい。
薬の量をキープしながらも、この想いはずっとありました。
相変わらず離脱症状の存在を認めない主治医との、虚しい診療が続いていた頃。
会社から、暗に退職を促されました。
上司や先輩からは『あなたの、会社に来るだけで命懸けな状態は、もう見ていられない』と、心配の極みな事を言われました。
そして、私は2ヶ月ほど考えて… 遂に会社を辞めることを決断しました。
仕事をしながらゆっくりと減薬し続けて生活の質を維持することも、もしかしたら出来たのかもしれません。(主治医には、できることなら仕事は辞めないようにと言われ続けていました汗)
しかし、私は(主治医の指示量の)急な減薬・断薬により、日常生活もままならない状態に陥ってしまい、そこから抜け出せなくなっていました。負のループどころか「負のスパイラル」にはまっていたのです。
私には、普通に生活できる体力、気力を取り戻すのが先決。
私個人にとってその足かせになっていたものの1つが、実は、会社に行くことでした。周りから見て、私が職場に来る、帰宅する姿が命懸けに見えるほどなのですから、明らかにストレスフルでした。
離職して、ストレスを1つ減らそう。実家に帰って、常に人の目のある所で療養しよう。
そうなればこの際、ベンゾジアゼピンの離脱症状に理解のある医師のクリニックに転院したい!
ネットで調べて、実家の近くにある「ベンゾジアゼピンには離脱症状がある」とホームページに記載しているクリニックに行くことを決めました。
…しかし、HPでそう書いてあっても、実際は減薬に協力的ではなく、むしろ増薬を勧められる可能性もあると想像していました。
というのも以前、セカンドオピニオンを受けたら、そういう診断をされたからです(過去記事参照)
新しいクリニックには過度な期待はせず、紹介状を持って行きました。
そのクリニックでベンゾジアゼピンの離脱症状と、私の減薬への意志に理解のある医師に出会いました。(ありがたいことでしたがしかし、精神科医への不信感がなかなか消えないのが実際のところです…)
私はベンゾジアゼピン断薬までの長い道のりを、再び歩み始めることになりました。
仕事を辞めてストレスが減ったことと、急な減薬・断薬から10ヶ月以上という時間が経過していたことで、離脱症状は少し穏やかになっていました。
(⑥https://note.com/pajamas_de_alive/n/n55ee17cdfe89につづく)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。